第一種電気工事士(学科)電気応用」一問一答(全17問)

第一種電気工事士 学科試験の「電気応用」分野の練習問題です。「答えと解説を見る」を開くと正解と解説を確認できます。資格試験ドリルの編集・運営設備資格ドリル編集部が作成。4択の演習モードで解きたい方は第一種電気工事士(学科)のドリルへ。

問題データ最終更新 2026-08-09

1三相誘導電動機の同期速度Ns[min⁻¹]を、周波数f[Hz]と極数pで表す式として正しいものはどれか。

  1. aNs=60f・p
  2. bNs=f/(120p)
  3. cNs=120p/f
  4. dNs=120f/p
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正解:d. Ns=120f/p

同期速度はNs=120f/pで表され、周波数に比例し極数に反比例する。周波数と極数を入れ替えた式は関係が逆であるため誤り。60f・pは極数が増えるほど速くなる形となり実際と逆であるため誤り。残る式も次元・大小関係が実際と一致しないため誤り。

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2周波数60Hz、極数4の三相誘導電動機の同期速度として、正しいものはどれか。

  1. a900min⁻¹
  2. b1800min⁻¹
  3. c1500min⁻¹
  4. d3600min⁻¹
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正解:b. 1800min⁻¹

Ns=120×60/4=1800min⁻¹となる。1500min⁻¹は50Hz・4極の場合の値であり条件と異なるため誤り。3600min⁻¹は2極の場合、900min⁻¹は8極の場合の値であり、いずれも極数の条件と一致しないため誤り。

この問題のページ:周波数60Hz、極数4の三相誘導電動機の同期速度として

3三相誘導電動機の「すべり」に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a同期速度と回転速度の差を回転速度で除した値で、無負荷時に最大となる
  2. b回転速度が同期速度を必ず上回ることを示す値である
  3. c負荷の大きさにかかわらず常に一定である
  4. d同期速度と回転速度の差を同期速度で除した値で、負荷が増えると大きくなる
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正解:d. 同期速度と回転速度の差を同期速度で除した値で、負荷が増えると大きくなる

すべりs=(Ns-N)/Nsで定義され、負荷が増えて回転速度が下がるほど大きくなる。分母は同期速度であり回転速度ではないため誤り。誘導電動機の回転速度は同期速度より低いためすべりは正の値となり、上回るとする記述は誤り。負荷により変化するため一定とする記述も誤り。

この問題のページ:三相誘導電動機の「すべり」に関する記述として

4かご形三相誘導電動機のスターデルタ始動に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a始動電流・始動トルクとも全電圧始動の約3倍になる
  2. b始動時の始動電流・始動トルクとも、全電圧始動の場合の約1/3になる
  3. c始動電流のみが1/3になり、始動トルクは全電圧始動と同じである
  4. d始動時にデルタ結線とし、運転時にスター結線に切り換える
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正解:b. 始動時の始動電流・始動トルクとも、全電圧始動の場合の約1/3になる

スターデルタ始動では始動時に巻線をスター結線とするため相電圧が1/√3となり、始動電流も始動トルクも全電圧始動時の約1/3になる。トルクも同時に低下するため、トルクが変わらないとする記述は誤り。3倍になるという記述は始動電流を抑える目的と正反対であるため誤り。始動時がスター、運転時がデルタであり、順序が逆の記述は誤り。

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5三相誘導電動機の回転方向を逆にする方法として、正しいものはどれか。

  1. a電源側3線のうち、いずれか2線を入れ替える
  2. b電源の周波数を下げる
  3. c電源の電圧を下げる
  4. d電源側3線すべてを入れ替える
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正解:a. 電源側3線のうち、いずれか2線を入れ替える

三相電源の3線のうち2線を入れ替えると相回転が逆になり、回転方向が反転する。3線すべてを入れ替えても相順は変わらないため回転方向は変わらず誤り。電圧や周波数を下げてもトルクや回転速度が変わるだけで回転方向は変わらないため誤り。

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6インバータによる三相誘導電動機の速度制御に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a極数を機械的に切り換えて速度を変える方式である
  2. b周波数を変えて回転速度を制御し、磁束を保つため電圧も周波数に応じて変化させる
  3. c電圧のみを変えて周波数は変えない制御方式である
  4. d周波数のみを変え、電圧は常に定格のまま一定とするのが原則である
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正解:b. 周波数を変えて回転速度を制御し、磁束を保つため電圧も周波数に応じて変化させる

