電験三種理論:電磁気・過渡現象」一問一答(全50問)

第三種電気主任技術者(電験三種)の「理論:電磁気・過渡現象」分野の練習問題です。「答えと解説を見る」を開くと正解と解説を確認できます。資格試験ドリルの編集・運営設備資格ドリル編集部が作成。4択の演習モードで解きたい方は電験三種のドリルへ。

問題データ最終更新 2026-08-09

1真空中に置かれた十分に長い直線状導体に 10 A の電流が流れている。導体の中心軸から 0.20 m 離れた点における磁界の強さ H〔A/m〕として、最も近い値はどれか。

  1. a79.6
  2. b3.98
  3. c7.96
  4. d15.9
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正解:c. 7.96

無限に長い直線電流がつくる磁界は H = I/(2πr) で与えられる。したがって H = 10/(2π×0.20) = 10/1.257 ≒ 7.96 A/m となる。3.98 は分母を 4πr と誤って 2 倍大きく取った値、15.9 は分母の係数 2 を落として I/(πr) とした値、79.6 は距離を 0.020 m と 1 桁小さく扱った値であり、いずれも与えられた条件から得られる値ではないため誤り。

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2半径 0.10 m の円形コイルを 100 回巻き、これに 2.0 A の電流を流した。コイル中心における磁界の強さ〔A/m〕として、正しい値はどれか。

  1. a318
  2. b1000
  3. c2000
  4. d500
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正解:b. 1000

円形コイルの中心の磁界は H = NI/(2r) で表される。H = 100×2.0/(2×0.10) = 200/0.20 = 1000 A/m となる。318 は無限長直線電流の式 NI/(2πr) を誤って当てはめた値、500 は分母を 4r とした値、2000 は分母を r として 2 で割り忘れた値であり、円形コイル中心の磁界の式と一致しないため誤り。

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3単位長さ当たりの巻数が 1000 回/m の十分に長いソレノイドに 0.50 A の電流を流したとき、その内部の磁束密度〔T〕に最も近い値はどれか。ただし、真空の透磁率を 4π×10^-7 H/m とする。

  1. a1.26×10^-3
  2. b3.14×10^-4
  3. c6.28×10^-4
  4. d6.28×10^-7
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正解:c. 6.28×10^-4

十分に長いソレノイド内部の磁界は H = nI = 1000×0.50 = 500 A/m であり、磁束密度は B = μ0H = 4π×10^-7×500 ≒ 6.28×10^-4 T となる。3.14×10^-4 は透磁率の係数を 2π×10^-7 と半分に取った値、1.26×10^-3 は電流を 1.0 A とした場合の値、6.28×10^-7 は磁界を掛けずに透磁率の桁のまま扱った値であり、いずれも条件に合わないため誤り。

この問題のページ:単位長さ当たりの巻数が 1000 回/m の十分に長いソレ…

4フレミングの左手の法則における、左手の各指と物理量との対応として正しいものはどれか。

  1. a親指が力の向き、人差し指が磁界の向き、中指が電流の向きを表す。
  2. b親指が磁界の向き、人差し指が電流の向き、中指が力の向きを表す。
  3. c親指が力の向き、人差し指が電流の向き、中指が磁界の向きを表す。
  4. d親指が電流の向き、人差し指が力の向き、中指が磁界の向きを表す。
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正解:a. 親指が力の向き、人差し指が磁界の向き、中指が電流の向きを表す。

フレミングの左手の法則は「電・磁・力」と覚えるとおり、中指が電流、人差し指が磁界、親指が力に対応し、磁界中の電流が受ける力(電動機の原理)の向きを示す。親指を電流や磁界に割り当てる対応づけは本来の順序と異なり誤りであり、人差し指を電流、中指を磁界とする対応づけも 2 本の指の役割が入れ替わっているため誤りである。

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5磁束密度 0.50 T の一様な磁界中に、長さ 0.40 m の直線導体を磁界の向きと 30° をなすように置き、20 A の電流を流した。この導体が受ける力〔N〕はいくらか。

  1. a3.5
  2. b4.0
  3. c1.0
  4. d2.0
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正解:d. 2.0

電流が磁界から受ける力は F = BIl sinθ で表される。F = 0.50×20×0.40×sin30° = 4.0×0.50 = 2.0 N となる。4.0 N は sinθ = 1、すなわち導体を磁界に直角に置いた場合の値、3.5 N は角度を 60° として sin60° ≒ 0.866 を用いた値、1.0 N は正弦を 0.25 と誤った値であり、30° の場合の正しい値ではない。

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6真空中で 0.50 m 隔てて平行に置かれた 2 本の十分に長い直線導体に、同じ向きに 100 A ずつの電流を流した。導体 1 m 当たりに働く力の大きさと向きの組合せとして正しいものはどれか。

  1. a2.0×10^-3 N、互いに引き合う
  2. b4.0×10^-3 N、互いに引き合う
  3. c8.0×10^-3 N、互いに反発する
  4. d4.0×10^-3 N、互いに反発する
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正解:b. 4.0×10^-3 N、互いに引き合う

平行導体間に働く単位長さ当たりの力は F = μ0I1I2/(2πd) = (2×10^-7×100×100)/0.50 = 4.0×10^-3 N/m である。電流が同じ向きのときは吸引力が働く。互いに反発するとした記述は電流が逆向きの場合に対応するので誤り。2.0×10^-3 N は係数を 10^-7 と取り違えた値、8.0×10^-3 N は距離を 0.25 m とした値であり、いずれも条件に合わない。

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7磁束密度 0.80 T の一様な磁界中で、長さ 0.50 m の直線導体を、磁界にも導体にも直角な向きに 10 m/s の速さで動かした。この導体に生じる起電力〔V〕はいくらか。

  1. a8.0
  2. b4.0
  3. c0.40
  4. d2.0
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正解:b. 4.0

