消防設備士 乙種6類消火器の点検・整備」一問一答(全34問)

消防設備士 乙種第6類(消火器)の「消火器の点検・整備」分野の練習問題です。「答えと解説を見る」を開くと正解と解説を確認できます。資格試験ドリルの編集・運営設備資格ドリル編集部が作成。4択の演習モードで解きたい方は消防設備士 乙種6類のドリルへ。

問題データ最終更新 2026-08-09

1消火器の機器点検(外観点検を含む機器の点検)を行う期間として、正しいものはどれか。

  1. a1年に1回以上
  2. b3年に1回以上
  3. c5年に1回以上
  4. d6か月に1回以上
答えと解説を見る

正解:d. 6か月に1回以上

消火器の機器点検は6か月に1回以上行うこととされている。1年に1回以上は消防用設備等の総合点検の頻度であり機器点検とは異なる。3年に1回以上や5年に1回以上という頻度は消火器の点検基準には存在しない。したがって正しいのは6か月に1回以上である。

この問題のページ:消火器機器点検の実施周期

2化学泡消火器(反応式)の内部及び機能の点検を開始する時期として、正しいものはどれか。

  1. a設置後1年を経過したもの
  2. b製造年から5年を経過したもの
  3. c製造年から3年を経過したもの
  4. d製造年から10年を経過したもの
答えと解説を見る

正解:a. 設置後1年を経過したもの

化学泡消火器は薬剤の反応性が経年で失われやすいため、他の消火器と異なり設置後1年を経過したものから内部及び機能の点検を開始する。製造年から3年経過は加圧式消火器(化学泡以外)の開始時期であり、5年経過は蓄圧式消火器の開始時期である。10年経過は耐圧性能点検(水圧試験)の開始時期であって内部及び機能の点検の開始時期ではない。よって正解は設置後1年を経過したものである。

この問題のページ:化学泡消火器の内部機能点検開始時期

3加圧式の粉末消火器(化学泡消火器を除く)における内部及び機能の点検の開始時期として、正しいものはどれか。

  1. a製造年から1年を経過したもの
  2. b設置後3年を経過したもの
  3. c製造年から3年を経過したもの
  4. d製造年から5年を経過したもの
答えと解説を見る

正解:c. 製造年から3年を経過したもの

加圧式消火器(化学泡を除く)は製造年から3年を経過したものから内部及び機能の点検を開始する。1年は化学泡消火器の設置後の基準と混同しやすいが誤りである。5年は蓄圧式消火器の開始時期であり加圧式には適用されない。設置後3年という起算方法自体も定めと異なるため誤りである。

この問題のページ:加圧式粉末消火器の内部機能点検開始時期

4蓄圧式の粉末消火器における内部及び機能の点検の開始時期として、正しいものはどれか。

  1. a製造年から3年を経過したもの
  2. b製造年から5年を経過したもの
  3. c設置後1年を経過したもの
  4. d製造年から10年を経過したもの
答えと解説を見る

正解:b. 製造年から5年を経過したもの

蓄圧式消火器は加圧式に比べ薬剤や部品の劣化が緩やかであるため、製造年から5年を経過したものから内部及び機能の点検を開始する。製造年から3年は加圧式の基準であり蓄圧式には適用されない。設置後1年は化学泡消火器の基準であるため誤りである。製造年から10年は耐圧性能点検の開始時期であって内部及び機能の点検の基準ではない。

この問題のページ:蓄圧式粉末消火器の内部機能点検開始時期

5内部及び機能の点検を行う際の確認試料(確認ロット)の抜取り方式に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a内部及び機能の点検では、設置されているすべての消火器について例外なく全数を分解して確認しなければならず、一定の区分ごとにロットを構成して一部を抜き取り良否を判定する方式は認められていない
  2. b同一の設置場所にある消火器をメーカー別・消火薬剤の種別別・加圧方式別に区分して同一のものを1ロットとし、その中から一定数を抜き取って確認し、その結果によって当該ロット全体の良否を判定する
  3. c抜取り試験は、消火薬剤の種類や加圧方式による区分を行う必要はなく、設置場所ごとに消火器を1本のみ抜き取って確認すれば足り、その結果をもって当該設置場所の全数の良否を判定してよい
  4. d抜取り試料は、消火器の種別や加圧方式による区分を行わず、点検実施者が任意に選定した1施設内のすべての消火器をもって1ロットとし、その全数を確認して良否を判定するものとする
答えと解説を見る

正解:b. 同一の設置場所にある消火器をメーカー別・消火薬剤の種別別・加圧方式別に区分して同一のものを1ロットとし、その中から一定数を抜き取って確認し、その結果によって当該ロット全体の良否を判定する

内部及び機能の点検では、設置されている消火器をメーカー別・消火薬剤の種別別・加圧方式別に区分して同一のものを1ロットとし、製造年の古いものから順に一定数を抜き取って確認し、その結果によって当該ロット全体の良否を判定する。なお、同一製造年であることはロットの作成基準ではない。抜取りによる確認が認められるのは加圧式の粉末消火器と蓄圧式の消火器であり、化学泡消火器などは全数確認となるが、いずれにしても「例外なく全数を分解して確認する」という記述は誤りである。抜取り数はロットの本数等に応じて定められており、種類にかかわらず1本のみで足りるという記述は不正確である。また、任意に選定した1施設内の全消火器を試料とする定めもなく誤りである。

