問1抵抗率 2.0×10⁻⁸ Ω·m の金属で作られた、長さ 100 m、断面積 2.0 mm² の一様な導線がある。この導線の抵抗の値[Ω]として、最も近いものはどれか。
- a0.50 Ω
- b2.0 Ω
- c4.0 Ω
- d1.0 Ω
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正解:d. 1.0 Ω
導体の抵抗は R=ρL/A で求まる。断面積 2.0 mm² は 2.0×10⁻⁶ m² であるから、R=2.0×10⁻⁸×100÷(2.0×10⁻⁶)=1.0 Ω となる。0.50 Ω とする値は断面積を 4.0 mm² と取り違えた場合、2.0 Ω とする値は断面積を 1.0 mm² と誤った場合、4.0 Ω とする値はさらに長さを 200 m と誤った場合に得られるもので、いずれも与えられた条件を満たさない。
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問2起電力 100 V の直流電源に、20 Ω の抵抗を直列に接続し、その先に 40 Ω と 40 Ω の抵抗を並列に接続した。電源から流れ出る電流の値[A]として、正しいものはどれか。
- a5.00 A
- b1.25 A
- c2.50 A
- d2.00 A
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正解:c. 2.50 A
40 Ω 同士の並列部分の合成抵抗は 40×40/(40+40)=20 Ω である。これに直列の 20 Ω を加えると全体は 40 Ω となり、電源電流は 100÷40=2.50 A となる。1.25 A は並列部の各抵抗に流れる電流であって電源電流ではない。2.00 A は並列部を 30 Ω と誤った場合の値、5.00 A は直列の 20 Ω を無視して全体を 20 Ω とした場合の値であり、いずれも回路構成と一致しない。
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問3起電力 20 V・内部抵抗 2 Ω の電池 A と、起電力 10 V・内部抵抗 5 Ω の電池 B を極性をそろえて並列に接続し、その両端に 10 Ω の負荷抵抗を接続した。負荷抵抗に流れる電流の値[A]はどれか。
- a2.5 A
- b1.5 A
- c3.5 A
- d1.0 A
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正解:b. 1.5 A
並列点の電圧を V とし、キルヒホッフの第一法則を適用すると (20−V)/2+(10−V)/5=V/10 となる。両辺を 10 倍して 5(20−V)+2(10−V)=V、すなわち 120−7V=V より V=15 V、負荷電流は 15÷10=1.5 A である。2.5 A は電池 A から流れ出る電流、1.0 A は電池 B に流れ込む電流の大きさであって負荷電流ではない。3.5 A は両電池の電流を単純に加えた誤りである。
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問4起電力 12 V・内部抵抗 3 Ω の電源 A と、起電力 6 V・内部抵抗 6 Ω の電源 B を極性をそろえて並列に接続し、その両端に 2 Ω の負荷抵抗を接続した。重ね合わせの理を用いて求めた負荷電流の値[A]はどれか。
- a3.0 A
- b2.0 A
- c1.5 A
- d2.5 A
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正解:d. 2.5 A
電源 A のみとし B を短絡すると、6 Ω と 2 Ω の並列は 1.5 Ω、全体 4.5 Ω で電流 12÷4.5=8/3 A、うち負荷分は (8/3)×6/8=2.0 A。電源 B のみとし A を短絡すると、3 Ω と 2 Ω の並列は 1.2 Ω、全体 7.2 Ω で電流 6÷7.2=5/6 A、うち負荷分は (5/6)×3/5=0.5 A。両者は同じ向きなので合計 2.5 A となる。2.0 A と 0.5 A は各電源単独時の成分にすぎず、1.5 A や 3.0 A は合成の誤りである。
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問5起電力 100 V の直流電源に 30 Ω と 20 Ω を直列に接続し、20 Ω の両端に 8 Ω の負荷抵抗を接続した。テブナンの定理を用いて求めた負荷電流の値[A]はどれか。
- a1.0 A
- b2.0 A
- c5.0 A
- d2.5 A
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正解:b. 2.0 A
負荷を外したときの開放電圧は 100×20/(30+20)=40 V、電源を短絡して端子から見た抵抗は 30×20/(30+20)=12 Ω である。よって負荷電流は 40÷(12+8)=2.0 A となる。5.0 A は等価内部抵抗を無視して 40÷8 とした誤り、2.5 A は等価抵抗を 8 Ω と取り違えた場合の値、1.0 A は開放電圧を 20 V と誤った場合の値であり、いずれもテブナン等価回路と一致しない。
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問6導体の抵抗に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- a材質と長さが同じ 2 本の丸導体では、直径が 2 倍になると抵抗は 1/2 になる。
- b一般に金属導体の抵抗は、温度の上昇とともに増加し、その割合を抵抗温度係数という。
- c抵抗率の単位は Ω·m であり、その逆数が導電率で、単位は S/m である。
- d導体の抵抗は、材質が同じであればその長さに比例し、その断面積に反比例して小さくなる。
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正解:a. 材質と長さが同じ 2 本の丸導体では、直径が 2 倍になると抵抗は 1/2 になる。
