電験三種機械:照明・電熱・情報」一問一答(全47問)

第三種電気主任技術者(電験三種)の「機械:照明・電熱・情報」分野の練習問題です。「答えと解説を見る」を開くと正解と解説を確認できます。資格試験ドリルの編集・運営設備資格ドリル編集部が作成。4択の演習モードで解きたい方は電験三種のドリルへ。

問題データ最終更新 2026-08-09

1光束及び立体角に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a光束は放射束そのものであって、その単位にはワット[W]が用いられ、波長による人の目の感度の違いは考慮しない量である。
  2. b光束の単位はカンデラ[cd]であり、光源からある方向の単位立体角当たりに放射される放射束の大きさを表す量である。
  3. c光束の単位はルーメン[lm]であり、光源から放射される放射束を人の目の感度(標準比視感度)で重み付けして評価した量である。
  4. d立体角の単位はラジアン[rad]であり、球の中心から球全体を見込む立体角は2πとなり、球の半径によって変化する。
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正解:c. 光束の単位はルーメン[lm]であり、光源から放射される放射束を人の目の感度(標準比視感度)で重み付けして評価した量である。

光束は放射束を標準比視感度で重み付けした測光量であり、単位はルーメン[lm]である。カンデラは光度の単位で単位立体角当たりの光束を表すから、これを光束の単位とする記述は誤り。立体角の単位はステラジアン[sr]で、全球を見込む立体角は4π srであるから、ラジアンや2πとする記述も誤り。また光束は比視感度で評価する量であるため、波長による感度差を考慮しないとする記述も誤りである。

この問題のページ:光束及び立体角に関する記述として

2照度に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a照度は発光面の単位面積当たりの光度であり、単位はカンデラ毎平方メートル[cd/m²]である。
  2. b照度は光源の消費電力当たりの全光束であり、単位はルーメン毎ワット[lm/W]である。
  3. c照度は光源が放射する単位立体角当たりの光束であり、単位はルーメン毎ステラジアン[lm/sr]である。
  4. d照度は被照面の単位面積当たりに入射する光束であり、単位はルクス[lx](=lm/m²)である。
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正解:d. 照度は被照面の単位面積当たりに入射する光束であり、単位はルクス[lx](=lm/m²)である。

照度は面に入射する光束を面積で除した量で、1 lx = 1 lm/m²と定義されるためこの記述が正しい。発光面の単位投影面積当たりの光度で単位が cd/m² となるのは輝度であるから、それを照度とする記述は誤り。単位立体角当たりの光束(lm/sr)は光度の定義であり照度ではない。消費電力当たりの全光束(lm/W)はランプ効率を表す量であって照度ではないため、これも誤りである。

この問題のページ:照度に関する記述として

3光度が800 cdの点光源が、水平な床面から高さ4 mの位置にある。この光源の直下における床面の照度[lx]として、正しいものはどれか。

  1. a200
  2. b800
  3. c12.5
  4. d50.0
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正解:d. 50.0

点光源の直下では光の入射角が0であるから、逆二乗の法則そのままで E = I / r² = 800 / 4² = 800 / 16 = 50.0 lx となる。200 lxは距離の2乗ではなく1乗で除した値であり、逆二乗の法則を適用していないので誤り。800 lxは光度の値をそのまま照度としたもので、距離による減衰を全く考慮していないため誤り。12.5 lxは距離を8 mとして計算した値であり、与えられた条件に合わないため誤りである。

この問題のページ:光度が800 cdの点光源が、水平な床面から高さ4 mの位…

4光度が250 cdの点光源が、水平な床面から高さ3 mの位置にある。光源の直下の点から水平に4 m離れた床面上の点における水平面照度[lx]として、最も近いものはどれか。

  1. a6.0
  2. b15.6
  3. c10.0
  4. d8.0
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正解:a. 6.0

光源からその点までの距離は r = √(3² + 4²) = 5 m、入射角θの余弦は高さ/距離 = 3/5 = 0.6 である。入射角余弦の法則を含めた照度は E = (I / r²)·cosθ = (250 / 25) × 0.6 = 10 × 0.6 = 6.0 lxとなる。10.0 lxは cosθ を掛け忘れた値、8.0 lxは cosθ を水平距離を用いて4/5と取り違えた値、15.6 lxは距離に斜距離5 mではなく水平距離4 mを用いた値であり、いずれも誤りである。

この問題のページ:光度が250 cdの点光源が、水平な床面から高さ3 mの位…

5測光量とその単位に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a照度の単位はルクス[lx]であり、1 lx = 1 lm/m² である。
  2. b輝度の単位は[lm/m²]であり、単位面積当たりに入射する光束の大きさを表す。
  3. c光度の単位はカンデラ[cd]であり、1 cd = 1 lm/sr である。
  4. d光束発散度の単位は[lm/m²]であり、面から発散する単位面積当たりの光束を表す。
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正解:b. 輝度の単位は[lm/m²]であり、単位面積当たりに入射する光束の大きさを表す。

輝度は、ある方向から見たときの単位投影面積当たりの光度であって、単位はカンデラ毎平方メートル[cd/m²]である。lm/m²は光束発散度(や照度)の単位であり、また輝度は入射光束ではなく見る方向への光度で定義されるから、輝度をlm/m²で単位面積当たりの入射光束とする記述は誤りである。光度が単位立体角当たりの光束でcd=lm/srであること、照度が単位面積当たりの入射光束でlx=lm/m²であること、光束発散度が単位面積当たりの発散光束でlm/m²であることは、いずれも正しい。

この問題のページ:測光量とその単位に関する記述として

6照度200 lxで一様に照らされた、反射率60 %の完全拡散性の面がある。この面の輝度[cd/m²]として、最も近い値はどれか。ただし、円周率は3.14とする。

