第一種電気工事士 学科の勉強法|分野別の優先順位と進め方
第一種電気工事士の学科は、第二種と同じ感覚で挑むと足をすくわれる。高圧受電設備や発変電といった新しい分野が加わり、覚える量が一段増えるためである。合格基準は全体でおおむね6割。満点は不要という前提で、どの分野から手をつけるかを決めるのが効率的な進め方である。
配点構造から逆算する
学科は一般問題40問と配線図問題10問の計50問で、科目ごとの足切りはなく全体でおおむね6割取れれば合格ラインに届く。つまり苦手分野が1つあっても、他で取り返せる試験である。まずは得点しやすい分野を確実に固め、そのうえで苦手を減らす順序で進めたい。
優先順位:法令と機器・材料から始める
- ・最優先は保安に関する法令——暗記中心で得点が安定し、電気工事士法の作業範囲など論点も定番
- ・次に電気機器・材料・工具・受電設備——高圧機器の名称と役割を覚えるだけで取れる問題が多い
- ・配線図(10問)——単線結線図の文字記号と結びつけて学ぶと機器分野と相乗効果がある
- ・施工方法・検査方法——接地工事の種別や絶縁抵抗値など数値の暗記が中心
- ・基礎理論・配電理論——計算が必要だが出題パターンは限られる。電卓は使えないため手計算に慣れておく
高圧受電設備は「図と役割」をセットで覚える
第一種で最も差がつくのが高圧受電設備の分野である。断路器は無負荷でしか開閉できない、高圧交流負荷開閉器は負荷電流は開閉できるが短絡電流は遮断できないので限流ヒューズと組み合わせる、変流器の二次側は開放してはならない——といった「機器の役割と禁止事項」は、そのまま出題される定番論点である。単線結線図を1枚思い浮かべながら、DS・LBS・PF・VCB・ZCT・DGR・LA・SC・SRの位置と役割を紐づけて覚えると、配線図問題にもそのまま効く。
計算問題は捨てなくてよいが、深追いもしない
基礎理論や配電理論では計算問題が出るが、出題されるパターンは三相交流の電力、インピーダンスと力率、電圧降下、短絡電流(パーセントインピーダンス)などにほぼ限られる。難解な問題を解けるようにするより、頻出パターンを確実に処理できる状態を作るほうが費用対効果が高い。なお学科試験では電卓を使用できないため、手計算で解ける形に慣れておくことも大切である。
仕上げは本番形式で通す
分野別の学習がひととおり進んだら、50問を通しで解いて時間配分と集中力を確認したい。本サイトの本番形式モードは、本試験と同じ一般問題40問・配線図10問の配分で出題するため、実際の紙面に近い感覚で仕上げの確認ができる。間違えた問題だけを解き直す機能もあるので、直前期の弱点潰しにも使ってほしい。試験日程や実施要領などの変動する情報は、必ず公式サイトで確認すること。
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