丸導体の断面積は直径の 2 乗に比例するので、直径が 2 倍になると断面積は 4 倍、抵抗は 1/4 になる。1/2 になるとする記述は誤りである。抵抗が長さに比例し断面積に反比例すること、金属導体は正の温度係数をもち温度上昇で抵抗が増加すること、抵抗率 ρ[Ω·m] の逆数が導電率であることは、いずれも正しい記述である。
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問7端子 a−b 間に次のようなブリッジ回路がある。a−c 間 10 Ω、c−b 間 20 Ω、a−d 間 20 Ω、d−b 間 40 Ω、さらに c−d 間に 15 Ω が接続されている。端子 a−b 間から見た合成抵抗の値[Ω]はどれか。
- a25 Ω
- b20 Ω
- c30 Ω
- d15 Ω
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正解:b. 20 Ω
対辺の積は 10×40=400、20×20=400 で等しいのでブリッジは平衡している。平衡時は c と d が同電位となり c−d 間の 15 Ω には電流が流れないから、これを取り除いて計算できる。よって (10+20) と (20+40) の並列となり、30×60/(30+60)=20 Ω である。30 Ω は片方の枝だけを答えたもの、15 Ω は c−d 間の抵抗をそのまま答えたもの、25 Ω は 15 Ω を誤って回路に組み込んだ結果であり、いずれも正しくない。
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問8テブナンの定理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- a負荷抵抗の値を変えるたびに、等価起電力と等価内部抵抗を計算し直す必要がある。
- b等価起電力は、負荷を取り外した状態における端子間の開放電圧に等しい。
- cテブナンの定理は線形回路に対して成立し、複数の電源を含む回路にも適用できる。
- d等価内部抵抗は、負荷を取り外し、回路内の理想電圧源をすべて短絡、理想電流源をすべて開放して端子から見た抵抗として求める。
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正解:a. 負荷抵抗の値を変えるたびに、等価起電力と等価内部抵抗を計算し直す必要がある。
テブナン等価回路の等価起電力と等価内部抵抗は、負荷を取り外した側の回路だけで決まる量であり、負荷抵抗を変えても値は変わらない。計算し直す必要があるとする記述は誤りで、むしろ負荷を変えて電流を繰り返し求めるときに有利という点が本定理の利点である。電源を短絡・開放して内部抵抗を求めること、開放電圧が等価起電力になること、線形回路で複数電源にも適用できることは、いずれも正しい。
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問9定格 100 V・200 W の電熱器 2 台を直列に接続し、100 V の電源につないだ。このとき 2 台合計の消費電力[W]はどれか。ただし、電熱線の抵抗値は温度によらず一定とする。
- a50 W
- b200 W
- c100 W
- d400 W
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正解:c. 100 W
電熱器 1 台の抵抗は R=V²/P=100²/200=50 Ω である。2 台直列では合成抵抗が 100 Ω となり、消費電力は P=100²/100=100 W となる。200 W とする値は定格をそのまま足さずに 1 台分としたもの、400 W は 2 台を並列に接続した場合の値、50 W は 1 台あたりの消費電力(100 W の半分ではなく実際は 50 W)を全体と取り違えたものであり、合計値としては正しくない。
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問10キルヒホッフの法則に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- a複数の電源を含む回路でも、未知電流の数だけ独立な方程式を立てれば解くことができる。
- b第一法則は電荷の保存則に基づいており、任意の節点で流入電流の総和と流出電流の総和は等しい。
- c第二法則は、任意の閉回路において起電力の総和と電圧降下の総和が等しいことを表している。
- d第一法則は、閉回路を一周したときの電位の変化の総和が零になることを表している。
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正解:d. 第一法則は、閉回路を一周したときの電位の変化の総和が零になることを表している。
閉回路を一周したときの電位変化の総和が零になるのは第二法則(電圧則)であり、これを第一法則の内容とする記述は誤りである。第一法則は節点における電流則であり、電荷の保存則に基づいて流入電流の総和と流出電流の総和が等しいことを示す。第二法則が起電力の総和と電圧降下の総和の一致を表すこと、未知電流と同数の独立方程式で解けることは、いずれも正しい記述である。
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問11ある電池に 4 Ω の抵抗を接続したとき端子電圧は 12 V、9 Ω の抵抗を接続したとき端子電圧は 13.5 V であった。この電池の起電力 E と内部抵抗 r の組合せとして、正しいものはどれか。
- aE=16 V, r=1.5 Ω
- bE=15 V, r=1 Ω
- cE=13.5 V, r=0.5 Ω
- dE=18 V, r=2 Ω
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正解:b. E=15 V, r=1 Ω
4 Ω のとき電流は 12/4=3 A で E=12+3r、9 Ω のとき電流は 13.5/9=1.5 A で E=13.5+1.5r となる。両式より 12+3r=13.5+1.5r、1.5r=1.5 から r=1 Ω、E=12+3=15 V が得られる。E=13.5 V とすると 9 Ω 接続時に内部抵抗の電圧降下が生じず矛盾する。E=16 V, r=1.5 Ω や E=18 V, r=2 Ω を代入しても 2 つの測定値を同時には満たさないため誤りである。