磁界中を運動する導体に生じる起電力は e = Blv で求められる。e = 0.80×0.50×10 = 4.0 V となる。8.0 V は導体の長さを 1.0 m とした場合の値、2.0 V は磁束密度を 0.40 T とした場合の値、0.40 V は速さを 1.0 m/s とした場合の値であり、いずれも与えられた数値と一致しないため誤り。

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8巻数 200 のコイルを貫く磁束が、0.10 s の間に 0.020 Wb だけ一様に変化した。このときコイルに誘導される起電力の大きさ〔V〕はいくらか。

  1. a0.20
  2. b40
  3. c20
  4. d400
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正解:b. 40

ファラデーの電磁誘導の法則より、起電力の大きさは e = N(ΔΦ/Δt) = 200×0.020/0.10 = 200×0.20 = 40 V である。0.20 V は巻数を掛け忘れた値、20 V は磁束の変化を 0.010 Wb とした場合の値、400 V は変化に要した時間を 0.010 s とした場合の値であり、いずれも与えられた条件からは得られないため誤り。

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9比透磁率 1000、断面積 4.0×10^-4 m²、平均磁路長 0.50 m の環状鉄心に、コイルを 500 回巻いた。このコイルの自己インダクタンス〔H〕に最も近い値はどれか。ただし、真空の透磁率を 4π×10^-7 H/m とし、漏れ磁束はないものとする。

  1. a0.13
  2. b0.50
  3. c0.25
  4. d0.063
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正解:c. 0.25

環状鉄心コイルの自己インダクタンスは L = μ0μrN²A/l である。分子は 4π×10^-7×1000×500²×4.0×10^-4 = 1.257×10^-3×2.5×10^5×4.0×10^-4 ≒ 0.126 となり、これを磁路長 0.50 m で割って約 0.25 H を得る。0.13 H は磁路長で割り忘れた値、0.50 H は磁路長を 0.25 m とした値、0.063 H は巻数を 250 回とした場合の値であり、条件に合わない。

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10自己インダクタンス 0.20 H のコイルに 5.0 A の電流が流れているとき、このコイルに蓄えられる磁気エネルギー〔J〕はいくらか。

  1. a5.0
  2. b0.50
  3. c1.25
  4. d2.5
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正解:d. 2.5

コイルに蓄えられるエネルギーは W = (1/2)LI² で求められる。W = 0.5×0.20×5.0² = 0.5×0.20×25 = 2.5 J となる。5.0 J は係数 1/2 を掛け忘れた値、1.25 J は自己インダクタンスを 0.10 H とした場合の値、0.50 J は電流を 2 乗せずに (1/2)×0.20×5.0 と計算した値であり、いずれも正しい計算結果ではない。

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11自己インダクタンスがそれぞれ 0.10 H と 0.40 H の 2 つのコイルがあり、両者の結合係数が 0.50 であるとき、相互インダクタンス〔H〕はいくらか。

  1. a0.050
  2. b0.10
  3. c0.20
  4. d0.020
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正解:b. 0.10

相互インダクタンスは M = k√(L1L2) で求められる。√(0.10×0.40) = √0.040 = 0.20 であるから、M = 0.50×0.20 = 0.10 H となる。0.20 H は結合係数を 1.0(完全結合)とした場合の値、0.020 H は積 0.040 に結合係数を掛けて平方根を取り忘れた値、0.050 H は結合係数を 0.25 とした場合の値であり、いずれも誤りである。

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12自己インダクタンスが 0.10 H と 0.40 H の 2 つのコイルを、相互インダクタンス 0.10 H で和動接続(互いの磁束が加わり合う向きに直列接続)したときの合成インダクタンス〔H〕はいくらか。

  1. a0.70
  2. b0.50
  3. c0.30
  4. d0.60
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正解:a. 0.70

和動接続の合成インダクタンスは L = L1 + L2 + 2M = 0.10 + 0.40 + 2×0.10 = 0.70 H である。0.30 H は差動接続 L1 + L2 − 2M の値、0.50 H は相互インダクタンスの影響を無視した単純和、0.60 H は 2M ではなく M を一度だけ加えた値であり、和動接続の合成インダクタンスとしてはいずれも誤りである。

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13断面積 4.0×10^-4 m²、平均磁路長 0.40 m、透磁率 2.0×10^-3 H/m の環状鉄心に 400 回のコイルを巻き、0.50 A の電流を流した。鉄心中の磁束〔Wb〕はいくらか。ただし、漏れ磁束はないものとする。

  1. a1.0×10^-3
  2. b4.0×10^-4
  3. c2.0×10^-4
  4. d8.0×10^-4
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正解:b. 4.0×10^-4

磁気抵抗は Rm = l/(μA) = 0.40/(2.0×10^-3×4.0×10^-4) = 5.0×10^5 A/Wb、起磁力は NI = 400×0.50 = 200 A である。磁気回路のオームの法則 Φ = NI/Rm より Φ = 200/(5.0×10^5) = 4.0×10^-4 Wb となる。8.0×10^-4 Wb は電流を 1.0 A とした値、2.0×10^-4 Wb は巻数を 200 とした値、1.0×10^-3 Wb は磁気抵抗を 2.0×10^5 A/Wb と誤った値である。

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14磁気回路に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. a磁気抵抗は磁路の長さに比例し、磁路の断面積および透磁率に反比例する。
  2. b磁気回路に空げき(エアギャップ)を設けると、磁路全体の磁気抵抗は小さくなる。
  3. c起磁力は巻数と電流の積で表され、その単位はアンペア〔A〕である。
  4. d磁気回路のオームの法則によれば、磁束は起磁力に比例し、磁気抵抗に反比例する。
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正解:b. 磁気回路に空げき(エアギャップ)を設けると、磁路全体の磁気抵抗は小さくなる。

