問題満液式蒸発器における潤滑油の挙動に関する記述として、正しいものはどれか。
- a油は冷媒液より密度が小さく蒸発器内の液中にとどまりにくいため、乾式より油戻しが容易である
- b冷媒は蒸発するが油はほとんど蒸発せずに蒸発器内の冷媒液中に滞留しやすいため、油戻し装置により圧縮機へ戻す必要がある
- c満液式蒸発器では油の滞留は原理的に起こらず、油戻しの対策は不要である
- d乾式蒸発器の方が満液式より油が滞留しやすく、油戻し装置を必須とする
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正解:b. 冷媒は蒸発するが油はほとんど蒸発せずに蒸発器内の冷媒液中に滞留しやすいため、油戻し装置により圧縮機へ戻す必要がある
満液式蒸発器は伝熱管を冷媒液に浸して使うため、冷媒とともに循環してきた油は、冷媒だけが蒸発して油自身はほとんど蒸発せず、蒸発器内の液中に濃縮・滞留しやすい。放置すると圧縮機側の油量不足を招くため、油戻し装置(油抜き管など)を設けて圧縮機へ戻す必要がある。油が液中にとどまりにくく油戻しが容易という記述は実際の傾向と逆であり誤り。油の滞留が原理的に起こらないという記述も誤りで、満液式では特に油戻しへの配慮が重要となる。乾式蒸発器では冷媒蒸気とともに油が圧縮機へ運ばれやすく、満液式の方が油が滞留しやすい点でも記述は逆である。