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問12起電力 20 V、内部抵抗 5 Ω の直流電源に可変抵抗を負荷として接続する。この負荷が取り出すことのできる電力の最大値[W]はどれか。
- a80 W
- b20 W
- c40 W
- d10 W
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正解:b. 20 W
負荷電力が最大となるのは負荷抵抗が内部抵抗に等しい 5 Ω のときで、このとき回路電流は 20÷(5+5)=2 A、負荷電力は 2²×5=20 W となる。80 W は負荷を短絡したときに内部抵抗で消費される電力に相当する値で、負荷が取り出せる電力ではない。40 W は電源が供給する全電力(20×2=40 W)であり、その半分が内部抵抗で失われる。10 W は電流を 1 A と誤った場合の値である。
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問13内部抵抗 4.5 Ω、最大目盛 1 mA の直流電流計を用いて、最大 10 mA まで測定できるようにしたい。電流計と並列に接続する分流器の抵抗値[Ω]はどれか。
- a0.05 Ω
- b0.50 Ω
- c4.05 Ω
- d0.45 Ω
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正解:b. 0.50 Ω
測定範囲を n 倍にする分流器の抵抗は Rs=r/(n−1) で与えられる。n=10、r=4.5 Ω より Rs=4.5÷9=0.50 Ω となる。4.05 Ω は r×(n−1)/n を計算した誤り、0.45 Ω は r/n として (n−1) を用いなかった誤り、0.05 Ω は r/(n−1) をさらに 10 で割った誤りである。分流器には電流計の 9 倍の 9 mA が流れ、両端電圧は 1 mA×4.5 Ω=4.5 mV で一致する。
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問1430 Ω の抵抗 3 個を三角(Δ)結線した回路がある。これと等価な星形(Y)結線における各抵抗の値[Ω]はどれか。
- a90 Ω
- b15 Ω
- c30 Ω
- d10 Ω
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正解:d. 10 Ω
対称なΔ結線をY結線に変換すると、各相の抵抗は 1/3 になる。したがって 30÷3=10 Ω である。実際、Δ結線の任意の 2 端子間の抵抗は 30 と 60 の並列で 20 Ω、Y結線では 10+10=20 Ω と一致する。90 Ω とする値は 3 倍する向きを逆にした誤り、15 Ω は 30 Ω を 2 分した誤り、30 Ω は変換しても値が変わらないとした誤りであり、いずれも端子間抵抗が一致しない。
この問題のページ:30 Ω の抵抗 3 個を三角(Δ)結線した回路がある。こ… →
問15抵抗の直列接続および並列接続に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- a直列接続では、各抵抗が消費する電力は抵抗値に反比例する。
- b並列接続された各抵抗の端子電圧は互いに等しい。
- c並列合成抵抗の値は、並列に接続された抵抗のうち最も小さいものよりさらに小さい。
- d直列接続された各抵抗に流れる電流は互いに等しい。
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正解:a. 直列接続では、各抵抗が消費する電力は抵抗値に反比例する。
直列接続では全抵抗に共通の電流 I が流れるため、各抵抗の消費電力は P=I²R となり抵抗値に比例する。反比例するとする記述は誤りで、これは電圧が共通となる並列接続の場合(P=V²/R)の性質である。直列で電流が共通、並列で電圧が共通であること、並列合成抵抗が最小の抵抗値より小さくなることは、いずれも正しい記述である。
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問16直流 100 V の電源の端子 a、b 間に、40 Ω と 60 Ω を直列にした枝と、60 Ω と 40 Ω を直列にした枝を並列に接続した。前者の中点を c、後者の中点を d とし、c−d 間に内部抵抗 2 Ω の検流計を接続した。検流計に流れる電流の値[A]はどれか。
- a0.40 A
- b1.00 A
- c0.50 A
- d0.20 A
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正解:a. 0.40 A
検流計を外したときの c 点と d 点の電位(b 基準)は、それぞれ 100×60/100=60 V、100×40/100=40 V で、開放電圧は 20 V である。電源を短絡して c−d 間から見た抵抗は (40 と 60 の並列)+(60 と 40 の並列)=24+24=48 Ω となる。よって電流は 20÷(48+2)=0.40 A である。0.20 A は開放電圧を 10 V と誤った場合、1.00 A は等価抵抗を無視して 20÷20 とした場合、0.50 A は等価抵抗を 38 Ω と誤った場合の値であり、いずれも正しくない。
この問題のページ:直流 100 V の電源の端子 a、b 間に、40 Ω と… →
問1720 ℃ における抵抗値が 100 Ω の巻線がある。この巻線の 20 ℃ における抵抗温度係数を 0.004 K⁻¹ とするとき、70 ℃ における抵抗値[Ω]として最も近いものはどれか。
- a140 Ω
- b110 Ω
- c108 Ω
- d120 Ω
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正解:d. 120 Ω
抵抗の温度変化は R=R₀{1+α(t−t₀)} で表される。R₀=100 Ω、α=0.004 K⁻¹、温度差は 70−20=50 K であるから、R=100×(1+0.004×50)=100×1.2=120 Ω となる。140 Ω は温度差を 100 K と誤った場合、110 Ω は温度差を 25 K とした場合、108 Ω は温度差を 20 K とした場合の値であり、いずれも与えられた温度条件と一致しない。