空気の透磁率は鉄心の透磁率に比べて極めて小さいため、わずかな空げきでもその部分の磁気抵抗が非常に大きくなり、磁路全体の磁気抵抗は増加する。したがって空げきによって磁気抵抗が小さくなるとする記述が誤りである。起磁力が NI で単位が A であること、磁気抵抗が l/(μA) で表されること、磁束が起磁力に比例し磁気抵抗に反比例することは、いずれも正しい。

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15強磁性体のヒステリシス曲線(B–H 曲線)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. a磁束密度を零にするために加える必要のある逆向きの磁界の強さを、保磁力という。
  2. b変圧器の鉄心には、ヒステリシス損を大きくするために保磁力の大きい材料を用いる。
  3. cヒステリシス曲線が囲む面積は、鉄心を 1 周期磁化するときに失われるエネルギーに比例する。
  4. d磁界の強さを零にしても磁性体に残る磁束密度を、残留磁気(残留磁束密度)という。
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正解:b. 変圧器の鉄心には、ヒステリシス損を大きくするために保磁力の大きい材料を用いる。

変圧器の鉄心では損失をできるだけ小さくする必要があるため、保磁力が小さくヒステリシス曲線の囲む面積が小さい軟磁性材料(けい素鋼板など)を用いる。ヒステリシス損を大きくするために保磁力の大きい材料を用いるという記述は目的が逆であり誤り。残留磁気と保磁力の定義、および曲線が囲む面積が 1 周期当たりの損失に比例することは正しい。

この問題のページ:強磁性体のヒステリシス曲線(B–H 曲線)に関する次の記述…

16電磁誘導に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. aファラデーの法則によれば、誘導起電力の大きさはコイルの巻数と磁束の時間変化率との積に比例する。
  2. b磁石をコイルに近づけるときと遠ざけるときとでは、コイルに流れる誘導電流の向きが逆になる。
  3. cコイルを貫く磁束が時間的に一定であっても、その磁束が大きければ大きな起電力が生じ続ける。
  4. dレンツの法則によれば、誘導起電力はもとの磁束の変化を妨げる向きに生じる。
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正解:c. コイルを貫く磁束が時間的に一定であっても、その磁束が大きければ大きな起電力が生じ続ける。

誘導起電力は磁束そのものではなく磁束の時間変化率に比例するので、磁束が時間的に一定であれば、その値がどれほど大きくても起電力は生じない。磁束が大きければ起電力が生じ続けるとする記述が誤りである。変化を妨げる向きに起電力が生じること、起電力が巻数と磁束変化率の積に比例すること、磁石の近づけ方向と遠ざけ方向で誘導電流の向きが逆になることは、いずれも正しい。

この問題のページ:電磁誘導に関する次の記述のうち

17鉄心中に生じる渦電流とその対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. a渦電流損は周波数に反比例するので、周波数が高いほど小さくなる。
  2. b渦電流損は、鉄心材料の抵抗率が大きいほど小さくなる。
  3. c渦電流損を減らすため、鉄心は薄い電磁鋼板を互いに絶縁して積み重ねた成層鉄心とする。
  4. d渦電流は、鉄心を貫く磁束が変化することによって鉄心内部に誘導される循環電流である。
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正解:a. 渦電流損は周波数に反比例するので、周波数が高いほど小さくなる。

渦電流損はおおむね周波数の 2 乗、最大磁束密度の 2 乗、鋼板の厚さの 2 乗に比例して増加するので、周波数が高いほど大きくなる。周波数に反比例するとした記述が誤りである。渦電流が磁束変化によって鉄心内に生じる循環電流であること、抵抗率が大きいほど損失が小さくなること、成層鉄心が有効な低減策であることは、いずれも正しい。

この問題のページ:鉄心中に生じる渦電流とその対策に関する次の記述のうち

18磁束密度 0.50 T の一様な磁界中を、電気量 2.0×10^-6 C の荷電粒子が磁界に対して直角に 1.0×10^5 m/s の速さで運動している。この粒子が受ける力〔N〕はいくらか。

  1. a0.40
  2. b0.050
  3. c0.10
  4. d0.20
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正解:c. 0.10

磁界中を運動する電荷が受ける力は F = qvB sinθ であり、運動方向が磁界に直角なので sinθ = 1 である。F = 2.0×10^-6×1.0×10^5×0.50 = 0.10 N となる。0.20 N は磁束密度を 1.0 T とした場合の値、0.40 N は磁束密度を 2.0 T とした場合の値、0.050 N は速さを 5.0×10^4 m/s とした場合の値であり、与えられた条件からは得られない。

この問題のページ:磁束密度 0.50 T の一様な磁界中を、電気量 2.0×…

19磁性体に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. a強磁性体は、キュリー点を超える温度まで加熱しても強磁性を保ち続ける。
  2. b銅や銀のような反磁性体の比透磁率は、1 よりわずかに小さい。
  3. c鉄、ニッケル、コバルトなどは強磁性体であり、その比透磁率は 1 より非常に大きい。
  4. dアルミニウムのような常磁性体の比透磁率は、1 よりわずかに大きい。
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正解:a. 強磁性体は、キュリー点を超える温度まで加熱しても強磁性を保ち続ける。

強磁性体はキュリー点(キュリー温度)を超えると熱運動によって磁区の整列が失われ、強磁性を示さなくなって常磁性体のようにふるまう。加熱しても強磁性を保ち続けるという記述が誤りである。鉄・ニッケル・コバルトが強磁性体で比透磁率が非常に大きいこと、常磁性体の比透磁率が 1 よりわずかに大きいこと、反磁性体の比透磁率が 1 よりわずかに小さいことは正しい。

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20比透磁率 800 の磁性体の内部で、磁界の強さが 500 A/m であるとき、その磁束密度〔T〕に最も近い値はどれか。ただし、真空の透磁率を 4π×10^-7 H/m とする。

  1. a1.0
  2. b0.50
  3. c0.25
  4. d6.3×10^-4
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正解:b. 0.50

