第二種電気工事士(筆記)検査方法」一問一答(全36問)

第二種電気工事士 筆記試験(学科試験)の「検査方法」分野の練習問題です。「答えと解説を見る」を開くと正解と解説を確認できます。資格試験ドリルの編集・運営設備資格ドリル編集部が作成。4択の演習モードで解きたい方は第二種電気工事士(筆記)のドリルへ。

1低圧屋内配線が完成したときの竣工検査を、一般に行う順序として正しいものは。

  1. a目視点検 → 絶縁抵抗測定 → 接地抵抗測定 → 導通試験
  2. b絶縁抵抗測定 → 目視点検 → 導通試験 → 接地抵抗測定
  3. c導通試験 → 目視点検 → 接地抵抗測定 → 絶縁抵抗測定
  4. d目視点検 → 導通試験 → 絶縁抵抗測定 → 接地抵抗測定
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正解:a. 目視点検 → 絶縁抵抗測定 → 接地抵抗測定 → 導通試験

竣工検査は充電(通電)前に行う検査で、まず外観を目視点検し、次に絶縁抵抗測定、接地抵抗測定、最後に導通試験の順で進めるのが一般的。まず器具の取付や結線を目で確認し、絶縁不良がないか(絶縁抵抗)、接地が確実か(接地抵抗)を確かめ、導通試験で配線の接続や断線を確認する流れ。他の選択肢は目視点検が先頭でない、または導通試験を先に行うなどで、通電前検査の合理的な手順に反する。

2使用電圧100V(対地電圧100V)の電灯分岐回路の電線相互間および電路と大地間に必要な絶縁抵抗の最小値[MΩ]は。

  1. a0.1
  2. b0.2
  3. c0.3
  4. d0.4
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正解:a. 0.1

電気設備技術基準では、対地電圧150V以下の電路の絶縁抵抗は0.1MΩ以上と定められている。対地電圧100Vはこの区分に該当するため0.1MΩが最小値。0.2MΩは150V超300V以下、0.4MΩは300V超の区分の値で、いずれもこの回路には当てはまらない。0.3MΩは基準に存在しない数値。

3使用電圧200V(対地電圧200V)の三相電動機回路の電路と大地間に必要な絶縁抵抗の最小値[MΩ]は。

  1. a0.1
  2. b0.2
  3. c0.4
  4. d0.6
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正解:b. 0.2

対地電圧200Vは「150Vを超え300V以下」の区分に該当し、絶縁抵抗の最小値は0.2MΩ以上と定められている。0.1MΩは対地電圧150V以下、0.4MΩは300Vを超える電路の値で、いずれも200Vの区分には当たらない。0.6MΩは基準に存在しない。

4電路を停電させずに、通電状態のまま負荷電流の大きさを測定できる測定器は。

  1. aクランプ形電流計
  2. b絶縁抵抗計
  3. c接地抵抗計
  4. d検電器
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正解:a. クランプ形電流計

クランプ形電流計(クランプメータ)は電線をはさむだけで電流による磁界から電流を測定でき、回路を切り離さず通電状態のまま負荷電流を測定できる。絶縁抵抗計は絶縁抵抗、接地抵抗計は接地抵抗を測る器具で、いずれも原則として通電中の電流測定には用いない。検電器は充電の有無を調べる器具で、電流の大きさは測定できない。

5竣工検査で行う導通試験の目的として、最も適切なものは。

  1. a配線の接続の誤りや断線の有無を確認する
  2. b電路と大地間の絶縁性能を確認する
  3. c接地電極の接地抵抗値を測定する
  4. d負荷機器の消費電力を測定する
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正解:a. 配線の接続の誤りや断線の有無を確認する

導通試験は、配線が図面どおり正しく接続されているか、断線がないか、電線の使用本数などを確認することを目的とする。電路と大地間の絶縁性能を調べるのは絶縁抵抗測定、接地電極の抵抗を測るのは接地抵抗測定、消費電力を測るのは電力測定であり、いずれも導通試験の目的ではない。

6回路計(テスタ)で電圧と電流を測定するときの、電圧計・電流計の接続方法として正しいものは。

  1. a電流計は負荷に直列、電圧計は負荷に並列に接続する
  2. b電流計は負荷に並列、電圧計は負荷に直列に接続する
  3. c電流計・電圧計とも負荷に直列に接続する
  4. d電流計・電圧計とも負荷に並列に接続する
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正解:a. 電流計は負荷に直列、電圧計は負荷に並列に接続する