この問題のページ:20 ℃ における抵抗値が 100 Ω の巻線がある。この… →
問18電圧源と電流源および等価変換に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- a起電力 E、内部抵抗 r の電圧源は、電流 E·r、内部抵抗 r の電流源に等価変換できる。
- b理想電圧源の内部抵抗は零とみなし、負荷電流の大きさによらず端子電圧は一定である。
- c理想電流源の内部抵抗は無限大とみなし、端子電圧の大きさによらず流出する電流は一定である。
- d等価内部抵抗を求める際、回路中の理想電流源は開放し、理想電圧源は短絡して取り除いて扱う。
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正解:a. 起電力 E、内部抵抗 r の電圧源は、電流 E·r、内部抵抗 r の電流源に等価変換できる。
電圧源から電流源への等価変換では、電流源の電流は端子を短絡したときに流れる電流、すなわち E/r であり、r を並列に接続した形になる。E·r とする記述は次元的にも誤りである。理想電圧源の内部抵抗が零、理想電流源の内部抵抗が無限大であること、等価内部抵抗を求めるときに理想電流源を開放(理想電圧源は短絡)して扱うことは、いずれも正しい記述である。
この問題のページ:電圧源と電流源および等価変換に関する次の記述のうち →
問19端子 a−b 間の回路が次のように構成されている。a から 5 Ω を直列に接続し、その接続点を c とする。c−b 間には、20 Ω の抵抗と、「8 Ω と(20 Ω と 30 Ω の並列接続)を直列にしたもの」とが並列に接続されている。端子 a−b 間から見た合成抵抗の値[Ω]はどれか。
- a20 Ω
- b10 Ω
- c12 Ω
- d15 Ω
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正解:d. 15 Ω
まず 20 Ω と 30 Ω の並列は 20×30/50=12 Ω、これに 8 Ω を直列に加えて 20 Ω となる。これが c−b 間の 20 Ω と並列になるので 20×20/40=10 Ω。最後に直列の 5 Ω を加えて 5+10=15 Ω が答えである。10 Ω は c−b 間だけを求めて直列の 5 Ω を加え忘れた値、20 Ω は並列処理を行わなかった値、12 Ω は 20 Ω と 30 Ω の並列値にとどまった誤りであり、いずれも端子 a−b 間の合成抵抗ではない。
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問20抵抗値 40 Ω の電熱線に 200 V の直流電圧を 10 分間加えたとき、電熱線で発生する熱量[kJ]はどれか。ただし、抵抗値は一定とする。
- a1200 kJ
- b600 kJ
- c100 kJ
- d300 kJ
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正解:b. 600 kJ
消費電力は P=V²/R=200²/40=1000 W である。通電時間は 10 分=600 s であるから、熱量は W=Pt=1000×600=600000 J=600 kJ となる。1200 kJ は時間を 20 分と誤った場合、300 kJ は時間を 5 分または電力を半分と誤った場合、100 kJ は時間を分単位のまま 100 s 相当として扱った場合の値であり、いずれも与えられた条件から得られる値ではない。
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問21ホイートストンブリッジに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- a平衡条件は、向かい合う辺(対辺)の抵抗の積が互いに等しいことである。
- b平衡状態が成立するかどうかは、検流計の内部抵抗の値によって変わる。
- c平衡条件は、加える電源電圧の大きさに無関係に成り立つ。
- d平衡しているとき、検流計には電流が流れない。
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正解:b. 平衡状態が成立するかどうかは、検流計の内部抵抗の値によって変わる。
平衡条件は 4 辺の抵抗の比のみで決まり、検流計の内部抵抗には無関係である。平衡時は検流計の両端が等電位となるため、内部抵抗が何Ωであっても電流は流れない。したがって検流計の内部抵抗で平衡が変わるとする記述は誤りである。対辺の抵抗の積が等しいことが平衡条件であること、平衡時に検流計電流が零になること、電源電圧の大きさに依存しないことは、いずれも正しい記述である。
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問22真空中で、点電荷 Q1[C] と Q2[C] が距離 r[m] 離れて置かれており、両者の間に働く静電力の大きさは F[N] である。ここで一方の電荷を 2Q1[C]、他方を 3Q2[C] に変え、両者の距離を 2r[m] としたとき、両者の間に働く静電力の大きさ[N]として正しいものはどれか。
- a3.0F
- b1.5F
- c0.75F
- d6.0F
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正解:b. 1.5F
クーロンの法則 F=Q1Q2/(4πε0r²) より、静電力は両電荷の積に比例し距離の2乗に反比例する。電荷の積は 2×3=6 倍、距離の2乗は 2²=4 倍になるので、力は 6/4=1.5 倍となり 1.5F が正しい。0.75F とする値は電荷の積が6倍になることを見落としたもの、3.0F は距離の効果を2乗ではなく1乗として扱ったもの、6.0F は電荷の積の変化だけを見て距離が2倍になった影響を無視したものであり、いずれも誤りである。
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問23真空中に置かれた点電荷 2×10⁻⁶[C] から 0.30[m] 離れた点における電界の強さ[V/m]として、最も近い値はどれか。ただし、真空中のクーロンの法則の比例定数を 9×10⁹[N·m²/C²] とする。
- a1.8×10⁴
- b2.0×10⁵
- c6.0×10⁴