磁束密度は B = μ0μrH で求められる。B = 4π×10^-7×800×500 = 1.257×10^-6×4.0×10^5 ≒ 0.50 T となる。6.3×10^-4 T は比透磁率を掛け忘れて真空中として計算した値、1.0 T は比透磁率を 1600 とした場合の値、0.25 T は磁界の強さを 250 A/m とした場合の値であり、いずれも与えられた条件に合わないため誤り。

この問題のページ:比透磁率 800 の磁性体の内部で、磁界の強さが 500 …

21平均磁路長 0.50 m の環状鉄心に、コイルを 600 回均等に巻き、2.0 A の電流を流した。鉄心内部の磁界の強さ〔A/m〕はいくらか。

  1. a1200
  2. b2400
  3. c382
  4. d4800
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正解:b. 2400

環状ソレノイド内部の磁界は、起磁力を平均磁路長で割った H = NI/l で表される。H = 600×2.0/0.50 = 1200/0.50 = 2400 A/m となる。1200 A/m は起磁力 NI の値をそのまま磁界としたもの、4800 A/m は磁路長を 0.25 m とした場合の値、382 A/m は磁路長の代わりに 2π×0.50 で割った値であり、いずれも誤りである。

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22相互インダクタンス 0.050 H で結合した 2 つのコイルがある。一次コイルの電流が 1 秒間に 200 A の割合で一様に変化しているとき、二次コイルに誘導される起電力の大きさ〔V〕はいくらか。

  1. a20
  2. b5.0
  3. c10
  4. d2.5
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正解:c. 10

相互誘導による起電力の大きさは e = M(Δi/Δt) で表される。e = 0.050×200 = 10 V となる。20 V は相互インダクタンスを 0.10 H とした場合の値、5.0 V は電流変化率を 100 A/s とした場合の値、2.5 V は相互インダクタンスと電流変化率をともに半分に見積もった場合の値であり、いずれも与えられた条件からは得られない。

この問題のページ:相互インダクタンス 0.050 H で結合した 2 つのコ…

23自己インダクタンスがそれぞれ 0.20 H と 0.80 H である 2 つのコイルの相互インダクタンスが 0.30 H であるとき、両コイルの結合係数 k はいくらか。

  1. a0.50
  2. b0.60
  3. c0.75
  4. d0.38
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正解:c. 0.75

結合係数は k = M/√(L1L2) で求められる。√(0.20×0.80) = √0.16 = 0.40 であるから、k = 0.30/0.40 = 0.75 となる。0.38 は相互インダクタンスを一方の自己インダクタンス 0.80 H で割った値、0.50 は √(L1L2) を 0.60 と誤った場合の値、0.60 は √(L1L2) を 0.50 と誤った場合の値であり、いずれも正しい結合係数ではない。

この問題のページ:自己インダクタンスがそれぞれ 0.20 H と 0.80 …

24電磁力および電磁誘導に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. a磁界中を運動する導体に生じる起電力の向きは、フレミングの右手の法則で求められる。
  2. bコイルの自己インダクタンスが大きいほど、同じ電流変化率に対して生じる逆起電力は小さくなる。
  3. c磁界中の電流が磁界から受ける力の向きは、フレミングの左手の法則で求められる。
  4. d直線状の導体に流れる電流がつくる磁界の向きは、右ねじの法則で求められる。
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正解:b. コイルの自己インダクタンスが大きいほど、同じ電流変化率に対して生じる逆起電力は小さくなる。

自己誘導による逆起電力の大きさは e = L(Δi/Δt) で表されるから、自己インダクタンスが大きいほど、同じ電流変化率に対する逆起電力は大きくなる。小さくなるとする記述が誤りである。運動導体の起電力の向きが右手の法則、電流が磁界から受ける力の向きが左手の法則、直線電流と磁界の向きの関係が右ねじの法則で求められることは、いずれも正しい。

この問題のページ:電磁力および電磁誘導に関する次の記述のうち

25巻数 400 のコイルに 2.0 A の電流を流したところ、コイルを貫く磁束が 5.0×10^-4 Wb となった。漏れ磁束がないものとすると、このコイルの自己インダクタンス〔H〕はいくらか。

  1. a0.050
  2. b0.20
  3. c0.40
  4. d0.10
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正解:d. 0.10

磁束鎖交数と電流の関係 LI = NΦ より L = NΦ/I である。L = 400×5.0×10^-4/2.0 = 0.20/2.0 = 0.10 H となる。0.20 H は磁束鎖交数 NΦ を電流で割り忘れた値、0.050 H は巻数を 200 とした場合の値、0.40 H は磁束を 2.0×10^-3 Wb とした場合の値であり、いずれも与えられた条件からは得られないため誤り。

この問題のページ:巻数 400 のコイルに 2.0 A の電流を流したところ…

26抵抗10kΩと静電容量100μFのコンデンサを直列に接続した回路に、直流電圧をステップ状に加えた。この回路の時定数として正しい値はどれか。

  1. a0.1 s
  2. b10 s
  3. c1 s
  4. d0.01 s
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正解:c. 1 s

直列RC回路の時定数はτ=RCで求まる。R=10kΩ=1.0×10^4Ω、C=100μF=1.0×10^-4Fであるから、τ=1.0×10^4×1.0×10^-4=1sとなる。0.01sや0.1sは、kΩやμFの単位換算を誤ったときに生じる値であり正しくない。10sは桁を一つ取り違えた値で誤りである。時定数はコンデンサの端子電圧が最終値の約63.2%に達するまでの時間を表す量である。