この問題のページ:点検における確認ロットの抜取り方式

6消火器の放射能力の確認に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a放射能力の確認は、消火剤を実際に放射させて放射距離や放射時間などを確認する試験である
  2. b放射能力の確認は、抜取り試料として確認された消火器のうち、内部及び機能の点検で異常がないと認められたものについて行う
  3. c放射能力の確認を行った消火器は、消火薬剤の詰替え等の措置を行う
  4. d放射能力の確認は、外観点検のみで代替できるため薬剤を放射する必要はない
答えと解説を見る

正解:d. 放射能力の確認は、外観点検のみで代替できるため薬剤を放射する必要はない

放射能力の確認は実際に消火薬剤を放射して放射距離・放射時間・放射状態等を確認するものであり、外観点検で代替できるものではないため、この記述が誤りである。放射能力の確認は抜取り試料のうち内部及び機能の点検で異常がなかったものについて行われる。放射試験を行った消火器は薬剤を使い切るため、点検後に消火薬剤の詰替え等の措置が必要となる。したがって正しい記述である前3つに対し、外観点検のみで代替できるとする記述が誤りとなる。

この問題のページ:消火器の放射能力確認の要否

7消火器の耐圧性能に関する点検(水圧による耐圧性能の確認)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a耐圧性能に関する点検は外観点検の一部として6か月ごとに実施する
  2. b製造年から10年経過した消火器等に実施し、以降3年ごとに行う
  3. cすべての消火器について設置直後から毎年実施する
  4. d蓄圧式消火器のみを対象とし加圧式消火器は対象外である
答えと解説を見る

正解:b. 製造年から10年経過した消火器等に実施し、以降3年ごとに行う

耐圧性能に関する点検は、製造年から10年を経過した消火器等を対象に実施し、その後は3年ごとに行うこととされている。設置直後から毎年実施するという記述は基準と異なり誤りである。耐圧性能点検は加圧式・蓄圧式を問わず対象となり得るため、蓄圧式のみが対象という記述は誤りである。耐圧性能点検は水圧をかける特別な試験であり、6か月ごとの外観点検の一部として行われるものではない。

この問題のページ:消火器の耐圧性能点検の実施周期

8消火器の指示圧力計の指度確認に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a指示圧力計は加圧式消火器のみに装備され、蓄圧式には装備されない
  2. b指示圧力計は蓄圧式消火器に設けられ、指針が緑色範囲内にあることを確認する
  3. c指示圧力計はすべての消火器の種別を問わず必ず装備されている
  4. d指示圧力計の指針が緑色範囲内であれば内部の薬剤量が十分であることまで保証される
答えと解説を見る

正解:b. 指示圧力計は蓄圧式消火器に設けられ、指針が緑色範囲内にあることを確認する

指示圧力計は主に蓄圧式消火器に装備されており、点検時には指針が緑色範囲(使用圧力範囲)内にあるかを確認する。すべての消火器に指示圧力計が装備されているわけではなく、例えば加圧式消火器の多くは指示圧力計を持たないため誤りである。指示圧力計は容器内の圧力を示すものであり、薬剤量そのものを保証するものではないため、その記述は誤りである。指示圧力計は加圧式ではなく蓄圧式消火器に用いられるものであり、逆の記述は誤りである。

この問題のページ:指示圧力計の緑色範囲確認

9消火器の消火薬剤の充てん又は交換に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a粉末消火器で内部及び機能の点検により薬剤に固化等の異常が認められた場合は、消火薬剤の交換を行う
  2. b消火薬剤を充てんした後は、規定の圧力への調整や気密性の確認など所定の措置を行う
  3. c化学泡消火器は、性能上有効期間の定めがないため点検で薬剤を交換する必要はない
  4. d消火薬剤の充てんは、規定量を計量して行い、規定量によらず目分量で行ってはならない
答えと解説を見る

正解:c. 化学泡消火器は、性能上有効期間の定めがないため点検で薬剤を交換する必要はない

化学泡消火器の消火薬剤は経年により反応性が低下するため有効期限の目安が設けられており、点検の結果に応じて交換が必要となるため、交換不要とする記述は誤りである。粉末消火薬剤に固化や変質などの異常が認められた場合は交換を行うのが正しい。消火薬剤の充てんは規定量を計量して正確に行う必要があり、目分量で行ってはならないという扱いも正しい。充てん後は規定圧力への調整や気密性の確認などの所定の措置を行うことも正しい記述である。

この問題のページ:消火薬剤の充てんと交換の基礎知識

10消火器の安全栓及び封印に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a安全栓は消火剤を放射した後もそのまま再使用することができるため、点検時にその装着状態や変形の有無を確認する必要はない
  2. b安全栓は消火器を使用する際に容易に引き抜けるよう取り付けられており、封印は不用意な安全栓の引抜きを防止するために施される
  3. c封印が破れていても、消火薬剤量や指示圧力に異常が認められなければ、安全栓の状態にかかわらず点検上は問題ないとされる
  4. d安全栓は点検を行うたびに必ず新品のものに交換しなければならず、変形や損傷がない場合でも再び取り付けて使用することは認められない
答えと解説を見る