電流計は測定したい電流をそのまま流す必要があるため負荷と直列に接続し、電圧計は測定点の電位差を測るため負荷と並列に接続する。電流計を並列に接続すると内部抵抗が小さいため大電流が流れて故障・短絡の危険があり、電圧計を直列に接続すると内部抵抗が大きくほとんど電流が流れず正しく測定できない。よって「電流計=直列、電圧計=並列」が正しい。

7使用電圧300V以下の機器の金属製外箱に施すD種接地工事の接地抵抗値は、原則として何Ω以下でなければならないか。

  1. a10
  2. b100
  3. c300
  4. d500
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正解:b. 100

D種接地工事の接地抵抗値は原則100Ω以下と定められている。なお地絡を生じたとき0.5秒以内に電路を自動遮断する装置を施設する場合は500Ω以下まで緩和されるが、原則値は100Ω。10Ω以下はA種・C種接地工事の値、300Ωは基準に存在しない数値で、いずれも原則のD種接地抵抗値ではない。

8低圧屋内配線の竣工検査(通電前)を行う順序として、正しいものはどれか。

  1. a目視点検 → 絶縁抵抗測定 → 接地抵抗測定 → 導通試験
  2. b導通試験 → 目視点検 → 絶縁抵抗測定 → 接地抵抗測定
  3. c目視点検 → 導通試験 → 絶縁抵抗測定 → 接地抵抗測定
  4. d絶縁抵抗測定 → 接地抵抗測定 → 目視点検 → 導通試験
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正解:a. 目視点検 → 絶縁抵抗測定 → 接地抵抗測定 → 導通試験

竣工検査は通電前に、まず外観・施工状態を確かめる目視(点検)を行い、次に絶縁抵抗測定、接地抵抗測定、最後に導通試験(結線・断線の確認)という順で進めるのが基本。1・2は最初に導通試験を置いており、まず全体の施工状態を目視で確認するという原則に反する。3も導通試験を目視の直後・絶縁測定より前に置いており標準順序と異なる。4は最初に絶縁抵抗を測っており、目視点検を先に行うという順序に反する。導通試験は通電前の最後、通電後に極性確認や動作試験を行う。

9単相3線式100/200V(中性線を接地)の屋内配線で、両外側線間に接続する200V分岐回路の絶縁抵抗の最小値として、正しいものはどれか。

  1. a0.1MΩ
  2. b0.2MΩ
  3. c0.4MΩ
  4. d1.0MΩ
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正解:a. 0.1MΩ

絶縁抵抗の最小値は使用電圧ではなく『対地電圧』で区分される。単相3線式は中性線が接地されているため、各外側線の対地電圧は100Vであり、両外側線間を使う200V回路でも対地電圧は150V以下。したがって0.1MΩが最小値。1(0.2MΩ)は使用電圧200Vを対地電圧150V超300V以下と誤認したひっかけ。2(0.4MΩ)は使用電圧300V超の区分、3(1.0MΩ)は該当区分がなく誤り。

10使用電圧300V以下の機器の金属製外箱に施すD種接地工事について、正しいものはどれか。

  1. a接地抵抗値は使用条件にかかわらず常に10Ω以下でなければならない
  2. b接地抵抗値は原則100Ω以下だが、地絡時に0.5秒以内に電路を自動遮断する装置があれば500Ω以下でよい
  3. c接地抵抗値は原則500Ω以下でよい
  4. d接地線の太さに規定はなく、任意の太さでよい
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正解:b. 接地抵抗値は原則100Ω以下だが、地絡時に0.5秒以内に電路を自動遮断する装置があれば500Ω以下でよい

D種接地工事の接地抵抗値は原則100Ω以下だが、低圧電路で地絡を生じたとき0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置(漏電遮断器など)を施設する場合は500Ω以下に緩和される。0の『常に10Ω以下』はA種・C種の値であり誤り。2の『原則500Ω以下』は遮断装置がある場合の緩和値を原則と取り違えたひっかけ。3は誤りで、D種接地線は原則直径1.6mm以上の軟銅線などと規定がある。

11測定器とその用途の組合せとして、誤っているものはどれか。

  1. a検電器 ── 電路が充電されているかどうかの確認
  2. bクランプ形電流計 ── 負荷電流や漏れ電流の測定
  3. c接地抵抗計 ── 接地極の接地抵抗の測定
  4. d絶縁抵抗計 ── 電線相互間および電線と大地間の導通の確認
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正解:d. 絶縁抵抗計 ── 電線相互間および電線と大地間の導通の確認