  1. a120
  2. b60.0
  3. c19.1
  4. d38.2
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正解:d. 38.2

面から反射される光束発散度は M = ρE = 0.6 × 200 = 120 lm/m² である。完全拡散面では輝度と光束発散度の間に M = πL の関係があるから、L = M / π = 120 / 3.14 ≒ 38.2 cd/m² となる。120は光束発散度の数値をそのまま輝度としたもので、πで除す操作を欠いており誤り。60.0はπの代わりに2で除した値、19.1は2πで除した値であって、完全拡散面の関係式に合わないため誤りである。

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7定格電力40 Wのランプがあり、その全光束は3 400 lmである。このランプの効率[lm/W]として、正しいものはどれか。

  1. a68.0
  2. b42.5
  3. c85.0
  4. d136
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正解:c. 85.0

ランプ効率は全光束を消費電力で除した値であるから、3 400 / 40 = 85.0 lm/Wとなる。42.5 lm/Wは電力を2灯分の80 Wとして計算した値、68.0 lm/Wは電力を50 Wとして計算した値、136 lm/Wは電力を25 Wとして計算した値であり、いずれも与えられた定格電力40 Wを用いていないので誤りである。なお蛍光ランプの効率はおおむね60〜100 lm/W程度であり、この値は妥当な範囲にある。

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8床面積100 m²の部屋を平均照度500 lxで照明したい。使用するランプ1灯の光束は5 000 lm、照明率は0.5、保守率は0.8である。光束法により必要なランプの灯数として、正しいものはどれか。

  1. a20
  2. b10
  3. c25
  4. d13
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正解:c. 25

光束法の基本式 F·N·U·M = E·A より、必要灯数は N = E·A /(F·U·M) = (500 × 100)/(5 000 × 0.5 × 0.8) = 50 000 / 2 000 = 25灯となる。20灯は保守率0.8を考慮せず50 000/(5 000×0.5)として求めた値、13灯は照明率0.5を考慮せず50 000/(5 000×0.8)=12.5を切り上げた値、10灯は照明率も保守率も考慮せず50 000/5 000とした値であり、いずれも必要な灯数に不足するため誤りである。

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9各種光源の特性に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aメタルハライドランプは、高圧水銀ランプに金属のハロゲン化物を封入して効率と演色性を改善したものである。
  2. b白熱電球は連続スペクトルをもち演色性は良いが、ランプ効率は蛍光ランプに比べて低い。
  3. c蛍光ランプは、低圧水銀蒸気中の放電で生じる紫外線を蛍光体によって可視光に変換して発光する。
  4. d高圧ナトリウムランプは発光効率が低く演色性に優れるため、道路やトンネルの照明には用いられない。
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正解:d. 高圧ナトリウムランプは発光効率が低く演色性に優れるため、道路やトンネルの照明には用いられない。

高圧ナトリウムランプはHIDランプの中でも発光効率が高い(100 lm/W級)一方、橙白色の光で演色性は低い。効率が高く霧などの透過性にも優れることから道路照明やトンネル照明に多用されるので、効率が低く演色性に優れ道路・トンネルに用いないとする記述は誤りである。白熱電球が連続スペクトルで演色性は良いが効率が低いこと、蛍光ランプが紫外線を蛍光体で可視光に変換すること、メタルハライドランプがハロゲン化物の封入で効率と演色性を高めたものであることは、いずれも正しい。

この問題のページ:各種光源の特性に関する記述として

10光源の演色性に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a平均演色評価数Raは、基準光源で照らした場合の色の見え方をどれだけ忠実に再現できるかを表し、最大値は100である。
  2. b平均演色評価数Raが大きい光源ほど、単位電力当たりの光束が大きくランプ効率が高いことを意味する。
  3. c平均演色評価数Raは0〜1の範囲の値をとる無次元量であり、値が小さいほど演色性が良いことを表す指標である。
  4. d平均演色評価数Raは、光源の光の色(光色)そのものを表す指標であり、単位はケルビン[K]で表される。
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正解:a. 平均演色評価数Raは、基準光源で照らした場合の色の見え方をどれだけ忠実に再現できるかを表し、最大値は100である。

平均演色評価数Raは、試料光源で照らした物体の色が基準光源で照らした場合とどれだけ一致するかを表す指標で、基準光源と同等なら100となり最大値が100であるからこの記述が正しい。光色の指標は相関色温度でありケルビンを単位とするので、Raを色温度とする記述は誤り。演色性と効率は別の性質で、高効率のHIDランプほど演色性が低い例もあるため、Raが大きいほど効率が高いとはいえない。Raは0〜100程度の値をとり大きいほど演色性が良いので、0〜1で小さいほど良いとする記述も誤りである。

この問題のページ:光源の演色性に関する記述として

11全光束1 256 lmの点光源が、全方向に均等に光を放っている。この光源の光度[cd]として、最も近い値はどれか。ただし、円周率は3.14とする。

  1. a100
  2. b50.0
  3. c400
  4. d200
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正解:a. 100

点光源を取り囲む全球の立体角は4π srである。全方向に均等であれば光度は I = F /(4π) = 1 256 /(4 × 3.14) = 1 256 / 12.56 = 100 cdとなる。200 cdは立体角を半球分の2π srとして除した値、400 cdは立体角をπ srとして除した値であり、全方向に均等という条件に合わないので誤り。50.0 cdは立体角を8π srとして除した値で、全球の立体角を2倍に誤ったものであり誤りである。