この問題のページ:抵抗10kΩと静電容量100μFのコンデンサを直列に接続し…

27抵抗20Ωとインダクタンス0.4Hのコイルを直列に接続した回路に、直流電圧をステップ状に加えたときの時定数として正しい値はどれか。

  1. a80 ms
  2. b5 ms
  3. c50 ms
  4. d20 ms
答えと解説を見る

正解:d. 20 ms

RL直列回路の時定数はτ=L/Rで与えられる。L=0.4H、R=20Ωであるから、τ=0.4/20=0.02s=20msとなる。80ms、50ms、5msはいずれもτ=L/R=0.02sと一致しない。これらはLとRの比を逆に取ったり、単位をmsに換算する際に桁を誤ったりした場合に現れる値であり、時定数の定義に合わないため正しくない。

この問題のページ:抵抗20Ωとインダクタンス0.4Hのコイルを直列に接続した…

28抵抗1kΩと静電容量100μFのコンデンサの直列回路に、直流100Vをステップ状に加えた。スイッチを閉じてから時定数τに等しい時間が経過したときのコンデンサの端子電圧に最も近い値はどれか。ただし、e^-1=0.368とする。

  1. a36.8 V
  2. b63.2 V
  3. c50.0 V
  4. d86.5 V
答えと解説を見る

正解:b. 63.2 V

RC直列回路にステップ電圧Eを加えたときのコンデンサ電圧はvC=E(1-e^(-t/τ))である。t=τではe^-1=0.368なので、vC=100×(1-0.368)=63.2Vとなる。36.8Vは放電時にt=τで残る電圧の値であって充電時の値ではない。86.5Vはt=2τに対応する値、50.0Vは電圧が直線的に上昇すると誤解した場合の値であり、いずれも指数関数の式に合わないため誤りである。

この問題のページ:抵抗1kΩと静電容量100μFのコンデンサの直列回路に、直…

29起電力200Vの直流電源、抵抗50Ω、静電容量200μFのコンデンサを直列に接続した回路がある。コンデンサの初期電荷が0の状態でスイッチを閉じた直後に流れる電流として正しい値はどれか。

  1. a8 A
  2. b0 A
  3. c4 A
  4. d2 A
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正解:c. 4 A

スイッチ投入直前のコンデンサ電圧は0Vであり、投入直後もコンデンサ電圧は連続で0Vのままである。したがって電源電圧のすべてが抵抗に加わり、i=E/R=200/50=4Aとなる。0Aは十分に時間が経過した定常状態での電流であって投入直後の値ではない。2Aや8Aは抵抗値を2倍あるいは1/2として計算した場合に生じる値であり、いずれも正しくない。

この問題のページ:起電力200Vの直流電源、抵抗50Ω、静電容量200μFの…

30直流電源、抵抗R、インダクタンスLを直列に接続した回路のスイッチを閉じたときの過渡現象に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aスイッチを閉じた瞬間、コイルに流れる電流は0であり、コイルは開放と等価とみなせる
  2. b回路の時定数はL/Rで与えられ、Lが大きいほど電流の立ち上がりは緩やかになる
  3. c十分に時間が経過した定常状態では、コイルの端子電圧は0となり、コイルは短絡と等価とみなせる
  4. dスイッチを閉じた瞬間、コイルの端子電圧は0であり、電源電圧はすべて抵抗に加わる
答えと解説を見る

正解:d. スイッチを閉じた瞬間、コイルの端子電圧は0であり、電源電圧はすべて抵抗に加わる

スイッチ投入直後はコイルの電流が0であるため抵抗の電圧降下も0となり、電源電圧のすべてがコイルに加わる。したがって、投入直後にコイルの端子電圧が0で電源電圧が抵抗に加わるとする記述は誤りである。投入直後にコイルが開放と等価であること、定常状態でコイル電圧が0となり短絡と等価になること、時定数がL/RでLが大きいほど立ち上がりが緩やかになることは、いずれもRL回路の過渡現象の正しい性質である。

この問題のページ:直流電源、抵抗R、インダクタンスLを直列に接続した回路のス…

31RC直列回路に直流電圧Eをステップ状に加えたときの時定数τの意味として、正しいものはどれか。

  1. aコンデンサの端子電圧が最終値Eの約50%に達するまでの時間
  2. bコンデンサの端子電圧が最終値Eの約63.2%に達するまでの時間
  3. cコンデンサの端子電圧が最終値Eに完全に到達するまでの時間
  4. dコンデンサの端子電圧が最終値Eの約36.8%に達するまでの時間
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正解:b. コンデンサの端子電圧が最終値Eの約63.2%に達するまでの時間

vC=E(1-e^(-t/τ))にt=τを代入するとvC=E(1-0.368)=0.632Eとなり、時定数は最終値の約63.2%に達するまでの時間を表す。約36.8%とする記述は放電時にt=τで残る割合であって充電時の到達率ではないため誤り。最終値の約50%に達する時間は約0.69τであり時定数とは一致しない。指数関数は理論上有限時間で最終値に到達しないため、完全到達までの時間とする記述も誤りである。

この問題のページ:RC直列回路に直流電圧Eをステップ状に加えたときの時定数τ…

32抵抗40kΩと静電容量50μFのコンデンサの直列回路に、直流100Vをステップ状に加えた。スイッチを閉じてから2秒後にコンデンサに蓄えられているエネルギー[J]に最も近い値はどれか。ただし、e^-1=0.368とする。

  1. a0.25 J
  2. b0.10 J
  3. c0.05 J
  4. d0.16 J
答えと解説を見る

正解:b. 0.10 J

時定数はτ=RC=40×10^3×50×10^-6=2sであるから、2秒後はt=τに相当し、vC=100×(1-0.368)=63.2Vである。蓄えられるエネルギーはW=(1/2)CvC^2=0.5×50×10^-6×63.2^2≒0.10Jとなる。0.25Jは充電完了時の(1/2)CE^値であって2秒後の値ではない。0.16Jは最終エネルギーに0.632を単純に掛けた誤り、0.05Jは静電容量を1/2として計算した場合の値であり、いずれも正しくない。