正解:b. 安全栓は消火器を使用する際に容易に引き抜けるよう取り付けられており、封印は不用意な安全栓の引抜きを防止するために施される

安全栓は使用時にレバー操作の前に引き抜く部品であり容易に引き抜ける状態で取り付けられ、封印は不用意な引抜きや使用の有無を確認するために施されるものである。安全栓は破損や変形がなければ点検のたびに新品交換する必要はなく、その記述は誤りである。封印切れは消火器が使用された可能性を示す重要な確認事項であり、薬剤量に異常がなくても点検上の確認対象となるため誤りである。安全栓の脱落や変形の有無は点検時に必ず確認すべき事項であり、確認不要とする記述は誤りである。

この問題のページ:安全栓と封印の設置目的の違い

11消火器の点検における部品交換に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a内部及び機能の点検の結果、著しい腐食やパッキンの劣化が認められた部品は交換する
  2. bホースにひび割れや損傷が認められた場合は、ホースの交換を行う
  3. c加圧用ガス容器に腐食等の異常が認められた場合は、当該ガス容器を交換する
  4. d消火器の部品交換は、当該消火器と適合しない他形式の部品を用いても差し支えない
答えと解説を見る

正解:d. 消火器の部品交換は、当該消火器と適合しない他形式の部品を用いても差し支えない

消火器の部品交換は、当該消火器の型式に適合する部品を用いて行う必要があり、適合しない他形式の部品を流用してよいとする記述は誤りである。内部及び機能の点検で著しい腐食やパッキンの劣化が認められた部品を交換するのは適切な対応である。ホースにひび割れや損傷が認められた場合にホースを交換するのも正しい。加圧用ガス容器に腐食等の異常が認められた場合に当該容器を交換するのも正しい対応である。

この問題のページ:点検における部品交換の適合性

12消火器を廃棄する際の排圧処理に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a廃棄する消火器は、容器内に残留する圧力を安全な方法で排出してから処分する
  2. b排圧処理は消火薬剤を放射する必要がある場合のみ行い、通常は不要である
  3. c蓄圧式消火器は容器内に圧力が残っていても、そのまま可燃ごみとして排出してよい
  4. d廃棄予定の消火器であっても指示圧力計の指度に関わらず排圧処理は一切禁止されている
答えと解説を見る

正解:a. 廃棄する消火器は、容器内に残留する圧力を安全な方法で排出してから処分する

廃棄する消火器は容器内に圧力が残っている場合があり、破裂等の事故を防ぐため安全な方法で内部の圧力を排出(排圧処理)してから処分する必要がある。蓄圧式消火器は内部に圧力を有しているため、圧力が残った状態のまま可燃ごみ等として排出することは危険であり誤りである。排圧処理は薬剤を放射する場合に限らず、廃棄の際に圧力が残存していれば行うべき処理であるため、通常不要とする記述は誤りである。排圧処理は安全のために行うべき措置であり、一切禁止されているという記述も誤りである。

この問題のページ:廃棄消火器の排圧処理

13消火器の内部及び機能の点検における放射能力の確認試料本数の考え方として、正しいものはどれか。

  1. a抜取り方式の場合は、抜き取った試料の50%以上について放射能力を確認する
  2. b抜取り方式の場合は、確認ロットを構成する消火器の全数について放射能力を確認する
  3. c全数方式の場合は、本数にかかわらず1本のみ放射能力を確認すればよい
  4. d全数方式の場合は、全数の50%以上の本数について放射能力を確認する
答えと解説を見る

正解:a. 抜取り方式の場合は、抜き取った試料の50%以上について放射能力を確認する

放射能力の確認本数は、抜取り方式では確認ロットから抜き取った試料の50%以上、全数方式では全数の10%以上と定められている。全数方式について全数の50%以上とする記述は割合が誤りであり、全数方式で本数にかかわらず1本のみ確認すればよいとする記述も誤りである。抜取り方式であるのに確認ロットを構成する消火器の全数について放射能力の確認を求める記述も誤りである。したがって、抜取り方式で抜き取った試料の50%以上を確認するとする記述が正しい。

この問題のページ:放射能力確認の抜取り試料本数

14消火器の内部及び機能の点検を行うため分解に着手する前の残圧排出に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a減圧孔はキャップを完全に外し終えた後に残圧を排出するための穴である
  2. b排圧栓や減圧孔を有する消火器であっても、キャップは残圧の有無にかかわらずそのまま緩めてよい
  3. c排圧栓を有する消火器は、キャップを開ける前に排圧栓を操作して容器内の残圧を排出する
  4. d残圧の排出は消火薬剤の充てん作業の完了後にのみ行えばよい
答えと解説を見る