この問題のページ:全光束1 256 lmの点光源が、全方向に均等に光を放って…

12LED(発光ダイオード)に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a接合部の温度が上昇するほど光束は増加し、寿命も長くなるので放熱を考慮する必要はない。
  2. b半導体のpn接合に順方向電流を流したときに生じる発光を利用している。
  3. c白色光を得る方法として、青色LEDと黄色の蛍光体を組み合わせる方式が広く用いられている。
  4. d直流で点灯する素子であるため、交流電源で使用する場合は整流を含む電源回路が必要である。
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正解:a. 接合部の温度が上昇するほど光束は増加し、寿命も長くなるので放熱を考慮する必要はない。

LEDは接合部温度が上昇すると光束が低下し、寿命も短くなるため、ヒートシンクなどによる放熱設計が不可欠である。したがって温度上昇で光束が増え寿命が延び放熱が不要とする記述は誤りである。pn接合に順方向電流を流して発光すること、青色LEDと黄色蛍光体の組合せで白色を得る方式が主流であること、直流素子であるため交流電源では整流を含む電源回路が必要であることは、いずれも正しい。

この問題のページ:LED(発光ダイオード)に関する記述として

13電気加熱の方式に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aアーク加熱は、電極間などに生じるアーク放電の高温を利用するもので、製鋼用電気炉などに用いられる。
  2. b誘電加熱は、銅やアルミニウムのような導電率の高い金属を内部から均一に加熱するのに適している。
  3. c誘導加熱は、交番磁界によって導電性の被加熱物中に生じる渦電流によるジュール熱を利用する。
  4. d抵抗加熱には、被加熱物に直接電流を流す直接抵抗加熱と、発熱体で発生した熱を伝える間接抵抗加熱とがある。
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正解:b. 誘電加熱は、銅やアルミニウムのような導電率の高い金属を内部から均一に加熱するのに適している。

誘電加熱は、木材・食品・プラスチックなどの絶縁物(誘電体)に高周波電界を加え、誘電損によって内部から加熱する方式である。金属のような導体では電界が内部に入らないため誘電加熱では加熱できず、金属の加熱に適するとする記述は誤りである。抵抗加熱が直接抵抗加熱と間接抵抗加熱に分けられること、誘導加熱が交番磁界による渦電流損を利用すること、アーク加熱がアーク放電の高温を利用して製鋼用電気炉などに使われることは、いずれも正しい。

この問題のページ:電気加熱の方式に関する記述として

14誘電加熱に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a高周波電界中で誘電体に生じる誘電損を利用するもので、被加熱物を内部から加熱できる。
  2. b電子レンジは、50 Hzまたは60 Hzの商用周波数の電界を利用した誘電加熱の一例である。
  3. c加熱の速さは被加熱物の導電率に比例するので、絶縁物ほど加熱されにくい。
  4. d商用周波数の交番磁界を利用して、鉄鋼などの金属の表面だけを加熱する方式である。
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正解:a. 高周波電界中で誘電体に生じる誘電損を利用するもので、被加熱物を内部から加熱できる。

誘電加熱は数MHzから数GHzの高周波電界を誘電体に加え、誘電損によって被加熱物の内部から短時間で加熱する方式であるからこの記述が正しい。交番磁界と渦電流を利用して金属を加熱するのは誘導加熱の説明であるため誤り。発熱量は比誘電率と誘電正接に関係し、対象はむしろ絶縁物であるから、導電率に比例し絶縁物ほど加熱されにくいとする記述も誤り。電子レンジは2 450 MHz帯のマイクロ波を用いるので、商用周波数の電界とする記述も誤りである。

この問題のページ:誘電加熱に関する記述として

15電気加熱の方式に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a赤外加熱は主に放射伝熱によるもので、塗装の乾燥・焼付けなどの表面加熱に適する。
  2. b赤外加熱は、赤外線が被加熱物の内部深くまで浸透するため、厚い金属塊を内部まで均一に加熱するのに適する。
  3. c溶融塩や溶融ガラスのように被加熱物自体に電流を流して発熱させる方式は、間接抵抗加熱と呼ばれる。
  4. dアーク加熱は電流が電極を通らない非接触の加熱方式であるから、電極が消耗することはない。
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正解:a. 赤外加熱は主に放射伝熱によるもので、塗装の乾燥・焼付けなどの表面加熱に適する。

赤外加熱は赤外線放射(放射伝熱)によって被加熱物の表面を加熱する方式で、塗装の乾燥・焼付けや食品加熱などに広く用いられるためこの記述が正しい。赤外線の浸透深さはごく浅く金属内部までは届かないので、内部深くまで浸透して均一加熱できるとする記述は誤り。アーク加熱は電極とアークを介して電流が流れるので電極は消耗し、非接触で消耗しないとする記述も誤り。被加熱物自体に電流を流して発熱させる方式は直接抵抗加熱であり、間接抵抗加熱とする記述も誤りである。

この問題のページ:電気加熱の方式に関する記述として

16質量100 kgの水を20 ℃から60 ℃まで加熱する。電熱器の入力を10 kW、加熱の効率を80 %、水の比熱を4.2 kJ/(kg·K)とするとき、加熱に要する時間[min]として、最も近いものはどれか。

  1. a44
  2. b53
  3. c35
  4. d28
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正解:c. 35

水に与えるべき熱量は Q = 100 × 4.2 × (60 − 20) = 16 800 kJ である。効率が80 %なので必要な入力エネルギーは 16 800 / 0.8 = 21 000 kJ となり、入力10 kW = 10 kJ/s で除すと 21 000 / 10 = 2 100 s = 35 minとなる。28 minは効率を考慮せず16 800 kJをそのまま入力で除した値、44 minは効率を重複して考慮した値、53 minは温度差を60 Kとして計算した値であり、いずれも条件に合わないため誤りである。