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33初速度0の電子を電位差100Vで加速したときの速さ[m/s]に最も近い値はどれか。ただし、電子の比電荷e/m=1.76×10^11 C/kgとする。

  1. a3.52×10^6 m/s
  2. b1.76×10^6 m/s
  3. c8.39×10^6 m/s
  4. d5.93×10^6 m/s
答えと解説を見る

正解:d. 5.93×10^6 m/s

加速で得た運動エネルギーは(1/2)mv^2=eVであるから、v=√(2(e/m)V)=√(2×1.76×10^11×100)=√(3.52×10^13)≒5.93×10^6 m/sとなる。3.52×10^6は平方根を取らずに指数だけを半分にした場合に現れる値で誤り。1.76×10^6は比電荷の数値をそのまま速さとした値、8.39×10^6は加速電圧を200Vと取り違えた場合の値であり、いずれもエネルギー保存の式に合致しない。

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34静止していた電子を電位差Vで加速したときの速さがvであった。同じ電子を電位差4Vで加速したときの速さはどれか。ただし、相対論的効果は無視する。

  1. a16v
  2. b√2 v
  3. c2v
  4. d4v
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正解:c. 2v

(1/2)mv^2=eVよりv=√(2eV/m)であり、速さは加速電圧の平方根に比例する。電位差を4倍にすると速さは√4=2倍になる。4倍とする記述は速さが電位差に比例すると誤解したもの、16倍は電位差の2乗に比例すると誤解したものであり誤り。√2倍は電位差を2倍にした場合に相当し、4Vの条件には当てはまらないため誤りである。

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35一様な磁界中に、磁界の向きと垂直な方向から入射した電子の運動に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a磁界から受ける力は常に速度と直角であるため、電子の運動エネルギーは変化しない
  2. b磁束密度Bを大きくすると、円運動の半径は小さくなる
  3. c円運動の周期は電子の速さに比例して長くなる
  4. d円運動の半径はr=mv/(eB)で表され、速さvに比例する
答えと解説を見る

正解:c. 円運動の周期は電子の速さに比例して長くなる

等速円運動では向心力がローレンツ力に等しくmv^2/r=evBが成り立ち、r=mv/(eB)、周期はT=2πr/v=2πm/(eB)となる。周期の式に速さvが含まれないため、周期が速さに比例して長くなるとする記述は誤りである。半径が速さに比例すること、磁束密度を大きくすると半径が小さくなることは同じ式から導かれ正しい。また磁界による力は速度と直角で仕事をしないため、運動エネルギーが変化しないことも正しい。

この問題のページ:一様な磁界中に、磁界の向きと垂直な方向から入射した電子の運…

36磁束密度1.0×10^-3 Tの一様磁界中に、速さ6.0×10^6 m/sの電子が磁界と垂直に入射した。電子が描く円運動の半径に最も近い値はどれか。ただし、電子の比電荷e/m=1.76×10^11 C/kgとする。

  1. a3.4 m
  2. b3.4 cm
  3. c34 cm
  4. d0.34 cm
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正解:b. 3.4 cm

円運動ではmv^2/r=evBが成り立つので、r=mv/(eB)=v/((e/m)B)である。数値を代入すると分母は1.76×10^11×1.0×10^-3=1.76×10^8となり、r=6.0×10^6/1.76×10^8≒3.4×10^-2 m、すなわち約3.4cmとなる。0.34cm、34cm、3.4mはいずれも1桁または2桁を誤った値であり、比電荷と磁束密度の積を正しく計算すれば該当しないため誤りである。

この問題のページ:磁束密度1.0×10^-3 Tの一様磁界中に、速さ6.0×…

37磁界中を運動する荷電粒子が受けるローレンツ力に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a力の向きは、速度の向きと磁界の向きのいずれにも垂直である
  2. bこの力は荷電粒子に対して仕事をするので、粒子の速さは時間とともに増加する
  3. c荷電粒子の速度の向きが磁界の向きと平行であるとき、磁界から受ける力は0である
  4. d力の大きさはF=qvBsinθ(θは速度と磁界のなす角)で表される
答えと解説を見る

正解:b. この力は荷電粒子に対して仕事をするので、粒子の速さは時間とともに増加する

ローレンツ力は常に速度と垂直に働くため粒子に仕事をせず、粒子の速さは変化しない。したがって、力が仕事をして速さが増加するとする記述は誤りである。力の大きさがF=qvBsinθで表されること、速度が磁界と平行(θ=0)のとき力が0になること、力の向きが速度と磁界の双方に垂直であることは、いずれもローレンツ力の定義から導かれる正しい記述である。

この問題のページ:磁界中を運動する荷電粒子が受けるローレンツ力に関する記述と…

38一様な電界の強さE[V/m]の中に置かれた電子(電荷の大きさe[C])が受ける静電力について、正しいものはどれか。

  1. a大きさはeEで、向きは電界の向きと同じである
  2. b大きさはeE^2で、向きは電界の向きと逆である
  3. c大きさはeEで、向きは電界の向きと逆である
  4. d大きさはe/Eで、向きは電界の向きと同じである
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正解:c. 大きさはeEで、向きは電界の向きと逆である

電荷qが電界Eから受ける力はF=qEである。電子の電荷は-eと負であるから、力の大きさはeEで、向きは電界と逆になる。向きが電界と同じとする記述は電子の電荷が負であることを無視しており誤り。eE^2やe/Eという形は力の式F=qEに合わず、力が電界の強さに比例するという基本関係を満たさないため誤りである。

この問題のページ:一様な電界の強さE[V/m]の中に置かれた電子(電荷の大き…

39金属の表面に光を照射したとき、金属中の電子が外部に飛び出す現象を何というか。

  1. a熱電子放出
  2. b電界放出(冷陰極放出)
  3. c光電子放出
  4. d二次電子放出
答えと解説を見る

正解:c. 光電子放出

光の照射によって電子が仕事関数以上のエネルギーを得て金属外に飛び出す現象は光電子放出(光電効果)である。熱電子放出は金属を高温に加熱して電子に熱エネルギーを与えることで生じる現象で、光の照射によるものではない。二次電子放出は電子やイオンが物質表面に衝突して新たな電子が放出される現象、電界放出は非常に強い電界により常温で電子が引き出される現象であり、いずれも光の照射が原因ではないため誤りである。