- d2.0×10⁶
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正解:b. 2.0×10⁵
点電荷がつくる電界は E=kQ/r² で求まる。kQ=9×10⁹×2×10⁻⁶=1.8×10⁴、r²=0.30²=0.09 であるから E=1.8×10⁴/0.09=2.0×10⁵[V/m] となる。1.8×10⁴ とする値は kQ をそのまま答えたもので距離で割る操作が抜けている。6.0×10⁴ は kQ/r であり、これは同じ点の電位[V]に相当する量で電界ではない。2.0×10⁶ は桁を1桁誤ったものであり、いずれも誤りである。
この問題のページ:真空中に置かれた点電荷 2×10⁻⁶[C] から 0.30… →
問24真空中に置かれた点電荷 4×10⁻⁶[C] がある。この電荷から 0.60[m] 離れた点 A の電位[V]として正しいものはどれか。ただし、無限遠点の電位を 0[V] とし、真空中のクーロンの法則の比例定数を 9×10⁹[N·m²/C²] とする。
- a1.0×10⁵
- b3.6×10⁴
- c1.8×10⁴
- d6.0×10⁴
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正解:d. 6.0×10⁴
点電荷による電位は V=kQ/r で求まる。kQ=9×10⁹×4×10⁻⁶=3.6×10⁴ であり、これを r=0.60 で割ると V=3.6×10⁴/0.60=6.0×10⁴[V] となる。3.6×10⁴ とする値は kQ そのもので距離による除算が抜けている。1.0×10⁵ は kQ/r²=3.6×10⁴/0.36 であり、これは電界の強さ[V/m]であって電位ではない。1.8×10⁴ は kQ の計算を誤ったものであり、いずれも誤りである。
この問題のページ:真空中に置かれた点電荷 4×10⁻⁶[C] がある。この電… →
問254[μF] と 12[μF] のコンデンサを直列に接続し、この直列部分にさらに 5[μF] のコンデンサを並列に接続した。回路全体の合成静電容量[μF]として正しいものはどれか。
- a1.9
- b21
- c8.0
- d3.0
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正解:c. 8.0
直列部分の合成容量は積和で 4×12/(4+12)=48/16=3.0[μF] となる。これに 5[μF] が並列に加わるので、全体は 3.0+5=8.0[μF] である。3.0 とする値は直列部分だけを答えて並列分を加えていない。21 は 4+12+5 と三つすべてを単純に加えたもので、直列接続では容量が加算されないため誤り。1.9 は三つすべてを直列とみなした場合の値であり、実際の接続と異なるため誤りである。
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問26平行平板コンデンサにおいて、極板の面積を 3 倍に、極板間隔を 2 倍にした。極板間を満たす誘電体は変えないものとするとき、静電容量は元の何倍になるか。
- a6.0 倍
- b0.67 倍
- c5.0 倍
- d1.5 倍
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正解:d. 1.5 倍
平行平板コンデンサの静電容量は C=εS/d で表され、極板面積 S に比例し極板間隔 d に反比例する。したがって S が 3 倍、d が 2 倍になると容量は 3/2=1.5 倍になる。0.67 倍とする値は面積と間隔の効果を逆にしたもの、5.0 倍は 3 と 2 を単純に加えたもの、6.0 倍は間隔が増えると容量が減ることを無視して 3×2 としたものであり、いずれも誤りである。
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問27静電界における電気力線に関する記述として、誤っているものはどれか。
- a帯電した導体の表面において、電気力線は導体表面に平行な向きとなる。
- b電気力線の接線方向はその点の電界の方向を表し、電気力線の密度はその点の電界の強さの大きさを表す。
- c電気力線は正電荷から出て負電荷に入り、途中で分岐したり互いに交差したりすることはない。
- d真空中において、Q[C] の点電荷から出る電気力線の総数は Q/ε0 本である。
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正解:a. 帯電した導体の表面において、電気力線は導体表面に平行な向きとなる。
導体が静電平衡にあるとき導体表面は等電位面であり、電気力線は等電位面と直交するため、導体表面に対して垂直に出入りする。もし表面に平行な電界成分があれば表面電荷が移動して平衡が保てないので、表面に平行になるとする記述は誤りである。電気力線が正電荷から出て負電荷に入り交差しないこと、接線方向が電界の向きで密度が電界の強さを表すこと、真空中で Q[C] から Q/ε0 本の電気力線が出ることは、いずれも正しい性質である。
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問28静電容量 10[μF] のコンデンサに 200[V] の直流電圧を加えたとき、コンデンサに蓄えられる静電エネルギー[J]として正しいものはどれか。
- a0.40
- b1.0×10⁻³
- c0.20
- d2.0×10⁻³
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正解:c. 0.20
静電エネルギーは W=(1/2)CV² で求まる。W=(1/2)×10×10⁻⁶×200²=(1/2)×10×10⁻⁶×4.0×10⁴=0.20[J] となる。0.40 とする値は係数 1/2 を掛け忘れた CV² の値である。2.0×10⁻³ は Q=CV=10×10⁻⁶×200 で得られる蓄積電荷[C]の値であってエネルギーではない。1.0×10⁻³ は電圧を 2 乗せずに (1/2)CV とした値であり、いずれも誤りである。
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問29コンデンサおよび誘電体に関する記述として、誤っているものはどれか。