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17ヒートポンプに関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a外気温度が低いほど高温側と低温側の温度差が大きくなり、暖房時の成績係数は低下する。
  2. b暖房時の成績係数(COP)は必ず1より小さくなるので、同じ電力の電気ヒータによる直接加熱より効率が悪い。
  3. c低温の熱源から熱をくみ上げ、圧縮機の仕事を加えて高温側へ熱を放出する装置である。
  4. d暖房時の成績係数は、室内へ放出する熱量を圧縮機などへの入力エネルギーで除した値である。
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正解:b. 暖房時の成績係数(COP)は必ず1より小さくなるので、同じ電力の電気ヒータによる直接加熱より効率が悪い。

ヒートポンプは低温熱源からくみ上げた熱に入力した仕事分を加えて高温側へ放出するので、放熱量は入力エネルギーより大きく、暖房時のCOPは1を大きく超える(一般に3〜6程度)。したがってCOPが1より小さく電気ヒータより効率が悪いとする記述は誤りである。低温側から熱をくみ上げ圧縮機の仕事を加えて放熱すること、暖房COPが放熱量を入力で除した値であること、温度差が大きいほどCOPが低下することは、いずれも正しい。

この問題のページ:ヒートポンプに関する記述として

18あるヒートポンプ式暖房装置が、外気から7.5 kWの熱をくみ上げて運転しており、圧縮機などへの入力電力は2.5 kWである。室内へ放出される熱量[kW]と暖房時の成績係数(COP)の組合せとして、正しいものはどれか。

  1. a放熱量10.0 kW、成績係数4.0
  2. b放熱量10.0 kW、成績係数3.0
  3. c放熱量5.0 kW、成績係数2.0
  4. d放熱量7.5 kW、成績係数3.0
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正解:a. 放熱量10.0 kW、成績係数4.0

エネルギー保存より、室内への放熱量はくみ上げた熱量と入力エネルギーの和であるから 7.5 + 2.5 = 10.0 kWとなる。暖房時の成績係数は放熱量を入力で除した値で 10.0 / 2.5 = 4.0 である。放熱量を7.5 kWとする組合せは入力分の熱を加えていないため誤り、放熱量を5.0 kWとする組合せはくみ上げ熱量から入力を差し引いており誤りである。放熱量10.0 kWで成績係数を3.0とする組合せは、くみ上げ熱量7.5 kWを入力2.5 kWで除した値であって暖房COPの定義に合わないため誤りである。

この問題のページ:あるヒートポンプ式暖房装置が、外気から7.5 kWの熱をく…

19低温側の温度が−3 ℃、高温側の温度が27 ℃である理想的な(逆カルノーサイクルの)ヒートポンプについて、暖房時の理論成績係数として最も近い値はどれか。

  1. a11.1
  2. b0.90
  3. c9.00
  4. d10.0
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正解:d. 10.0

絶対温度に直すと低温側は270 K、高温側は300 Kである。逆カルノーサイクルの暖房時の理論成績係数は T_H /(T_H − T_L) = 300 /(300 − 270) = 300 / 30 = 10.0 となる。9.00は T_L /(T_H − T_L) = 270 / 30 で求まる冷房(冷凍)時の理論成績係数であり暖房の値ではない。0.90は摂氏温度をそのまま代入した値で絶対温度への換算を怠っており誤り。11.1は分母に高温側の摂氏温度27を用いた誤った計算による値である。

この問題のページ:低温側の温度が−3 ℃、高温側の温度が27 ℃である理想的…

20電池に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a一次電池は放電のみに使用されるもので、充電によって繰り返し使用することはできない。
  2. b電池の容量はアンペア時[Ah]で表され、放電電流と放電できる時間の積で表される。
  3. c二次電池は充電により繰り返し使用でき、蓄電池とも呼ばれる。
  4. d電池の内部抵抗が大きいほど、放電電流を増したときの端子電圧の低下は小さくなる。
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正解:d. 電池の内部抵抗が大きいほど、放電電流を増したときの端子電圧の低下は小さくなる。

端子電圧は起電力Eと内部抵抗rを用いて V = E − I r と表されるので、内部抵抗が大きいほど放電電流Iの増加に対する電圧降下Irは大きくなる。したがって内部抵抗が大きいほど端子電圧の低下が小さいとする記述は誤りである。一次電池が充電による繰返し使用ができないこと、二次電池が充電可能で蓄電池と呼ばれること、電池容量が放電電流と放電時間の積としてアンペア時で表されることは、いずれも正しい。

この問題のページ:電池に関する記述として

21鉛蓄電池に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a完全充電状態では正極が鉛(Pb)、負極が二酸化鉛(PbO₂)である。
  2. b単セルの公称電圧は約1.2 Vであり、6個を直列に接続すると約7.2 Vとなる。
  3. c放電が進むと正極・負極ともに硫酸鉛(PbSO₄)となり、電解液の比重は低下する。
  4. d電解液には水酸化カリウム水溶液が用いられ、放電が進むと電解液の比重は上昇する。
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正解:c. 放電が進むと正極・負極ともに硫酸鉛(PbSO₄)となり、電解液の比重は低下する。

鉛蓄電池は放電により正極の二酸化鉛と負極の鉛がいずれも硫酸鉛に変化し、電解液の希硫酸が消費されて水が生じるため比重が低下する。よってこの記述が正しい。電解液は希硫酸であり、水酸化カリウム水溶液を用いるのはアルカリ蓄電池であるうえ放電で比重が上昇するとする点も誤り。完全充電時は正極が二酸化鉛、負極が鉛であるから、正負を入れ替えた記述は誤り。単セルの公称電圧は約2 Vで6セル直列なら約12 Vとなるため、1.2 V・7.2 Vとする記述も誤りである。

この問題のページ:鉛蓄電池に関する記述として

22銅の電解精錬において、電流10 Aで1時間電気分解を行った。銅の電気化学当量を0.33 mg/Cとするとき、陰極に析出する銅の質量[g]として、最も近いものはどれか。