導通の確認(断線や結線の良否)は回路計(テスタ)で行うものであり、絶縁抵抗計は逆に絶縁が保たれているか(絶縁抵抗値)を測る計器なので、4の組合せが誤り。0の検電器は充電の有無確認、1のクランプ形電流計は回路を切らずに負荷電流・漏れ電流を測定、2の接地抵抗計は補助接地極を用いて接地抵抗を測定するもので、いずれも正しい組合せ。

12電圧計・電流計の接続方法について、正しいものはどれか。

  1. a電流計は測定したい負荷に並列に接続する
  2. b電圧計は測定したい負荷に直列に接続する
  3. cクランプ形電流計は回路を一度切断し、電線を直列に挿入して測定する
  4. d電圧計は負荷に並列に、電流計は負荷に直列に接続する
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正解:d. 電圧計は負荷に並列に、電流計は負荷に直列に接続する

電圧計は測定対象に並列、電流計は測定対象に直列に接続するのが原則なので4が正しい。0は電流計を並列にしており誤り(内部抵抗が小さいため短絡状態となり危険)。1は電圧計を直列にしており誤り(内部抵抗が大きく電流が流れずほぼ測定できない)。2はクランプ形電流計の測定方法の誤りで、クランプ形は回路を切断せず電線を挟むだけで電流を測定できる(直列挿入が必要なのは通常の電流計)。

13低圧電路で、使用電圧が加わったまま運転中のため絶縁抵抗の測定が困難な場合、絶縁性能を保つために許容される漏えい電流の最大値として正しいものはどれか。

  1. a0.1 mA 以下
  2. b1 mA 以下
  3. c5 mA 以下
  4. d10 mA 以下
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正解:b. 1 mA 以下

電気設備技術基準の解釈では、低圧電路の絶縁抵抗測定が困難な場合、当該電路の漏えい電流を1mA以下に保てばよいと定められている。よって正解は「1mA以下」。0.1mAは基準より厳しすぎる誤り、5mA・10mAは基準を超えており絶縁不良を見逃す危険があるため誤り。

14クランプ形電流計が、電路を切り離さずに電線に流れる電流を測定できる原理として正しいものはどれか。

  1. a電線に流れる電流がつくる磁束を、変流器(CT)の原理でとらえて測定する
  2. b2本の電線間の電圧を分圧し、電流値に換算して測定する
  3. c電線に内蔵電池から電流を流し、その大きさを比較して測定する
  4. d電線の絶縁体に生じる静電容量を測定して電流に換算する
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正解:a. 電線に流れる電流がつくる磁束を、変流器(CT)の原理でとらえて測定する

クランプ形電流計は、電流が流れる電線を鉄心(クランプ)で囲み、その電流がつくる磁束を変流器(CT)の原理で検出して測定する。したがって電線を切らずに測れる。負荷電流を測るときは1本だけを挟むのが正しい使い方。分圧(2)・内蔵電池からの通電(3)・静電容量(4)はいずれも電流計測の原理と異なり誤り。

15検相器(検相計)を使用する目的として正しいものはどれか。

  1. a三相電路の相順(相の回転方向)を調べる
  2. b電路の絶縁抵抗の値を測定する
  3. c接地極の接地抵抗の値を測定する
  4. d電線相互間の導通の有無を調べる
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正解:a. 三相電路の相順(相の回転方向)を調べる

検相器は三相交流回路の相順(相回転方向・相順序)を確認する器具で、三相電動機を正しい回転方向で運転させるために使う。絶縁抵抗は絶縁抵抗計、接地抵抗は接地抵抗計、導通は回路計(テスタ)などで調べるものであり、いずれも検相器の目的ではないため誤り。

16アナログ形の回路計(テスタ)に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a抵抗を測定するときは、内蔵の電池を電源として使用する
  2. b抵抗測定の前に、両測定端子を短絡して0Ω(ゼロオーム)調整を行う
  3. c測定レンジを切り替えることで、直流電圧・交流電圧・抵抗などを測定できる
  4. d運転中の電路に接続するだけで、消費した電力量[kW·h]を直接測定できる
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正解:d. 運転中の電路に接続するだけで、消費した電力量[kW·h]を直接測定できる

回路計(テスタ)は電圧・電流・抵抗・導通などを測る器具で、電力量[kW·h]を測定する機能はない(電力量は電力量計で測る)。よって(4)が誤り=正解。(1)抵抗測定は内蔵電池で電流を流して測る、(2)アナログテスタは測定前に端子を短絡して0Ω調整を行う、(3)ロータリスイッチ等でレンジを切り替えて各種測定を行う——いずれも正しい記述。