この問題のページ:金属の表面に光を照射したとき、金属中の電子が外部に飛び出す…

40電子放出に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a熱電子放出は、金属を高温に加熱して電子に仕事関数以上のエネルギーを与えることで生じる
  2. b電界放出は、金属表面に非常に強い電界を加えることにより、常温でも電子が放出される現象である
  3. c二次電子放出は、高速の電子やイオンが物質の表面に衝突することにより、新たな電子が放出される現象である
  4. d光電子放出では、照射する光の強さを十分に大きくすれば、光の振動数がいくら低くても電子が放出される
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正解:d. 光電子放出では、照射する光の強さを十分に大きくすれば、光の振動数がいくら低くても電子が放出される

光電子放出では光子1個のエネルギーが仕事関数を上回らなければ電子は放出されず、限界振動数より低い振動数の光ではいくら強度を上げても放出は起こらない。したがって、強さを大きくすれば振動数によらず放出されるとする記述は誤りである。加熱による熱電子放出、強電界による電界放出、粒子の衝突による二次電子放出の説明は、いずれも各現象の定義に一致しており正しい。

この問題のページ:電子放出に関する記述として

41仕事関数が2.0eVの金属に、エネルギーが3.0eVの光子を照射した。飛び出す電子の最大運動エネルギー[J]として正しい値はどれか。ただし、電気素量は1.6×10^-19 Cとする。

  1. a0.8×10^-19 J
  2. b3.2×10^-19 J
  3. c4.8×10^-19 J
  4. d1.6×10^-19 J
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正解:d. 1.6×10^-19 J

光電効果では、飛び出す電子の最大運動エネルギーは(光子のエネルギー)-(仕事関数)で与えられる。よって3.0-2.0=1.0eVであり、1eV=1.6×10^-19 Jだから1.6×10^-19 Jとなる。3.2×10^-19 Jは2.0eV、すなわち仕事関数そのものに相当する値、4.8×10^-19 Jは光子のエネルギー3.0eVに相当する値、0.8×10^-19 Jは0.5eVに相当する値であり、いずれもエネルギー保存の関係に合わない。

この問題のページ:仕事関数が2.0eVの金属に、エネルギーが3.0eVの光子…

42十分に充電されて端子電圧が100Vになったコンデンサを、抵抗を通して放電させた。放電開始から時定数τに等しい時間が経過したときのコンデンサの端子電圧に最も近い値はどれか。ただし、e^-1=0.368とする。

  1. a13.5 V
  2. b63.2 V
  3. c36.8 V
  4. d50.0 V
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正解:c. 36.8 V

放電時のコンデンサ電圧はvC=E·e^(-t/τ)で表される。t=τではe^-1=0.368であるから、vC=100×0.368=36.8Vとなる。63.2Vは充電時にt=τで到達する電圧であって放電の場合には当てはまらない。13.5Vはt=2τに相当する値、50.0Vは電圧が直線的に減少すると誤解した場合の値であり、いずれも指数関数的減衰の式に合わないため誤りである。

この問題のページ:十分に充電されて端子電圧が100Vになったコンデンサを、抵…

43起電力100Vの直流電源、抵抗25Ω、インダクタンス0.5Hのコイルを直列に接続した回路のスイッチを時刻0で閉じた。0.02秒後に流れる電流に最も近い値はどれか。ただし、e^-1=0.368とする。

  1. a2.00 A
  2. b4.00 A
  3. c2.53 A
  4. d1.47 A
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正解:c. 2.53 A

時定数はτ=L/R=0.5/25=0.02sであり、定常電流はE/R=100/25=4.0Aである。電流はi=(E/R)(1-e^(-t/τ))で表されるから、t=τすなわち0.02秒後はi=4.0×(1-0.368)=2.53Aとなる。4.00Aは十分に時間が経過した後の定常値であって0.02秒後の値ではない。1.47Aは4.0×0.368に相当し電流の未到達分にあたる値、2.00Aは定常値の半分に達すると誤解した値(実際に半分となるのは約0.69τ)であり誤りである。

この問題のページ:起電力100Vの直流電源、抵抗25Ω、インダクタンス0.5…

44インダクタンスを含む直流回路のスイッチを急に開いたとき、接点間に高い電圧が生じてアークを発生することがある。その主な理由として正しいものはどれか。

  1. aコイルの巻線間の浮遊容量に蓄えられていた静電エネルギーが、遮断の瞬間に接点間で一気に放出され、これがアークとなって現れるから
  2. bコイルが電流を維持しようとするため電流の時間変化率di/dtが極めて大きくなり、L·di/dtに相当する大きな誘導起電力が生じるから
  3. c遮断の瞬間にコイルの逆起電力が電源に加わって、電源の起電力そのものが定格の数倍まで急激に上昇し、その電圧が接点間に現れるから
  4. d遮断によってコイルの巻線の直流抵抗が急激に増加し、流れていた電流との積に相当する大きな電圧降下がコイル両端に生じるから
答えと解説を見る

正解:b. コイルが電流を維持しようとするため電流の時間変化率di/dtが極めて大きくなり、L·di/dtに相当する大きな誘導起電力が生じるから

コイルの端子電圧はv=L(di/dt)で与えられる。遮断時には電流が急激に0へ向かうためdi/dtの絶対値が非常に大きくなり、電源電圧をはるかに超える誘導起電力が接点間に現れてアークとなる。コイルの直流抵抗は遮断によって変化するものではなく誤り。コイルに蓄えられるのは磁気エネルギー(1/2)LI^2であって静電エネルギーではない。電源の起電力が遮断で上昇することもないため誤りである。