  1. a23.8
  2. b1.19
  3. c11.9
  4. d119
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正解:c. 11.9

通過する電気量は Q = I t = 10 × 3 600 = 36 000 C である。ファラデーの電気分解の第一法則より析出質量は電気量に比例し、w = kQ = 0.33 × 36 000 = 11 880 mg ≒ 11.9 gとなる。1.19 gは通電時間を6分(360 s)として計算した値、119 gは通電時間を10時間として計算した値であり、条件の1時間に合わないため誤り。23.8 gは電気量を2倍に見積もった値であり、これも誤りである。

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23各種電池の公称電圧に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aマンガン乾電池及びアルカリマンガン乾電池の公称電圧は、約1.5 Vである。
  2. bリチウムイオン二次電池の公称電圧は、約3.6〜3.7 Vである。
  3. c鉛蓄電池の単セルの公称電圧は、約2 Vである。
  4. dニッケル・水素電池の公称電圧は約2.4 Vであり、鉛蓄電池の単セルより高い。
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正解:d. ニッケル・水素電池の公称電圧は約2.4 Vであり、鉛蓄電池の単セルより高い。

ニッケル・水素電池やニッケル・カドミウム電池の公称電圧は約1.2 Vであり、鉛蓄電池の単セル約2 Vよりも低い。したがって約2.4 Vで鉛蓄電池より高いとする記述は誤りである。マンガン乾電池およびアルカリマンガン乾電池が約1.5 V、鉛蓄電池の単セルが約2 V、リチウムイオン二次電池が約3.6〜3.7 Vであることは、いずれも正しい公称電圧である。

この問題のページ:各種電池の公称電圧に関する記述として

242進数 (10110110)₂ を16進数で表した値として、正しいものはどれか。

  1. a(B6)₁₆
  2. b(C6)₁₆
  3. c(B8)₁₆
  4. d(A6)₁₆
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正解:a. (B6)₁₆

2進数を下位から4ビットずつ区切ると 1011 / 0110 となる。1011=8+2+1=11=B、0110=4+2=6 であるから (B6)₁₆ となる。上位4ビットを 1010 と読み違えると A、1100 と読み違えると C になるが、実際の上位4ビットは 1011 なのでいずれも誤り。下位4ビットを 1000 とすると 8 になるが、実際は 0110 で 6 であるから (B8)₁₆ とする値も誤りである。

この問題のページ:2進数 (10110110)₂ を16進数で表した値として

258ビットの2の補数表現を用いて10進数の −37 を表したものとして、正しいものはどれか。

  1. a10100101
  2. b11011100
  3. c11011011
  4. d11011010
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正解:c. 11011011

まず +37 を8ビットで表すと 00100101 である。補数は「全ビット反転して1を加える」ので、反転して 11011010、これに1を加えて 11011011 となる。11011010 は反転しただけの補数であり、補数ではないので誤り。10100101 は最上位ビットを符号とし残りを絶対値とした符号絶対値表現であり、補数表現ではない。11011100 は反転後に2を加えた値で、加える数が誤っている。

この問題のページ:8ビットの2の補数表現を用いて10進数の −37 を表した…

262進数の加算 (10110)₂ + (1101)₂ の結果として、正しいものはどれか。

  1. a(11111)₂
  2. b(100011)₂
  3. c(100010)₂
  4. d(101011)₂
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正解:b. (100011)₂

(10110)₂=16+4+2=22、(1101)₂=8+4+1=13 であり、和は35である。35=32+2+1 であるから (100011)₂ となる。(100010)₂ は34、(11111)₂ は31、(101011)₂ は43を表しており、いずれも35ではないので誤り。特に (11111)₂ は各桁の桁上げを無視して加算した場合に生じやすい誤りである。

この問題のページ:2進数の加算 (10110)₂ + (1101)₂ の結果…

272進数 (0.1011)₂ を10進数で表した値として、正しいものはどれか。

  1. a0.6250
  2. b0.5625
  3. c0.6875
  4. d0.8125
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正解:c. 0.6875

小数点以下の各桁の重みは 1/2、1/4、1/8、1/16 である。よって 1×0.5+0×0.25+1×0.125+1×0.0625=0.6875 となる。0.5625 は (0.1001)₂、0.6250 は (0.1010)₂、0.8125 は (0.1101)₂ に相当する値であり、与えられたビット列 1011 の重み付き和とは一致しないため誤りである。

この問題のページ:2進数 (0.1011)₂ を10進数で表した値として

28論理式 A・B の否定(NAND)と等価な論理式として、正しいものはどれか。ここで Ā は A の否定を表す。

  1. aA・B̄
  2. bA + B
  3. cĀ・B̄
  4. dĀ + B̄
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正解:d. Ā + B̄

ド・モルガンの定理により、論理積の否定は各変数の否定の論理和に等しく、A・B の否定は Ā+B̄ となる。Ā・B̄ は論理和 A+B の否定(NOR)であり、NAND とは一致しない。A+B は否定を含まない単なる論理和であり、A=B=1 のとき NAND が0になるのに対し1となるので誤り。A・B̄ は A=1、B=1 のとき0になる点は一致するが、A=0、B=0 のとき0となり NAND の1と一致しないので誤りである。

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29論理代数(ブール代数)に関する記述として、誤っているものはどれか。ここで Ā は A の否定を表す。

  1. aA + B の否定は Ā・B̄ に等しい
  2. bA + Ā・B = Ā + B が成り立つ
  3. cA + A・B = A が成り立つ
  4. dA・(A + B) = A が成り立つ
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正解:b. A + Ā・B = Ā + B が成り立つ