正解:c. 排圧栓を有する消火器は、キャップを開ける前に排圧栓を操作して容器内の残圧を排出する

排圧栓を有する消火器では、キャップを開ける前に排圧栓を操作して容器内の残圧を排出してから分解に着手する。残圧の有無にかかわらずキャップをそのまま緩めてよいとする記述は、残圧を排出しないままキャップを緩めることを認めており、キャップや部品の飛散等の危険を招くため誤りである。減圧孔をキャップを完全に外し終えた後に残圧を排出するための穴と述べる記述は、減圧孔がキャップを緩める過程で残圧を徐々に逃がすための穴であることに反しており誤りである。残圧の排出は消火薬剤の充てん作業の完了後にのみ行えばよいとする記述は、残圧排出を行う場面を誤って限定している。したがって正しいのは、キャップを開ける前に排圧栓を操作して容器内の残圧を排出するとする記述である。

この問題のページ:分解前の残圧排出方法

15点検の結果、消火器に欠陥が発見された場合の措置に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a欠陥の程度にかかわらず、消火器は必ず新品と交換しなければならず整備は行わない
  2. b整備や部品交換によっても本来の性能を確保できない消火器は、廃棄の対象とする
  3. c整備によって機能の回復が困難な部品は、当該部品を新しいものと交換する
  4. d軽微な欠陥で整備によって機能を復旧できるものは、整備を行った上で機能を維持させる
答えと解説を見る

正解:a. 欠陥の程度にかかわらず、消火器は必ず新品と交換しなければならず整備は行わない

点検で欠陥が発見された場合の措置は、欠陥の程度に応じて整備・部品交換・廃棄のいずれかを判断して行うものであり、常に新品交換のみで対応するわけではない。軽微な欠陥で整備によって機能を復旧できるものは整備を行って機能を維持させるとする記述は、正しい扱いを述べている。整備によって機能の回復が困難な部品を新しいものと交換するとする記述も、正しい扱いを述べている。整備や部品交換によっても本来の性能を確保できないものを廃棄の対象とするとする記述も、正しい扱いを述べている。したがって誤っているものは、欠陥の程度にかかわらず必ず新品と交換しなければならず整備は行わないとする記述である。

この問題のページ:欠陥発見時の措置(交換と整備)

16消火器の合成樹脂製部品(キャップ、ホース、ノズル等)の点検及び手入れに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a合成樹脂部品の汚れは、シンナー等の有機溶剤を用いて拭き取ることが推奨されている
  2. b合成樹脂部品は金属部品と異なり、点検票への記録対象から除外されている
  3. c合成樹脂部品は、老化や変形の有無を点検し、有機溶剤を用いて清掃してはならない
  4. d合成樹脂部品は劣化しにくいため、老化や変形の点検は特に行う必要がない
答えと解説を見る

正解:c. 合成樹脂部品は、老化や変形の有無を点検し、有機溶剤を用いて清掃してはならない

合成樹脂部品は経年による老化や変形を生じやすいためその有無を点検し、シンナー等の有機溶剤で清掃すると樹脂を侵し劣化やひび割れを招くため、そのような溶剤は用いてはならない。合成樹脂部品は劣化しにくいとして老化・変形の点検が不要であるとする記述は誤りである。汚れをシンナー等の有機溶剤で拭き取ることを推奨する記述は、樹脂を損なう行為を正当化する誤った内容である。合成樹脂部品を点検票への記録対象から除外されているとする記述は、合成樹脂部品も点検結果の記録対象であることを踏まえておらず誤りである。したがって正しいのは、老化や変形の有無を点検し有機溶剤を用いて清掃してはならないとする記述である。

この問題のページ:合成樹脂部品の点検と手入れ

17消火器の外観点検で確認する項目として、誤っているものはどれか。

  1. a本体容器の変形、腐食、著しい損傷の有無
  2. b安全栓の脱落や封印の状態
  3. c設置場所及び設置状況(通行や避難の障害とならないか等)
  4. d消火薬剤を毎回容器から取り出して重量を実測すること
答えと解説を見る

正解:d. 消火薬剤を毎回容器から取り出して重量を実測すること

外観点検は消火器を分解せずに外部から確認するものであり、消火薬剤を毎回取り出して重量を実測するのは内部及び機能の点検で行う特別な確認であり、外観点検の項目ではないため誤り。設置場所・設置状況の確認、本体容器の変形・腐食・著しい損傷の有無の確認、安全栓の脱落や封印状態の確認はいずれも外観点検で行うべき正しい項目である。外観点検はあくまで外部から目視等で行う点検である。

この問題のページ:外観点検で確認する項目の範囲

18消火器の設置場所の環境に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a著しい腐食性ガスが発生する場所や高温多湿の場所は、消火器の劣化を早める
  2. b消火器の設置場所の環境は点検の際に確認する必要がない
  3. c消火器はどのような環境に設置しても内部の消火薬剤や部品の劣化速度は変わらない
  4. d振動の多い場所に設置しても指示圧力計や部品の緩みには影響しない
答えと解説を見る

正解:a. 著しい腐食性ガスが発生する場所や高温多湿の場所は、消火器の劣化を早める

腐食性ガスの発生する場所や高温多湿の場所は本体容器や部品の腐食・劣化を早める要因となるため、設置環境として注意が必要であるという記述が正しい。設置環境によって消火薬剤や部品の劣化速度は変わり得るため、変わらないとする記述は誤り。振動の多い場所では指示圧力計や取付部品に緩みが生じやすくなるため、影響しないとする記述は誤り。設置場所の環境は劣化要因に直結するため、点検の際に確認すべき事項であり、確認不要とする記述は誤りである。