この問題のページ:インダクタンスを含む直流回路のスイッチを急に開いたとき、接…

45過渡現象における時定数に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aRC直列回路の時定数はRCであり、抵抗値が大きいほど過渡現象は長く続く
  2. bRL直列回路において、LとRをともに2倍にすると時定数は4倍になる
  3. cRL直列回路の時定数はL/Rであり、抵抗値が大きいほど過渡現象は早く終わる
  4. d時定数の単位は秒である
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正解:b. RL直列回路において、LとRをともに2倍にすると時定数は4倍になる

RL直列回路の時定数はτ=L/Rであるから、LとRをともに2倍にすると2L/(2R)=L/Rとなり時定数は変化しない。よって4倍になるとする記述は誤りである。RC回路の時定数RCが抵抗の増加とともに大きくなること、RL回路では抵抗が大きいほどL/Rが小さくなり過渡現象が早く収まること、時定数が時間の次元をもち単位が秒であることは、いずれも正しい記述である。

この問題のページ:過渡現象における時定数に関する記述として

46直流電圧EをRC直列回路にステップ状に加えたときの過渡現象に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a回路に流れる電流は時間とともに指数関数的に増加し、最終的にE/Rに近づく
  2. b任意の時刻において、抵抗の端子電圧とコンデンサの端子電圧の和はEに等しい
  3. cコンデンサの端子電圧はvC=E(1-e^(-t/RC))で表される
  4. d抵抗の端子電圧はvR=E·e^(-t/RC)で表され、時間とともに減少する
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正解:a. 回路に流れる電流は時間とともに指数関数的に増加し、最終的にE/Rに近づく

回路電流はi=(E/R)e^(-t/RC)で表され、投入直後のE/Rから指数関数的に減少して最終的に0に近づく。したがって、電流が増加してE/Rに近づくとする記述は誤りである。抵抗電圧がE·e^(-t/RC)として減少すること、コンデンサ電圧がE(1-e^(-t/RC))として増加すること、両者の和がキルヒホッフの電圧則により常にEとなることは、いずれも正しい記述である。

この問題のページ:直流電圧EをRC直列回路にステップ状に加えたときの過渡現象…

47RC直列回路において、抵抗値を2倍、静電容量を1/4倍に変更した。変更後の時定数は変更前の何倍になるか。

  1. a8倍
  2. b1/2倍
  3. c1/8倍
  4. d2倍
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正解:b. 1/2倍

時定数はτ=RCであるから、Rを2倍、Cを1/4倍にするとτは2×(1/4)=1/2倍になる。1/8倍は静電容量の変化を重複して考慮した場合に生じる値、2倍は抵抗の変化だけを考えて静電容量の変化を無視した値、8倍は静電容量を4倍と取り違えた場合の値であり、いずれもτ=RCという積の関係に合わないため誤りである。

この問題のページ:RC直列回路において、抵抗値を2倍、静電容量を1/4倍に変…

48一様な電界の中に、電界の向きと垂直な方向から一定の速さで電子を入射させた。電界の領域内における電子の軌跡として正しいものはどれか。ただし、重力の影響は無視する。

  1. a一定半径の円
  2. bらせん(つる巻き線)
  3. c電界と垂直な方向に進む直線
  4. d放物線
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正解:d. 放物線

電界に垂直な方向には力が働かないため等速直線運動となり、電界の方向には大きさ一定の力による等加速度運動となる。これは水平投射と同じ形の運動であり、軌跡は放物線になる。直線とする記述は電界方向の加速度を無視しており誤り。円軌道は磁界中で速度と垂直な力を受ける場合の運動、らせんは磁界に斜めに入射した場合の運動であり、一様電界中の運動には当てはまらない。

この問題のページ:一様な電界の中に、電界の向きと垂直な方向から一定の速さで電…

49静止していた電子を電位差500Vで加速したとき、電子が得る運動エネルギー[J]として正しい値はどれか。ただし、電気素量は1.6×10^-19 Cとする。

  1. a3.2×10^-17 J
  2. b8.0×10^-17 J
  3. c1.6×10^-17 J
  4. d1.6×10^-16 J
答えと解説を見る

正解:b. 8.0×10^-17 J

電荷の大きさeの粒子が電位差Vで加速されるときに得る運動エネルギーはW=eVである。数値を代入するとW=1.6×10^-19×500=8.0×10^-17 Jとなる。1.6×10^-17 Jは電位差を100Vとした場合の値、3.2×10^-17 Jは200Vに相当する値、1.6×10^-16 Jは1000Vに相当する値であり、いずれも500Vという条件に対応しないため誤りである。

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50互いに直交する一様電界と一様磁界の中を、電界と磁界の双方に垂直な向きに荷電粒子が進んでいる。電界の強さが2.0×10^4 V/m、磁束密度が1.0×10^-2 Tのとき、粒子が直進する(電界から受ける力と磁界から受ける力がつりあう)ときの速さはどれか。

  1. a2.0×10^4 m/s
  2. b2.0×10^2 m/s
  3. c2.0×10^6 m/s
  4. d2.0×10^8 m/s
答えと解説を見る

正解:c. 2.0×10^6 m/s

電界から受ける力qEと磁界から受ける力qvBがつりあう条件はqE=qvBであり、電荷が消去されてv=E/Bとなる。数値を代入するとv=2.0×10^4/(1.0×10^-2)=2.0×10^6 m/sである。2.0×10^2 m/sは電界の強さと磁束密度を掛け合わせた値、2.0×10^4 m/sは磁束密度による除算を行わなかった値、2.0×10^8 m/sは磁束密度の2乗で除した値であり、いずれもつりあいの条件v=E/Bを満たさないため誤りである。

この問題のページ:互いに直交する一様電界と一様磁界の中を、電界と磁界の双方に…

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