A+Ā・B は展開すると (A+Ā)・(A+B)=1・(A+B)=A+B であり、Ā+B とは異なる。実際 A=1、B=0 のとき A+Ā・B は1、Ā+B は0となり一致しないため、この記述が誤りである。A+A・B=A および A・(A+B)=A はいずれも吸収則として正しい。また論理和の否定が各変数の否定の論理積になるのはド・モルガンの定理そのものであり正しい記述である。

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30論理式 F = A・B + Ā・C + B・C を最も簡単化した式として、正しいものはどれか。ここで Ā は A の否定を表す。

  1. aĀ・C + B・C
  2. bA・B + Ā・C
  3. cA・B + B・C
  4. dA・B・C
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正解:b. A・B + Ā・C

B・C は A=1 なら A・B に、A=0 なら Ā・C に含まれるため冗長項であり、除去できる(合意の定理)。したがって F=A・B+Ā・C となる。A・B+B・C は A=0、B=0、C=1 のとき0となるが元の式は Ā・C=1 で1になるため一致しない。Ā・C+B・C は A=1、B=1、C=0 のとき0となるが元の式は1であり一致しない。A・B・C は元の式より真となる入力が少なく、簡単化として誤りである。

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313変数 A、B、C の論理関数 F が、(A,B,C)=(0,0,0)、(0,0,1)、(1,0,0)、(1,0,1) のときだけ1となる。カルノー図を用いて簡単化した F として、正しいものはどれか。ここで Ā は A の否定を表す。

  1. aĀ・B̄
  2. b
  3. c
  4. dĀ
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正解:c.

1となる4つの入力はいずれも B=0 であり、A と C は0と両方をとっている。カルノー図では B=0 の4マスがひとつのループにまとまるので、変化する A と C が消去され F=B̄ となる。Ā とすると A=1 の (1,0,0) や (1,0,1) で1にならず誤り。C̄ とすると C=1 の入力で1にならず誤り。Ā・B̄ は2マスだけのループで、A=1 の場合を含まないため簡単化として不十分であり誤りである。

この問題のページ:3変数 A、B、C の論理関数 F が、(A,B,C)=(…

324変数 A、B、C、D の論理関数 F が、(A,B,C,D)=(0,0,0,0)、(0,0,1,0)、(1,0,0,0)、(1,0,1,0) のときだけ1となる。カルノー図を用いて簡単化した F として、正しいものはどれか。ここで B̄ は B の否定を表す。

  1. aB̄・D̄
  2. bB̄・C̄
  3. cĀ・D̄
  4. dĀ・C̄
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正解:a. B̄・D̄

1となる4つの入力はいずれも B=0 かつ D=0 であり、A と C は0と両方をとる。よってカルノー図では4マスがひとつのループとなり、変化する A と C が消去されて F=B̄・D̄ となる。Ā・C̄ は A=1 の入力を含まず、Ā・D̄ も A=1 の入力を含まないため誤り。B̄・C̄ は C=1 である (0,0,1,0) や (1,0,1,0) で0となるので誤りである。

この問題のページ:4変数 A、B、C、D の論理関数 F が、(A,B,C,…

332入力NANDゲートの二つの入力端子を互いに接続して同一の信号 A を加えたとき、この回路が実現する論理演算として、正しいものはどれか。

  1. a否定(NOT)
  2. b論理積(AND)
  3. c排他的論理和(EX-OR)
  4. d論理和(OR)
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正解:a. 否定(NOT)

NANDの出力は A・A の否定であり、A・A=A であるから出力は Ā となる。すなわち A=0 で出力1、A=1 で出力0となり、否定(NOT)として動作する。論理積や論理和は2入力に対する演算であり、同一信号を加えた場合は入力そのものが出力される形になるため、入力を反転するこの回路の動作とは一致しない。排他的論理和は同一信号を加えると常に出力0となるので、A=0 で1を出すこの回路とは異なり誤りである。

この問題のページ:2入力NANDゲートの二つの入力端子を互いに接続して同一の…

34コンピュータにおける数値の表現に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a16進数の1桁は2進数の4桁(4ビット)で表すことができ、2桁で8ビットとなる
  2. b8ビットの2の補数表現で表せる10進数の範囲は −128 から +128 までである
  3. c符号なし2進数を左へ1ビットシフトすると、けたあふれがない限り値は2倍になる
  4. d8ビットの符号なし2進数で表せる10進数は0から255までで、最大値は255である
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正解:b. 8ビットの2の補数表現で表せる10進数の範囲は −128 から +128 までである

8ビットの補数表現で表せる範囲は −128 から +127 までである。正の数は最上位ビットが0〜127、負の数が −128〜−1 であり、+128 は表現できないため、この記述が誤りである。16進数は基数16=2⁴ なので1桁が4ビットに対応し正しい。符号なし8ビットは 0〜2⁸−1=255 であり正しい。左1ビットシフトは各桁の重みが2倍になるので値が2倍になり、これも正しい記述である。

この問題のページ:コンピュータにおける数値の表現に関する記述として

352入力の排他的論理和 A ⊕ B を、論理積・論理和・否定で表した式として、正しいものはどれか。ここで Ā は A の否定を表す。

  1. a(A + B)・(A・B)
  2. bĀ + B̄
  3. cA・B̄ + Ā・B
  4. dA・B + Ā・B̄
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正解:c. A・B̄ + Ā・B

排他的論理和は二つの入力が異なるときだけ1となる。入力が異なる組合せは (A,B)=(1,0) と (0,1) であるから、A・B̄+Ā・B と表せる。A・B+Ā・B̄ は両入力が等しいときに1となる一致回路(EX-NOR)であり、排他的論理和の否定なので誤り。(A+B)・(A・B) は両入力がときだけ1となり論理積と同じ動作で誤り。Ā+B̄ は NAND であり、両入力がときも1となるため誤りである。