この問題のページ:消火器設置場所の環境要因

19消火器の本体容器の点検に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a本体容器の外面に著しい腐食が認められる場合は、その程度に応じて整備又は廃棄の対象とする
  2. b本体容器の内面についても腐食の有無を確認する必要がある
  3. c本体容器の塗装が一部剥離していても、それのみで直ちに使用不能とはならない
  4. d本体容器は金属製であれば経年劣化しないため、内面の腐食を点検で確認する必要はない
答えと解説を見る

正解:d. 本体容器は金属製であれば経年劣化しないため、内面の腐食を点検で確認する必要はない

本体容器は金属製であっても消火薬剤や湿気等の影響により経年的に腐食が進行し得るため、内面の腐食の有無を点検で確認する必要があり、確認不要とする記述は誤りである。外面に著しい腐食が認められる場合はその程度に応じて整備又は廃棄の対象とするのは正しい対応である。内面の腐食の有無を確認する必要があるというのも正しい。塗装の一部剥離のみで直ちに使用不能となるわけではなく、腐食の程度等を踏まえて判断されるため、この記述も正しい。

この問題のページ:消火器本体容器の点検基礎知識

20消火器のキャップ及びパッキンの点検に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. aキャップの締め付け状態を確認するとともに、パッキンの劣化や損傷の有無を点検し、気密性に問題があれば交換する
  2. bキャップやパッキンに異常があっても、消火薬剤量が規定範囲内であれば交換の必要はない
  3. cキャップは容器の気密性に関与しないため、締め付け状態を点検する必要はない
  4. dパッキンは金属部品であり劣化しないため、点検の対象から除外される
答えと解説を見る

正解:a. キャップの締め付け状態を確認するとともに、パッキンの劣化や損傷の有無を点検し、気密性に問題があれば交換する

キャップは本体容器を密閉する部品であり締め付け状態を確認するとともに、パッキンの劣化・損傷の有無を点検して気密性に問題があれば交換するのが正しい対応である。キャップは容器内の気密性を保持するために不可欠な部品であり、締め付け状態の点検が不要とする記述は誤り。パッキンはゴム等の材質でできており経年劣化するため、点検対象外とする記述は誤り。キャップやパッキンに劣化・損傷があれば気密性が損なわれるおそれがあるため、薬剤量が規定範囲内であっても交換が必要であり、交換不要とする記述は誤りである。

この問題のページ:キャップとパッキンの点検要領

21加圧式消火器における加圧用ガス容器の点検に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a加圧用ガス容器の質量は、内容ガスの量にかかわらず常に一定であるため測定する意味がない
  2. b加圧用ガス容器は密閉されているため、内容ガスの量を点検で確認することはできない
  3. c加圧用ガス容器の点検は、外観の変形や腐食の有無のみを確認すれば足り、質量測定は不要である
  4. d加圧用ガス容器の内容ガスの充てん状態は、容器の総質量を測定し、刻印された基準の質量と比較することで確認する
答えと解説を見る

正解:d. 加圧用ガス容器の内容ガスの充てん状態は、容器の総質量を測定し、刻印された基準の質量と比較することで確認する

加圧用ガス容器の内容ガスの充てん状態は、容器の総質量を測定し刻印された基準の質量と比較することで確認するのが正しい方法である。加圧用ガス容器は密閉容器であっても総質量の測定という方法で内容ガスの量を間接的に確認できるため、確認できないとする記述は誤り。内容ガスが減少すれば総質量も減少するため、質量測定には意味があり、常に一定であるとする記述は誤り。加圧用ガス容器の点検では外観の変形・腐食の確認に加えて質量測定による内容ガスの確認も行う必要があり、質量測定を不要とする記述は誤りである。

この問題のページ:加圧用ガス容器の充てん状態確認

22蓄圧式消火器の内部及び機能の点検における圧力調整に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a蓄圧式消火器の圧力調整には、消火薬剤と同一の成分のガスのみを用いなければならない
  2. b蓄圧式消火器は圧力が低下しても自然に回復するため、ガスを補充する必要はない
  3. c蓄圧式消火器は圧力調整の概念がなく、指示圧力計の指度にかかわらず整備を要しない
  4. d指示圧力計の指度が使用圧力範囲を下回っている場合、窒素ガス等を用いて規定の圧力まで充てんし調整する
答えと解説を見る

正解:d. 指示圧力計の指度が使用圧力範囲を下回っている場合、窒素ガス等を用いて規定の圧力まで充てんし調整する

蓄圧式消火器は本体容器内に窒素ガス等を圧縮して充てんしており、指示圧力計の指度が使用圧力範囲(緑色範囲)を下回っている場合は、窒素ガス等を用いて規定圧力まで充てんし調整する必要がある。圧力は経年やガス漏れにより低下することがあり、自然に回復することはないため、補充不要とする記述は誤り。圧力調整に用いるのは窒素ガス等であって消火薬剤の成分ガスに限られるものではないため誤り。指示圧力計の指度は整備の要否を判断する重要な指標であり、圧力調整の概念がないとする記述は誤りである。