- a誘電体中に置かれた同じ電荷がつくる電界の強さは、真空中に置かれた場合より小さくなる。
- b比誘電率は誘電体の誘電率を真空の誘電率で割った値であり、その単位は [F/m] である。
- c平行平板コンデンサの静電容量は、極板の面積に比例し、極板間の距離に反比例する。
- d同じ寸法の平行平板コンデンサにおいて、極板間を比誘電率 5 の誘電体で満たすと、静電容量は極板間が真空の場合の 5 倍になる。
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正解:b. 比誘電率は誘電体の誘電率を真空の誘電率で割った値であり、その単位は [F/m] である。
比誘電率 εr=ε/ε0 は誘電率どうしの比であるから無次元の数値であり、単位をもたない。したがって単位が [F/m] であるとする記述は誤りである。なお [F/m] は誘電率 ε そのものの単位である。平行平板の容量が C=εS/d で面積に比例し間隔に反比例すること、比誘電率 誘電体で満たせば容量が 5 倍になること、誘電体中では分極により電界が E=E0/εr と弱まることは、いずれも正しい記述である。
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問30極板間隔 2.0[mm] の平行平板電極間に 300[V] の直流電圧を加えた。極板間の電界は一様であるとするとき、極板間に置かれた電荷 1.6×10⁻¹⁹[C] の粒子に働く静電力の大きさ[N]として正しいものはどれか。
- a4.8×10⁻¹⁴
- b9.6×10⁻¹⁴
- c2.4×10⁻¹⁴
- d4.8×10⁻¹⁷
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正解:c. 2.4×10⁻¹⁴
一様電界の強さは E=V/d=300/(2.0×10⁻³)=1.5×10⁵[V/m]。電荷に働く力は F=QE=1.6×10⁻¹⁹×1.5×10⁵=2.4×10⁻¹⁴[N] となる。4.8×10⁻¹⁷ とする値は電圧 300 をそのまま電界とみなし F=QV としたもので、極板間隔で割る操作が抜けている。4.8×10⁻¹⁴ は極板間隔を 1.0[mm] として計算した値、9.6×10⁻¹⁴ はさらに 2 倍した値であり、いずれも誤りである。
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問31極板間隔 d[m] で極板間が真空のとき静電容量が C0[F] である平行平板コンデンサがある。極板間のうち厚さ d/2 の部分を比誘電率 3 の誘電体で隙間なく満たし、残りの部分は真空のままとした。このときの静電容量[F]として正しいものはどれか。
- a3.0C0
- b1.5C0
- c2.0C0
- d0.75C0
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正解:b. 1.5C0
厚さ方向に 2 層が重なる構成なので、2 つのコンデンサの直列と考える。真空部分は厚さが d/2 なので容量 2C0、誘電体部分は 3×2C0=6C0 である。直列合成は 2C0×6C0/(2C0+6C0)=12/8 C0=1.5C0 となる。3.0C0 とする値は全体を誘電体で満たした場合の値、2.0C0 は誘電体の存在を無視して間隔だけ半分にした値、0.75C0 は直列合成の計算で分子と分母を取り違えた値であり、いずれも誤りである。
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問32極板間が真空のとき静電容量が C0[F] である平行平板コンデンサがある。極板間隔はそのままとし、極板が向かい合う面積のうち半分の領域だけを比誘電率 5 の誘電体で満たした。このときの静電容量[F]として正しいものはどれか。
- a2.5C0
- b0.42C0
- c3.0C0
- d5.0C0
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正解:c. 3.0C0
面積を分割した構成なので、2 つのコンデンサの並列と考える。真空部分は面積が半分なので 0.5C0、誘電体部分は 5×0.5C0=2.5C0 である。並列合成は 0.5C0+2.5C0=3.0C0 となる。2.5C0 とする値は誘電体部分の容量だけを答えたもの、5.0C0 は全面を誘電体で満たした場合の値である。0.42C0 は並列でなく直列として合成した誤りであり、いずれも正しくない。
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問33平行平板コンデンサを直流電源に接続して充電した後、電源から切り離した。その後、極板間隔を 2 倍に広げたとき、コンデンサに蓄えられる静電エネルギーは広げる前と比べてどうなるか。ただし、極板間は真空で、電荷の漏れはないものとする。
- a変化しない
- b1/2 倍になる
- c1/4 倍になる
- d2 倍になる
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正解:d. 2 倍になる
電源から切り離しているので電荷 Q は一定に保たれる。極板間隔を 2 倍にすると C=ε0S/d より静電容量は 1/2 になり、エネルギーは W=Q²/(2C) で表されるから 2 倍になる。この増加分は極板どうしが引き合う力に逆らって外力がした仕事に相当する。1/2 倍とする考えは電圧一定の場合の傾向を誤って当てはめたもの、1/4 倍は容量変化を 1/4 と誤ったもの、変化しないとする考えは容量が変わる事実を無視したもので、いずれも誤りである。
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問34直流電源に接続したままの平行平板コンデンサの極板間を、比誘電率 4 の誘電体で隙間なく満たした。このときコンデンサに蓄えられる電荷および静電エネルギーは、誘電体を入れる前と比べてそれぞれ何倍になるか。
- a電荷は 4 倍、静電エネルギーは変化しない
- b電荷は 1/4 倍、静電エネルギーは 1/4 倍になる
- c電荷は 4 倍、静電エネルギーは 16 倍になる
- d電荷は 4 倍、静電エネルギーは 4 倍になる
