電力ケーブルの誘電正接 tanδ に関する記述として

電験三種電力:配電・電気材料」の練習問題 問37(全45問)。正解と解説つき。設備資格ドリル編集部が作成し、独立した検証を経て公開しています。4択の演習モードで解きたい方は電験三種のドリルへ。

問題データ最終更新 2026-08-09

問題電力ケーブルの誘電正接 tanδ に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a絶縁体に流れる電流の容量分に対する有効分(抵抗分)の比であり、値が大きいほど誘電損が大きい
  2. b絶縁体が吸湿・劣化すると誘電体の抵抗分が減って小さくなるため、値の低下が劣化判定の指標となる
  3. c良好なケーブルでは値が1を大きく超えるのが普通であり、1を下回ったときに劣化していると判定される
  4. dケーブルのこう長や静電容量が大きくなるほど比例して大きくなる量であり、絶縁材料固有の値ではない
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正解:a. 絶縁体に流れる電流の容量分に対する有効分(抵抗分)の比であり、値が大きいほど誘電損が大きい

絶縁体に交流電圧を加えると、容量分電流に対してわずかに有効分電流が流れる。その比が誘電正接tanδであり、誘電損はWd=ωCE²tanδで表されるからtanδが大きいほど誘電損は大きい。吸湿や劣化が進むと有効分電流が増えてtanδは増大するので、低下が劣化の指標になるとする記述は誤り。tanδは静電容量と抵抗分の比であり、こう長が伸びても両者が同じ割合で増えるため値は変わらず、材料固有の量として扱えるので誤り。良好な絶縁体のtanδは0.001程度以下であり、1を超えることは良好どころか著しい劣化を意味するため誤りである。

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