この問題のページ:蓄圧式消火器の圧力調整方法

23消火器の内部及び機能の点検で用いる標準圧力計に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a標準圧力計は消火薬剤の量を直接測定するための計器である
  2. b標準圧力計は、消火器に取り付けられている指示圧力計の指度の良否を判定するための基準として用いる計器である
  3. c標準圧力計は一度使用すると再使用できないため、点検のたびに新品を用意する必要がある
  4. d標準圧力計は加圧式消火器専用であり、蓄圧式消火器には使用しない
答えと解説を見る

正解:b. 標準圧力計は、消火器に取り付けられている指示圧力計の指度の良否を判定するための基準として用いる計器である

標準圧力計は、点検対象の消火器に取り付けられている指示圧力計の指度が正しいかどうかを判定するための基準となる計器であり、点検時に指示圧力計と比較して用いられる。標準圧力計は圧力を測定するものであり、消火薬剤の量そのものを測定する計器ではないため誤り。標準圧力計は加圧式・蓄圧式を問わず圧力の確認に用いられ得るため、加圧式専用とする記述は誤り。標準圧力計は計器として繰り返し使用できるものであり、点検のたびに新品を用意する必要があるとする記述は誤りである。

この問題のページ:標準圧力計の用途

24消火器の廃棄及びリサイクルに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a消火器は廃棄する際、内部の消火薬剤ごと焼却処理することが法令上義務付けられている
  2. b消火器は一般の粗大ごみとして各家庭の判断で自由に処分してよい
  3. c消火器は特定窓口や指定引取場所を通じて適切に廃棄することとされている
  4. d消火器のリサイクル制度は蓄圧式消火器のみを対象とし、加圧式消火器は対象外である
答えと解説を見る

正解:c. 消火器は特定窓口や指定引取場所を通じて適切に廃棄することとされている

消火器の廃棄については特定窓口や指定引取場所を通じたリサイクル制度が設けられており、適切な処理ルートを通じて廃棄することとされているという記述が正しい。消火器には残圧や薬剤等が残っている場合があり、一般の粗大ごみとして各家庭の判断で自由に処分してよいものではないため誤り。リサイクル制度は加圧式・蓄圧式を問わず対象となり得るため、蓄圧式のみを対象とする記述は誤り。廃棄の際に消火薬剤ごと焼却処理することが法令上義務付けられているという事実はなく誤りである。

この問題のページ:消火器の廃棄とリサイクル制度

25消防法令に基づく消火器の点検結果の報告に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a点検結果は点検票に記録するのみでよく、消防長又は消防署長への報告は不要である
  2. b点検結果の報告義務があるのは特定防火対象物のみであり、非特定防火対象物には報告義務がない
  3. c特定防火対象物は1年に1回、非特定防火対象物は3年に1回、点検結果を消防長又は消防署長に報告することとされている
  4. d防火対象物の区分にかかわらず、点検結果の報告は一律5年に1回とされている
答えと解説を見る

正解:c. 特定防火対象物は1年に1回、非特定防火対象物は3年に1回、点検結果を消防長又は消防署長に報告することとされている

点検結果の報告の周期は防火対象物の区分により異なり、特定防火対象物は1年に1回、非特定防火対象物は3年に1回、消防長又は消防署長に報告することとされているという記述が正しい。区分にかかわらず一律5年に1回とする記述は誤り。非特定防火対象物についても3年に1回の報告義務があり、報告義務がないとする記述は誤り。点検結果は点検票に記録するとともに、定められた期間ごとに消防長又は消防署長へ報告する義務があり、報告不要とする記述は誤りである。

この問題のページ:点検結果報告の周期(特定・非特定)

26消火器の分解整備に用いるキャップスパナに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. aキャップスパナは、加圧用ガス容器のガス量を測定するための計器である
  2. bキャップスパナは、本体容器の耐圧性能を確認するための水圧試験専用装置である
  3. cキャップスパナは、消火薬剤の重量を計測するための器具である
  4. dキャップスパナは、消火器のキャップを開閉する際に用いる専用の工具である
答えと解説を見る

正解:d. キャップスパナは、消火器のキャップを開閉する際に用いる専用の工具である

キャップスパナは消火器のキャップを開閉するための専用工具であり、分解整備の際にキャップを緩めたり締め付けたりする作業に用いる。加圧用ガス容器のガス量は総質量の秤量によって確認するものであり、キャップスパナの用途ではない。消火薬剤の重量計測には秤(ひょう量器)を用いるのであってキャップスパナではない。耐圧性能の確認は専用の水圧試験装置を用いて行うものであり、キャップスパナとは別の器具である。

この問題のページ:キャップスパナの用途

27消火器の整備に用いるクランプ台に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. aクランプ台は、消火器の本体容器を固定し、キャップの開閉作業を安全かつ確実に行うために用いる整備器具である
  2. bクランプ台は、消火薬剤の詰替え量を自動で計量する器具である
  3. cクランプ台は、指示圧力計の指度を標準圧力計と比較するための器具である
  4. dクランプ台は、加圧用ガス容器内のガス圧力を調整するための器具である
答えと解説を見る

