問題CVケーブルの絶縁劣化に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- a架橋ポリエチレン絶縁体中に水分と電界が共存すると樹枝状の水トリーが発生・進展し、絶縁破壊の原因となる
- b水トリーは水分がなくても高温だけで発生し、温度が下がれば自然に消滅する
- cCVケーブルの絶縁診断には部分放電測定や直流漏れ電流測定は用いられず、導体抵抗測定だけが用いられる
- d電気トリーは絶縁体の表面にのみ発生するもので、内部のボイドや異物とは無関係である
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正解:a. 架橋ポリエチレン絶縁体中に水分と電界が共存すると樹枝状の水トリーが発生・進展し、絶縁破壊の原因となる
水トリーは架橋ポリエチレン絶縁体中に水分が浸入し、そこに交流電界が長期間加わることで発生する樹枝状の微小な劣化痕で、進展すると絶縁破壊に至る。このため製造時の乾式架橋や遮水層の採用による水分侵入防止が重要である。水分がなくても高温だけで発生し冷えると消滅するという記述は、水トリーが水分と電界の共存を前提とする不可逆な劣化であるため誤り。電気トリーは絶縁体内部のボイドや異物での部分放電を起点に内部から進展するので表面のみとする記述は誤り。CVケーブルの診断には直流漏れ電流測定、部分放電測定、誘電正接測定などが実際に用いられており、導体抵抗測定だけとする記述も誤りである。
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