この問題のページ:2入力の排他的論理和 A ⊕ B を、論理積・論理和・否定…

36論理ゲートに関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a2入力NORゲートは、二つの入力がともに1のときだけ出力が1となる
  2. bド・モルガンの定理を用いると、論理積と否定だけを使って論理和を構成できる
  3. c2入力の排他的論理和ゲートは、二つの入力が互いに異なるときに出力が1となる
  4. dNANDゲートを組み合わせれば、AND、OR、NOT のいずれの論理も構成できる
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正解:a. 2入力NORゲートは、二つの入力がともに1のときだけ出力が1となる

NORは論理和の否定であるから、出力が1となるのは二つの入力がともにときだけであり、ともにときの出力は0である。したがってこの記述が誤りである。NANDは万能ゲートと呼ばれ、これだけで任意の論理関数を構成できるので正しい。排他的論理和が入力の不一致で1となるのも定義どおりである。A+B=(Ā・B̄) の否定という関係から、論理積と否定だけで論理和を構成できるのもド・モルガンの定理から導かれる正しい記述である。

この問題のページ:論理ゲートに関する記述として

371ビットの全加算器を半加算器と論理ゲートを用いて構成する場合の組合せとして、正しいものはどれか。

  1. a半加算器2個とANDゲート1個
  2. b半加算器1個とORゲート1個
  3. c半加算器1個とANDゲート1個
  4. d半加算器2個とORゲート1個
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正解:d. 半加算器2個とORゲート1個

全加算器は下位からの桁上げを含む3入力の加算を行う。まず1個目の半加算器で被加数と加数を加え、その和と桁上げ入力を2個目の半加算器で加えると最終的な和が得られる。二つの半加算器が出す桁上げ出力は同時に1になることがないので、ORゲート1個でまとめれば桁上げ出力となる。半加算器1個では3入力を扱えず、また二つの桁上げをANDでまとめると常に0となって正しい桁上げが得られないため、他の組合せは誤りである。

この問題のページ:1ビットの全加算器を半加算器と論理ゲートを用いて構成する場…

382個のNORゲートを用いて構成したRSフリップフロップにおいて、二つの出力が同時に0となり、その後の状態が定まらなくなる(禁止入力とされる)入力の組合せとして、正しいものはどれか。

  1. aS=1、R=1
  2. bS=0、R=0
  3. cS=1、R=0
  4. dS=0、R=1
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正解:a. S=1、R=1

NOR形RSフリップフロップでは、入力に1が加わった側のNOR出力が0に固定される。S=1、R=1 とすると両方のNOR出力がともに0となり、互いに相補であるべき出力の関係が崩れる。さらに両入力を同時に0に戻すとどちらの状態に落ち着くか定まらないため禁止入力とされる。S=0、R=0 は直前の状態を保持する動作、S=1、R=0 はセット、S=0、R=1 はリセットという正常な動作であり、いずれも禁止入力ではない。

この問題のページ:2個のNORゲートを用いて構成したRSフリップフロップにお…

39JKフリップフロップにおいて J=1、K=1 としたとき、クロックパルスが加わるごとの出力 Q の動作として、正しいものはどれか。

  1. a前の状態を反転する
  2. b常に1になる
  3. c前の状態を保持する
  4. d常に0になる
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正解:a. 前の状態を反転する

JKフリップフロップは J=1、K=1 のときトグル動作となり、クロックが加わるたびに出力が 0→1→0→… と反転する。この動作を利用してTフリップフロップや分周回路が構成される。前の状態を保持するのは J=0、K=0 のときであり誤り。常に1になるのは J=1、K=0 のセット動作、常に0になるのは J=0、K=1 のリセット動作であって、いずれも J=K=1 の場合の動作ではないため誤りである。

この問題のページ:JKフリップフロップにおいて J=1、K=1 としたとき、…

40Tフリップフロップを5段縦続に接続した回路に、周波数 32 kHz のパルスを入力した。最終段の出力周波数として、最も近い値はどれか。

  1. a6.4 kHz
  2. b1 kHz
  3. c2 kHz
  4. d4 kHz
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正解:b. 1 kHz

Tフリップフロップはクロックが加わるごとに出力が反転するため、1段あたり周波数は 1/2 になる。5段では 1/2⁵=1/32 となるので、出力周波数は 32 kHz ÷ 32 = 1 kHz である。2 kHz は4段分(1/16)、4 kHz は3段分(1/8)の分周に相当し段数が合わない。6.4 kHz は 32 kHz を5で割った値であり、分周比を段数そのものと取り違えたもので誤りである。

この問題のページ:Tフリップフロップを5段縦続に接続した回路に、周波数 32…

41フリップフロップに関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aJKフリップフロップは、J=1、K=1 のときクロックごとに出力が反転する
  2. bフリップフロップ1個で1ビットの情報を記憶することができる
  3. cDフリップフロップは、クロックに同期して入力 D の値をそのまま出力に取り込む
  4. dTフリップフロップは、クロックパルスが加わるたびに出力が必ず0になる
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正解:d. Tフリップフロップは、クロックパルスが加わるたびに出力が必ず0になる

Tフリップフロップはクロックが加わるたびに出力が反転(トグル)する回路であり、常に0になるわけではない。したがってこの記述が誤りであり、この反転動作こそが分周回路に利用される。フリップフロップが1ビットの記憶素子であること、Dフリップフロップがクロックに同期して入力値を出力に取り込むこと、JKフリップフロップが J=K=1 で反転動作をすることは、いずれも正しい記述である。

この問題のページ:フリップフロップに関する記述として

42リレーシーケンス制御において、始動用押しボタンスイッチ(a接点)を押した後、手を離しても動作を継続させる自己保持回路を構成するために、始動用押しボタンスイッチと並列に接続するものとして、正しいものはどれか。