正解:a. クランプ台は、消火器の本体容器を固定し、キャップの開閉作業を安全かつ確実に行うために用いる整備器具である

クランプ台は消火器の本体容器を固定する台であり、キャップの開閉時に容器が動いたり工具が滑ったりすることを防ぎ、安全かつ確実に作業を行うために用いられる。消火薬剤の計量には秤等が用いられ、クランプ台に自動計量の機能はない。指示圧力計の指度確認は標準圧力計を用いて行うものであり、クランプ台の役割ではない。ガス圧力の調整は圧力調整器を用いて行うものであり、クランプ台とは別の器具である。

この問題のページ:クランプ台の用途

28消火器の整備に用いるエアーガン(圧縮空気)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. aエアーガンは、分解した消火器のサイホン管やホース、ノズル内に固化・付着した消火薬剤を圧縮空気で吹き払い、清掃する際に用いる
  2. bエアーガンは、分解した消火器の内部を清掃するための器具ではなく、充てんする消火薬剤の量を精密に量り取るために用いる計量器具である
  3. cエアーガンは、圧縮空気で薬剤を吹き払うための器具ではなく、本体容器の内面に生じた腐食の程度を測定するために用いる器具である
  4. dエアーガンは、消火器の内部の清掃に用いるものではなく、安全栓の封印の破損の有無を自動的に検知するための専用センサーである
答えと解説を見る

正解:a. エアーガンは、分解した消火器のサイホン管やホース、ノズル内に固化・付着した消火薬剤を圧縮空気で吹き払い、清掃する際に用いる

エアーガンは圧縮空気を利用して、分解した消火器のサイホン管・ホース・ノズル等の内部に固化・付着した消火薬剤の残留物を吹き払い清掃するために用いる整備器具である。消火薬剤の充てん量は秤による計量で正確に行うものであり、エアーガンによる計量ではない。本体容器の腐食の程度は目視や測定によって確認するものであり、エアーガンで測定するものではない。封印の破損の有無は目視により確認する点検項目であり、専用センサーで検知するものではない。

この問題のページ:エアーガンによる部品清掃

29消火器の分解整備におけるパッキン・Oリングの取扱いに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. aパッキンやOリングは、消火薬剤の詰替えを伴わない点検であれば劣化していても交換する必要はない
  2. b分解整備を行った場合、パッキンやOリングは原則として新しいものと交換する
  3. cパッキンやOリングは金属製であり、交換は不要である
  4. dパッキンやOリングはゴム等でできているが、経年劣化することはない
答えと解説を見る

正解:b. 分解整備を行った場合、パッキンやOリングは原則として新しいものと交換する

パッキンやOリングはゴム等で作られており気密性を保持する役割を担うため、分解整備を行った際は原則として新しいものと交換することとされている。パッキンやOリングはゴム等の材質でできており経年劣化するため、劣化しないとする記述は誤りである。パッキンやOリングは金属製ではなくゴム等でできているため、金属製であるとする記述は誤りである。劣化が認められれば消火薬剤の詰替えの有無にかかわらず気密性確保のため交換すべきであり、詰替えを伴わなければ交換不要とする記述は誤りである。

この問題のページ:パッキン・Oリングの交換原則

30蓄圧式消火器の蓄圧に窒素ガスが用いられる理由に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a窒素ガスは、経年により自然に消火薬剤へ変化する性質があるため用いられる
  2. b窒素ガスは、消火薬剤の一種であり、放射時に消火作用を発揮するために充てんされる
  3. c窒素ガスは、消火薬剤と反応しにくい不活性の気体であり、圧縮しても安定して保持できるため蓄圧用ガスとして用いられる
  4. d窒素ガスは、可燃性が高いため蓄圧式消火器の圧力源として選定されている
答えと解説を見る

正解:c. 窒素ガスは、消火薬剤と反応しにくい不活性の気体であり、圧縮しても安定して保持できるため蓄圧用ガスとして用いられる

窒素ガスは化学的に安定した不活性気体であり、消火薬剤と反応しにくく圧縮した状態で安定して保持できることから、蓄圧式消火器の蓄圧用ガスとして用いられる。窒素ガスは消火薬剤そのものではなく、あくまで薬剤を放射させるための圧力源であるため誤り。窒素ガスは不燃性の気体であり、可燃性が高いという記述は事実に反し誤りである。窒素ガスが経年により消火薬剤へ変化するという性質はなく誤りである。

この問題のページ:蓄圧式消火器の蓄圧ガスに窒素を使う理由

31蓄圧式消火器の指示圧力計の指針が使用圧力範囲(緑色範囲)の上限を超えている場合の整備対応として、正しいものはどれか。

  1. a指針が上限を超えている場合は、直ちに消火薬剤のみを新品と交換すれば足りる
  2. b指針が上限を超えている場合は、指示圧力計を取り外すだけで整備は完了する
  3. cそのまま使用を継続せず、指示圧力計の作動を含めて点検したうえで、必要な整備を行う
  4. d上限を超えていても消火器の機能に影響はないため、そのまま使用を継続してよい
答えと解説を見る

