消防設備士 甲4と乙6の違いは?対象設備・受験資格・試験内容で比較
消防設備士のなかでも受験者が多いのが、甲種第4類(自動火災報知設備)と乙種第6類(消火器)である。両者は対象とする設備も、できる業務も、受験のハードルも異なる。どちらから取るべきかを判断できるよう、違いを整理する。
対象となる設備が違う
甲4が対象とするのは自動火災報知設備やガス漏れ火災警報設備など、火災を感知して知らせる警報設備である。一方の乙6は消火器、つまり初期消火のための設備を対象とする。扱う技術も、甲4は感知器や受信機を中心とした電気系、乙6は消火器の構造や薬剤を中心とした機械系と、性格が大きく異なる。
できる業務が違う:工事ができるかどうか
甲種は工事と整備の両方を行えるのに対し、乙種は整備(点検を含む)のみで工事はできない。つまり甲4は設備を新しく設置する場面に関われるが、乙6は既設の消火器の点検・整備が業務範囲となる。なお消火器には甲種の設定自体がないため、消火器を扱う消防設備士資格は乙6のみである。
受験のハードルが違う
- ・乙6:受験資格の制限はなく、誰でも受験できる
- ・甲4:電気工事士免状の取得者、指定学科の卒業者、乙種免状交付後2年以上の整備経験者などに限られる
- ・甲4の受験資格を得るために、先に第二種電気工事士を取得する人も多い
- ・受験資格の細目は変わることがあるため、必ず消防試験研究センターの公式サイトで確認する
試験内容と分量の違い
乙6の筆記は四肢択一30問(法令10・機械の基礎5・構造機能整備15)で、実技は鑑別等5問である。これに対し甲4の筆記は45問(法令15・電気の基礎10・構造機能整備20)と1.5倍の分量があり、実技には鑑別等5問に加えて製図2問が課される。合格基準はどちらも同じ考え方で、筆記は科目ごと40%以上かつ全体60%以上、実技は60%以上である。分量と製図の有無を考えると、負担は甲4のほうが明確に大きい。
どちらから取るか
受験資格を持っていないのであれば、選択の余地なく乙6(あるいは他の乙種)から始めることになる。すでに電気工事士免状を持っているなら、電気の基礎で有利に戦える甲4から入るのが合理的である。ビルメンテナンス方面を目指すのであれば、まず乙6で消防設備士試験の形式に慣れ、そのうえで甲4へ進むという順序も現実的である。いずれにせよ両方とも需要のある資格で、片方に絞らなければならないものではない。
両方とも無料で演習できる
本サイトでは甲4・乙6それぞれの筆記試験に対応した無料の演習問題を、科目別に公開している。本番形式モードは本試験と同じ問題数・同じ科目配分で出題し、科目ごとの40%基準まで判定するため、どちらが自分に向いているかを解きながら確かめられる。なお本サイトが扱うのは筆記部分のみで、実技(鑑別等・製図)は対象外である。
広告消防設備士 甲種4類の出題範囲を講義で体系立てて押さえたいなら消防設備士甲4の対策講座(SAT)を見る →![]()
記事で扱った内容は「消防関係法令(共通)」分野の演習問題に対応しています。問題・正解・解説をまとめて読める一問一答を無料公開中。
消防設備士 甲種4類「消防関係法令(共通)」の一問一答(全28問) →資格名や分野を入力するだけ、または手元の教材PDF・写真から、AIが4択問題と解説を生成。間違えた問題は忘却曲線で自動復習できます。
シカクモン Studio を無料で試す →