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正解:d. 電荷は 4 倍、静電エネルギーは 4 倍になる
電源に接続したままなので端子電圧 V は一定である。誘電体を満たすと静電容量は C=εr C0 より 4 倍になり、Q=CV から電荷も 4 倍、W=(1/2)CV² から静電エネルギーも 4 倍になる。静電エネルギーが 16 倍になるとする記述は電圧まで 4 倍になったと誤解したものである。電荷が 1/4 倍になるとする記述は誘電体が容量を増すという事実に反する。エネルギーが変化しないとする記述は容量増加分が反映されておらず誤りである。
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問35真空中で、半径の等しい 2 個の導体球 A、B があり、A には 6×10⁻⁶[C]、B には −2×10⁻⁶[C] の電荷が与えられている。両球をいったん接触させてから再び離したとき、各球の電荷と両球間に働く力の向きの組合せとして正しいものはどれか。
- a各球とも 4×10⁻⁶[C] となり、両球間には反発力が働く
- b各球とも 8×10⁻⁶[C] となり、両球間には反発力が働く
- c各球とも 2×10⁻⁶[C] となり、両球間には反発力が働く
- d各球とも 2×10⁻⁶[C] となり、両球間には吸引力が働く
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正解:c. 各球とも 2×10⁻⁶[C] となり、両球間には反発力が働く
接触させると電荷は移動して合計電荷が半径の等しい 2 球に均等に分かれる。合計は 6×10⁻⁶+(−2×10⁻⁶)=4×10⁻⁶[C] なので、各球は 2×10⁻⁶[C] となる。両球とも同じ正電荷になるため、離した後に働くのは反発力である。吸引力とする記述は同符号どうしの力の向きを誤ったものである。4×10⁻⁶[C] とする値は合計を 2 で割っていないもの、8×10⁻⁶[C] は電荷の符号を無視して大きさを加えた誤りである。
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問36一様な電界の強さが 5.0×10³[V/m] である空間内で、電界の方向に沿って 4.0[cm] 離れた 2 点間の電位差[V]として正しいものはどれか。
- a20
- b2000
- c125
- d200
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正解:d. 200
一様電界では電位差と距離の関係が V=Ed で表される。距離を SI 単位に直すと 4.0[cm]=0.040[m] なので、V=5.0×10³×0.040=200[V] となる。20 とする値は距離を 4.0[mm] としたもの、2000 は距離を 0.40[m] としたもので、いずれも単位換算の誤りである。125 は 5.0×10³ を 40 で割った値で、V=Ed ではなく電界を距離で割ってしまった誤りであり、正しくない。
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問37静電容量 2[μF] で耐電圧 300[V] のコンデンサ C1 と、静電容量 4[μF] で耐電圧 200[V] のコンデンサ C2 を直列に接続した。この直列回路の両端に加えることのできる最大の直流電圧[V]として正しいものはどれか。
- a600
- b500
- c300
- d450
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正解:d. 450
直列では両者に等しい電荷が蓄えられる。C1 が耐電圧に達するときの電荷は 2×300=600[μC]、C2 では 4×200=800[μC] なので、先に限界となるのは 600[μC] である。このとき C1 は 300[V]、C2 は 600/4=150[V] で合計 450[V] となる。500[V] は両耐電圧を単純に加えたもので、実際にはこのとき C1 に約 333[V] が加わり耐電圧を超える。600[V] は C2 側の 800[μC] を基準にした値で C1 が 400[V] となり超過する。300[V] は C1 の耐電圧そのもので回路全体の値ではない。
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問38真空中に置かれた半径 a[m] の孤立した導体球に、電荷 Q[C] を与えて静電平衡に達した。この導体球に関する記述として、誤っているものはどれか。
- a電荷は導体球の表面に一様に分布し、導体内部の電界の強さは零である。
- b導体球の外部の電界は、中心に点電荷 Q[C] が集中しているとみなした場合と同じになる。
- c導体球の表面の電位は Q/(4πε0a)[V] である。
- d導体球の内部の電位は零であり、表面の電位より低い。
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正解:d. 導体球の内部の電位は零であり、表面の電位より低い。
静電平衡にある導体は内部の電界が零であるため、内部のどこでも電位は等しく、表面の電位 Q/(4πε0a) と同じ値になる。したがって内部の電位が零で表面より低いとする記述は誤りである。電荷が表面に一様分布して内部電界が零になること、球外部では中心の点電荷とみなした場合と同じ電界になること、表面電位が Q/(4πε0a) であることは、いずれも正しい記述である。
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問39静電界における電界と電位に関する記述として、誤っているものはどれか。
- a電界の強さが零である点では、電位も必ず零である。
- b点電荷を等電位面に沿って移動させるとき、静電力がする仕事は零である。
- c電界の強さの大きさは、距離に対する電位の変化率(電位の傾き)の大きさに等しい。
- d等電位面と電気力線は、互いに直交する。
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正解:a. 電界の強さが零である点では、電位も必ず零である。