正解:c. そのまま使用を継続せず、指示圧力計の作動を含めて点検したうえで、必要な整備を行う

指針が使用圧力範囲(緑色範囲)を外れている場合、点検要領では指示圧力計そのものの作動を確認したうえで整備を行うこととされている。指針の位置だけでは、容器内が実際に過充てんなのか、指示圧力計が不良で正しく指していないのかを判別できないためである。いずれにせよそのまま使用を継続してよい状態ではない。消火薬剤のみの交換や指示圧力計の取外しだけでは、容器内の圧力そのものは是正されず整備が完了したことにはならない。

この問題のページ:指示圧力計上限超過時の整備対応

32蓄圧式消火器の指示圧力計の指針が使用圧力範囲(緑色範囲)の下限を下回っている場合の整備対応として、正しいものはどれか。

  1. a気密漏れ等の原因を点検した上で、窒素ガス等で規定の圧力まで充てんし直す
  2. b下限を下回っている場合は、直ちに本体容器を交換すれば圧力の調整は不要となる
  3. c下限を下回っている場合は、安全栓を新品に交換することで圧力が回復する
  4. d下限を下回っていても消火薬剤の量には影響しないため、圧力の調整は不要である
答えと解説を見る

正解:a. 気密漏れ等の原因を点検した上で、窒素ガス等で規定の圧力まで充てんし直す

指針が使用圧力範囲の下限を下回っている場合は、ガス漏れ等の原因がないかを点検した上で、窒素ガス等を用いて規定の圧力まで充てんし直す整備を行う必要がある。圧力低下は消火薬剤の適正な放射に影響し得るため、調整不要とする記述は誤りである。本体容器を交換しても漏れの原因を特定・是正しなければ圧力低下は再発し得るため、本体容器交換のみで調整不要とする記述は誤りである。安全栓は使用前に引き抜く部品であり、圧力の回復とは無関係であるため誤りである。

この問題のページ:指示圧力計下限未満時の整備対応

33消火器の消火薬剤を廃棄する際の措置に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a消火薬剤の廃棄は、必ず放射により全量を空中に放出する方法によらなければならない
  2. b消火薬剤は放射性能に影響しないため、廃棄する際にどのような方法で処理してもよい
  3. c粉末消火薬剤を廃棄する場合は、飛散して周囲を汚損したり吸入したりすることのないよう、飛散防止の措置を講じて行う
  4. d消火薬剤は、点検の際に取り出した時点で自動的に無害化されるため、廃棄時の措置は不要である
答えと解説を見る

正解:c. 粉末消火薬剤を廃棄する場合は、飛散して周囲を汚損したり吸入したりすることのないよう、飛散防止の措置を講じて行う

粉末消火薬剤は飛散すると周囲を汚損したり吸入により人体に影響を及ぼしたりするおそれがあるため、廃棄する際には飛散防止の措置を講じて行う必要がある。廃棄方法によっては環境や人体への影響が生じ得るため、方法を問わないとする記述は誤りである。廃棄の方法は必ずしも放射による方法に限られず、飛散防止等の措置を講じた処理も行われるため、放射による全量放出のみに限定する記述は誤りである。消火薬剤は取り出しただけで自動的に無害化されるものではなく、廃棄時にも適切な措置が必要であるため誤りである。

この問題のページ:消火薬剤の廃棄時の措置

34消火器の点検票への記録に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a点検票への記録は、消火器の設置台数が一定数以上の防火対象物にのみ義務付けられている
  2. b点検票への記録は口頭による申し送りで代替することができ、書面での記録は不要である
  3. c点検票は消防長又は消防署長への報告を行った後、速やかに廃棄しなければならない
  4. d点検を実施したときは、点検年月日、点検箇所、点検結果、実施した処置の内容等を点検票に記録し、保存する
答えと解説を見る

正解:d. 点検を実施したときは、点検年月日、点検箇所、点検結果、実施した処置の内容等を点検票に記録し、保存する

消火器の点検を実施した際は、点検年月日・点検箇所・点検結果・実施した処置の内容等を点検票に記録し、これを保存しておくことが必要である。点検票への記録は設置台数の多寡にかかわらず点検を行った消火器について行うべきものであり、一定数以上の場合にのみ義務付けられるという限定は誤りである。点検票は点検結果の記録として保存しておくべきものであり、報告後に速やかに廃棄しなければならないという定めはなく誤りである。点検結果は書面である点検票に記録することが求められており、口頭の申し送りで代替できるものではないため誤りである。

この問題のページ:点検票への記録項目と保存

消防設備士 乙種6類を4択ドリルで演習する →本番形式・分野別・ミックスから選べます(無料)

広告「消火器の点検・整備」以外の分野もまとめて対策するなら消防設備士乙6の対策講座(SAT)を見る

関連サービス手元のテキストや写真からAIが4択問題を作る姉妹サービスもありますシカクモン Studio を無料で試す →

消防設備士 乙種6類 の他の分野
消防設備士 乙種6類 の勉強法・過去問ガイド

実施団体:一般財団法人 消防試験研究センター。受験資格・試験日程・受験料など変動する情報は、必ず公式サイトでご確認ください。