  1. a停止用押しボタンスイッチのb接点
  2. b動作させる補助リレー自身のa接点
  3. c動作させる補助リレー自身のb接点
  4. d熱動過電流継電器のb接点
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正解:b. 動作させる補助リレー自身のa接点

始動用押しボタンを押すと補助リレーが励磁され、その自身のa接点が閉じる。この接点を押しボタンと並列に入れておけば、押しボタンから手を離しても電流経路が保たれ動作が継続する。停止用押しボタンのb接点や熱動過電流継電器のb接点は、回路を遮断するためにコイルと直列に接続するものであり、並列に入れると停止や保護ができない。自身のb接点はリレー励磁時に開くため、並列にしても保持動作にならず誤りである。

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43三相誘導電動機の正転・逆転制御において、正転用と逆転用の電磁接触器が同時に投入されて短絡事故が生じることを防ぐインタロック回路の構成として、正しいものはどれか。

  1. aそれぞれのコイル回路に自身の電磁接触器のb接点を並列に接続する
  2. bそれぞれのコイル回路に相手側電磁接触器のa接点を並列に接続する
  3. cそれぞれのコイル回路に相手側電磁接触器のb接点を直列に接続する
  4. dそれぞれのコイル回路に相手側電磁接触器のa接点を直列に接続する
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正解:c. それぞれのコイル回路に相手側電磁接触器のb接点を直列に接続する

相手側電磁接触器のb接点をコイル回路に直列に入れておくと、相手が動作している間はそのb接点が開いて自分のコイルが励磁できず、両者の同時投入が確実に防止される。相手側のa接点を直列に入れると、相手が動作しているときにしか自分が動作できず、目的と正反対の動作になる。並列接続では相手の状態にかかわらず電流経路が残るため遮断の効果がなく、自身のb接点を並列に入れる構成もインタロックとして機能しないので誤りである。

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44シーケンス制御に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aリレーのa接点は、コイルが励磁されていないとき開いており、励磁されると閉じる
  2. bオンディレータイマは、入力信号が入ってから設定時間が経過した後に接点が動作する
  3. cあらかじめ定められた順序や条件に従って制御の各段階を順次進めていく制御である
  4. d制御量を常に検出して目標値と比較し、その偏差を打ち消すように操作量を調節する制御である
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正解:d. 制御量を常に検出して目標値と比較し、その偏差を打ち消すように操作量を調節する制御である

制御量を検出して目標値と比較し、偏差を打ち消すように操作量を調節するのはフィードバック制御の説明であり、シーケンス制御の特徴ではない。シーケンス制御は原則として制御量の検出結果を戻さずに、あらかじめ定めた順序・条件に従って進行するため、この記述が誤りである。順序に従って段階を進めるという説明、a接点が非励磁で開き励磁で閉じるという動作、オンディレータイマが設定時間経過後に接点を動作させるという説明は、いずれも正しい。

この問題のページ:シーケンス制御に関する記述として

45入力電圧範囲が 0〜5 V の8ビットA/D変換器がある。1LSBに相当する電圧(分解能)として、最も近い値はどれか。

  1. a39.1 mV
  2. b19.5 mV
  3. c78.1 mV
  4. d9.77 mV
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正解:b. 19.5 mV

8ビットでは 2⁸=256 段階に量子化されるので、1LSBに相当する電圧は 5 V ÷ 256 = 0.01953 V ≒ 19.5 mV となる。39.1 mV は 5 V ÷ 128 でビット数を7と誤ったときの値、9.77 mV は 5 V ÷ 512 でビット数を9と誤ったときの値、78.1 mV は 5 V ÷ 64 に相当する値であり、いずれも 2⁸ による分割になっていないため誤りである。

この問題のページ:入力電圧範囲が 0〜5 V の8ビットA/D変換器がある。…

46最高周波数成分が 4 kHz であるアナログ信号を標本化(サンプリング)して、もとの信号を復元できるようにしたい。標本化定理から要求される標本化周波数として、正しいものはどれか。

  1. a8 kHz を超える値
  2. b2 kHz 以上
  3. c4 kHz 以上
  4. d16 kHz を超える値
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正解:a. 8 kHz を超える値

標本化定理では、信号に含まれる最高周波数の2倍を超える周波数で標本化すればもとの信号を復元できる。最高周波数が 4 kHz であるから、必要な標本化周波数は 2×4=8 kHz を超える値となる。2 kHz や 4 kHz では最高周波数の2倍に達しておらず、折返し(エイリアシング)を生じて復元できないため誤り。16 kHz を超える値でも復元自体はできるが、これは最高周波数の4倍にあたり、定理が要求する最小限度としては誤りである。

この問題のページ:最高周波数成分が 4 kHz であるアナログ信号を標本化(…

47A/D変換器に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a二重積分形A/D変換器は他方式に比べて変換速度が非常に速く、高速用途に適している
  2. b並列比較(フラッシュ)形A/D変換器は変換が高速であるが、多数のコンパレータを必要とする
  3. c逐次比較形A/D変換器は、nビットの変換を行うのに n 回の比較を必要とする
  4. d量子化誤差の最大値は、1LSBに相当する電圧の 1/2 である
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正解:a. 二重積分形A/D変換器は他方式に比べて変換速度が非常に速く、高速用途に適している

二重積分形は入力を一定時間積分してから基準電圧で逆積分する方式で、変換に時間がかかる代わりに商用周波数などの雑音の影響を受けにくく、高精度が得られる。したがって高速用途に適するとする記述は誤りであり、高速用途には並列比較形が用いられる。量子化誤差の最大値が 1LSB の 1/2 であること、逐次比較形が上位ビットから1ビットずつ比較して n ビットに n 回を要すること、並列比較形が高速だがコンパレータ数が多く回路規模が大きいことは、いずれも正しい記述である。

この問題のページ:A/D変換器に関する記述として

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