電界は電位の空間的な変化率で決まるため、電界が零でも電位が零とは限らない。例えば等しい正電荷 2 個の中点では電界は零だが電位は零ではないので、この記述は誤りである。等電位面上では電位が変化せず電位の傾きの向きが面に垂直となるため電気力線と等電位面が直交すること、電界の大きさが電位の傾きの大きさに等しいこと、等電位面に沿う移動では電位差が零で仕事も零になることは、いずれも正しい。
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問40真空中で、2.0[m] 離れた 2 点 A、B にそれぞれ 3×10⁻⁶[C] の等しい正の点電荷を置いた。線分 AB の中点 M における電界の強さ E[V/m] と電位 V[V] の組合せとして正しいものはどれか。ただし、無限遠点の電位を 0[V]、比例定数を 9×10⁹[N·m²/C²] とする。
- aE = 5.4×10⁴、V = 5.4×10⁴
- bE = 2.7×10⁴、V = 0
- cE = 0、V = 5.4×10⁴
- dE = 0、V = 0
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正解:c. E = 0、V = 5.4×10⁴
電界はベクトル量で、中点では両電荷からの電界が同じ大きさで互いに逆向きとなるため打ち消し合い E=0 となる。電位はスカラー量で単純に加算され、各電荷までの距離は 1.0[m] だから V=2×9×10⁹×3×10⁻⁶/1.0=5.4×10⁴[V] である。電位も零とする組合せは、電位がベクトルのように打ち消すと誤解したものである。電界が 2.7×10⁴ や 5.4×10⁴ になるとする組合せは、電界の向きを考えずに大きさを加えた誤りである。
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問41静電容量 4[μF] のコンデンサを 100[V] に充電した後、電源から切り離し、電荷が蓄えられていない静電容量 6[μF] のコンデンサに並列に接続した。接続後の端子電圧[V]として正しいものはどれか。
- a100
- b40
- c50
- d60
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正解:b. 40
電源から切り離しているので、電荷の総量 Q=4×10⁻⁶×100=4.0×10⁻⁴[C] は接続の前後で保存される。並列接続後の合成容量は 4+6=10[μF] なので、端子電圧は V=4.0×10⁻⁴/(10×10⁻⁶)=40[V] となる。50 とする値は電圧を単純に等分したもの、60 は容量比を取り違えたもの、100 は電荷が保存されても容量が増えれば電圧が下がる事実を無視したものであり、いずれも誤りである。
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問42平行平板コンデンサに関する記述として、誤っているものはどれか。ただし、極板間の電界は一様であるとする。
- a極板間に誘電体を挿入すると、極板間の静電容量は挿入前より小さくなる。
- b向かい合う 2 枚の極板の間には、互いに引き合う向きの静電力が働く。
- c蓄えられる静電エネルギーは、蓄積電荷を Q[C]、端子電圧を V[V] として W=(1/2)QV[J] で表される。
- d極板間の電界の強さは、極板間の電圧を極板間隔で割った値に等しい。
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正解:a. 極板間に誘電体を挿入すると、極板間の静電容量は挿入前より小さくなる。
誘電体の誘電率は真空の誘電率より大きく、C=εS/d より静電容量は挿入前より大きくなる。したがって小さくなるとする記述は誤りである。一様電界で E=V/d が成り立つこと、静電エネルギーが W=(1/2)QV=(1/2)CV²=Q²/(2C) と表せること、2 枚の極板は互いに異符号の電荷をもつため引き合う向きの静電力が働くことは、いずれも正しい記述である。
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問43静電容量がいずれも C[F] である 3 個のコンデンサについて、すべてを並列に接続したときの合成静電容量は、すべてを直列に接続したときの合成静電容量の何倍か。
- a9.0 倍
- b27 倍
- c6.0 倍
- d3.0 倍
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正解:a. 9.0 倍
並列接続の合成容量は各容量の和で 3C[F]、直列接続の合成容量は 1/C+1/C+1/C=3/C より C/3[F] である。したがって比は 3C÷(C/3)=9 倍となる。3.0 倍とする値は並列の合成容量が直列の 3 倍であると誤ったもの、6.0 倍は 3+3 のような根拠のない計算によるもの、27 倍は 3 乗と誤ったものであり、いずれも正しくない。
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問44静電気に関する記述として、誤っているものはどれか。
- a同じ 2 個の点電荷を、距離を変えずに真空中から比誘電率 2 の液体中へ移すと、静電力の大きさは 2 倍になる。
- b2 個の点電荷の間に働く静電力の大きさは、両電荷の積の大きさに比例し、両電荷間の距離の 2 乗に反比例する。
- c電界の強さの単位 [V/m] は、[N/C] と等価である。
- d2 個の点電荷の間に働く静電力の向きは、2 個の点電荷を結ぶ直線の方向である。
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正解:a. 同じ 2 個の点電荷を、距離を変えずに真空中から比誘電率 2 の液体中へ移すと、静電力の大きさは 2 倍になる。
クーロンの法則 F=Q1Q2/(4πεr²) の分母には誘電率が入るため、比誘電率 媒質中では力は真空中の 1/2 になる。したがって 2 倍になるとする記述は誤りである。静電力が電荷の積に比例し距離の 2 乗に反比例すること、力の向きが両電荷を結ぶ直線方向であること、電界の強さが単位電荷あたりの力でもあり [V/m] と [N/C] が等価であることは、いずれも正しい記述である。
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