汎用インバータはV/f一定制御に代表されるように、周波数とともに電圧も変化させて磁束を一定に保ちながら速度を制御する。電圧を定格のまま周波数だけ下げると磁束が過大となり過励磁になるため誤り。電圧のみの制御はすべりが増えるだけで効率的な速度制御にならないため誤り。極数切換は極数変換電動機の方式でありインバータ制御ではないため誤り。

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7照度の単位に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a照度の単位はlm(ルーメン)で、光源が放射する光束の総量を表す
  2. b照度の単位はlx(ルクス)で、単位面積あたりに入射する光束(lm/m²)を表す
  3. c照度の単位はcd(カンデラ)で、光源の光の強さを表す
  4. d照度の単位はcd/m²で、面の明るさの感覚を表す
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正解:b. 照度の単位はlx(ルクス)で、単位面積あたりに入射する光束(lm/m²)を表す

照度は単位面積あたりの入射光束であり、単位はlx(=lm/m²)である。lmは光束、cdは光度、cd/m²は輝度の単位であり、いずれも照度の単位ではないため誤り。

この問題のページ:照度の単位に関する記述として

8点光源による直下の水平面照度と、光源からの距離との関係として正しいものはどれか。

  1. a距離の2乗に反比例し、2倍で照度は1/4になる
  2. b距離の2乗に比例し、距離が2倍になると照度は4倍になる
  3. c距離に反比例し、距離が2倍になると照度は1/2になる
  4. d距離に無関係で一定である
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正解:a. 距離の2乗に反比例し、2倍で照度は1/4になる

点光源による照度は逆二乗の法則に従い、E=I/r²で距離の2乗に反比例するため、距離が2倍になると1/4になる。1乗に反比例するとした記述は法則と異なるため誤り。距離が離れるほど暗くなるので比例するとする記述は誤り。距離に無関係とする記述も明らかに誤り。

この問題のページ:点光源による直下の水平面照度と、光源からの距離との関係

9光束法によって室内の平均照度を求める式(F:1灯の光束、N:灯数、U:照明率、M:保守率、A:床面積)として、正しいものはどれか。

  1. aE=F・N/(U・M・A)
  2. bE=F・N・U・M/A
  3. cE=F・N・A/(U・M)
  4. dE=F・A/(N・U・M)
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正解:b. E=F・N・U・M/A

平均照度は総光束に照明率と保守率を乗じ、被照面積で除してE=FNUM/Aで求める。面積を分子に置く式や、照明率・保守率で除する式は、いずれも定義と逆であり誤り。灯数を分母に置く式も光束の総量の考え方と矛盾するため誤り。

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10照明設計における保守率に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a器具から出た光のうち作業面に到達する割合を示す係数である
  2. bランプの光束減退や汚れを見込んだ係数で、1以下となる
  3. c保守率は必ず1を超える値となる
  4. d保守率は光源の色温度を表す指標である
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正解:b. ランプの光束減退や汚れを見込んだ係数で、1以下となる

保守率は使用に伴うランプの光束減退や器具・室内面の汚れによる照度低下を見込む係数で、1以下の値をとる。作業面に到達する光束の割合を示すのは照明率であるため誤り。1を超えることはないため誤り。色温度とは無関係の係数であるため誤り。

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11高圧ナトリウムランプの特徴として、正しいものはどれか。

  1. a白熱電球と同等の演色性をもち、色の見え方の再現性が高い
  2. bランプ効率は低いが演色性に優れ、美術館の展示照明に適する
  3. c始動後ただちに安定した光束が得られ、瞬時再始動が容易である
  4. dランプ効率が高く寿命も長いが、光色は橙白色で演色性が低い
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正解:d. ランプ効率が高く寿命も長いが、光色は橙白色で演色性が低い

高圧ナトリウムランプは効率が高く長寿命だが、光色が橙白色で演色性が低く、道路やトンネルなど色の再現性より効率が重視される場所に適する。演色性に優れるのはメタルハライドランプなどであるため誤り。HIDランプは始動から安定までに時間を要し、消灯後の再始動にも時間がかかるため誤り。白熱電球と同等の演色性という記述も特性と一致しないため誤り。

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12LEDランプの一般的な特徴として、正しいものはどれか。

  1. a周囲温度や放熱の条件は寿命にまったく影響しない
  2. b白熱電球より高効率・長寿命だが、放熱条件が寿命に影響する
  3. c白熱電球より効率は低いが、瞬時点灯できる点だけが利点である
  4. d発光原理は放電であり、安定器が必ず必要である
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正解:b. 白熱電球より高効率・長寿命だが、放熱条件が寿命に影響する

