問題ヒトの体温調節と熱放散に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- a人体からの熱放散には、放射(輻射)、対流、伝導、蒸発の4つの経路がある。
- b気温が皮膚温を上回る高温環境では、放射・対流・伝導による熱放散は期待できず、主に発汗による蒸発で放熱する。
- c核心温度(身体深部温度)は、環境温度の変化に対して外殻温度(皮膚温)よりも変動しやすい。
- d発汗には温熱性発汗と精神性発汗があり、体温調節に主に関与するのは温熱性発汗である。
答えと解説を見る
正解:c. 核心温度(身体深部温度)は、環境温度の変化に対して外殻温度(皮膚温)よりも変動しやすい。
正解(誤り)は選択肢3。恒常性(ホメオスタシス)により核心温度は約37℃前後に安定して保たれ、環境温に応じて変動しやすいのは外殻温度(皮膚温・四肢末梢)である。記述は核心と外殻の関係が逆で誤り。選択肢1は正しく、熱放散は放射・対流・伝導・蒸発の4経路。選択肢2は正しく、皮膚温以上の高温下では乾性放熱(放射・対流・伝導)が働かず、発汗の蒸発潜熱が主放熱手段となる。選択肢4も正しく、体温調節に関与するのは全身性の温熱性発汗で、精神性発汗は緊張時に手掌・足底等に生じる。