LEDは半導体の発光を利用し、白熱電球より高効率・長寿命だが、素子やドライバの温度上昇によって寿命や光束が影響を受けるため放熱設計が重要となる。効率は白熱電球より高いため誤り。発光原理は放電ではなく半導体の再結合発光であり、放電灯用の安定器は不要であるため誤り。温度の影響を受けるため「影響しない」は誤り。

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13誘導加熱に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a高周波電界により木材や食品などの絶縁物を内部から加熱する方式である
  2. b交番磁界により導電性の被加熱物に渦電流を発生させ、その損失で加熱する方式である
  3. c電極間のアーク放電による高温で加熱する方式である
  4. d電熱線の抵抗によるジュール熱で間接的に加熱する方式である
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正解:b. 交番磁界により導電性の被加熱物に渦電流を発生させ、その損失で加熱する方式である

誘導加熱は交番磁界によって金属など導電性の被加熱物に渦電流を生じさせ、そのジュール損とヒステリシス損で加熱する方式である。絶縁物を高周波電界で加熱するのは誘電加熱であるため誤り。電熱線のジュール熱を利用するのは抵抗加熱、アーク放電を利用するのはアーク加熱であり、いずれも別方式であるため誤り。

この問題のページ:誘導加熱に関する記述として

14誘電加熱が適する被加熱物として、正しいものはどれか。

  1. a木材、合成樹脂、食品などの絶縁性の材料
  2. b電気を通さない真空中の空間
  3. c超伝導状態の導体
  4. d鉄やアルミニウムなどの金属材料のみ
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正解:a. 木材、合成樹脂、食品などの絶縁性の材料

誘電加熱は高周波電界中で誘電体分子が振動することで発熱するため、木材・合成樹脂・食品などの絶縁物の内部加熱に適する。金属は電界が内部に入りにくく誘電加熱には適さず、誘導加熱の対象であるため誤り。物質が存在しない真空空間や超伝導体は誘電損を生じないため誤り。

この問題のページ:誘電加熱が適する被加熱物として

15ヒートポンプ式の加熱・冷房における成績係数(COP)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a得られる熱量を消費電力量で除した値で、1を超える値となるのが一般的である
  2. b消費電力量を得られる熱量で除した値である
  3. c得られる熱量を消費電力量で除した値だが、必ず1以下となる
  4. d電熱器の効率と同じ意味であり、常に1に等しい
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正解:a. 得られる熱量を消費電力量で除した値で、1を超える値となるのが一般的である

ヒートポンプは低温側の熱を汲み上げて利用するため、消費電力以上の熱量が得られCOPは1を超えるのが一般的である。必ず1以下とする記述はヒートポンプの原理に反するため誤り。分母分子を入れ替えた式は定義と逆であるため誤り。電熱器はCOPに相当する値がほぼ1であり、ヒートポンプとは異なるため誤り。

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16鉛蓄電池の放電に伴う変化に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a放電しても極板・電解液とも化学的な変化は生じない
  2. b両極板の表面に硫酸鉛が生成し、電解液(希硫酸)の比重が低下する
  3. c電解液は水酸化カリウム水溶液であり、比重は変化しない
  4. d電解液の比重が上昇し、端子電圧も上昇する
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正解:b. 両極板の表面に硫酸鉛が生成し、電解液(希硫酸)の比重が低下する

鉛蓄電池は放電により正極・負極とも硫酸鉛となり、電解液中の硫酸が消費されるため比重が低下する。比重・電圧とも放電では低下するため上昇とする記述は誤り。水酸化カリウム水溶液を用いるのはアルカリ蓄電池であるため誤り。放電は化学反応そのものであり、変化しないとする記述は誤り。

この問題のページ:鉛蓄電池の放電に伴う変化に関する記述として

17低圧進相コンデンサを電動機回路に設置する主な目的として、正しいものはどれか。

  1. a力率を改善し線路電流を減らす
  2. b電動機の絶縁抵抗を高める
  3. c電動機の回転速度を上げる
  4. d電動機の始動トルクを増加させる
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正解:a. 力率を改善し線路電流を減らす

進相コンデンサは遅れ無効電力を補償して力率を改善し、線路電流・電力損失・電圧降下を低減する目的で設置される。回転速度は電源周波数と極数で決まるためコンデンサでは変わらず誤り。始動トルクの増加を目的とするものではないため誤り。絶縁抵抗は絶縁物の状態で決まるため誤り。

この問題のページ:低圧進相コンデンサを電動機回路に設置する主な目的として

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