17接地抵抗計(アーステスタ)を用いて接地抵抗を測定するときの、補助接地極の配置として正しいものはどれか。

  1. a被測定接地極E・補助極P・補助極Cを、ほぼ一直線上に約10mの間隔で配置する
  2. b3つの接地極を、互いにできるだけ近づけて1か所にまとめて配置する
  3. c補助接地極は不要で、被測定接地極Eの1本だけを地面に打ち込んで測定する
  4. d被測定接地極Eと補助極を、電源のコンセントに直接差し込んで配置する
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正解:a. 被測定接地極E・補助極P・補助極Cを、ほぼ一直線上に約10mの間隔で配置する

接地抵抗計は、被測定接地極E・電位補助極P・電流補助極Cの3極を、ほぼ一直線上に約10m間隔(E-P間・P-C間それぞれ約10m)で配置して測定する。これにより正しい電位分布が得られる。(2)極を近づけると相互干渉で正しく測れず誤り、(3)補助極なしでは電流経路が作れず測定不可、(4)コンセントに差すのは接地抵抗測定ではなく感電の危険があり誤り。

18絶縁抵抗計(メガー)で絶縁抵抗を測定するとき、被測定電路と大地間などに加える電圧の種類として正しいものはどれか。

  1. a直流電圧
  2. b商用周波数(50/60Hz)の交流電圧
  3. c高周波の交流電圧
  4. d電圧を加えずに測定する
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正解:a. 直流電圧

絶縁抵抗計は内部で高い直流電圧を発生させ、それを被測定物に加えて流れるごく微小な漏れ電流から絶縁抵抗値を求める計器なので、加える電圧は直流である。交流電圧を加える方式ではないため、商用周波数の交流(1)や高周波交流(2)は誤り。絶縁抵抗は電圧を加えて初めて漏れ電流として現れるため、電圧を加えないで測定する(3)ことはできず誤り。

19対地電圧が300Vを超える低圧電路について、電線相互間および電路と大地間に必要な絶縁抵抗の最小値[MΩ]として正しいものはどれか。

  1. a0.1
  2. b0.2
  3. c0.3
  4. d0.4
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正解:d. 0.4

低圧電路の絶縁抵抗は対地電圧で区分され、150V以下は0.1MΩ、150Vを超え300V以下は0.2MΩ、300Vを超えるものは0.4MΩ以上と定められている。したがって300V超の区分は0.4MΩが最小値で正解。0.1MΩ(0)は150V以下、0.2MΩ(1)は150V超300V以下の値であり、この区分より一つずつ下の値なので誤り。0.3MΩ(2)は基準に存在しない数値で誤り。

20電位降下法で接地抵抗を測定したところ、被測定接地極Eと電流補助極Cの間に0.1Aの電流を流したとき、被測定接地極Eと電位補助極Pの間の電位差が2Vであった。この接地極の接地抵抗値[Ω]はいくらか。

  1. a0.05
  2. b5
  3. c20
  4. d200
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正解:c. 20

電位降下法は、E-C間に既知の電流Iを流し、そのとき生じるE-P間の電位差Vを測定して、オームの法則R=V/Iから接地抵抗を求める方法である。R=2V÷0.1A=20Ωとなるため正解は20Ω。0.05(0)はI÷V=0.1/2の誤計算、5(1)は数値の取り違え、200(2の隣)は電流を0.01Aと誤って計算した値でいずれも誤り。

21電気工作物の竣工検査と定期点検に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a竣工検査も定期点検も、電気工作物の使用を開始した後にのみ行う検査である
  2. b竣工検査は工事が完成し使用を開始する前に行う検査であり、定期点検は使用開始後に一定期間ごとに行う点検である
  3. c竣工検査は必ず通電した状態でのみ行い、定期点検は必ず停電させてのみ行う
  4. d竣工検査と定期点検は検査の時期も項目も全く同じで、呼び名が違うだけである
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正解:b. 竣工検査は工事が完成し使用を開始する前に行う検査であり、定期点検は使用開始後に一定期間ごとに行う点検である

竣工検査は電気工作物の新設・増設などの工事が完成したとき、使用(運転)を開始する前に施工の適否を確認する検査であり、定期点検は使用開始後に一定期間ごとに劣化や不良の有無を確かめる点検である。両者は行う時期が異なるため(1)が正しい。竣工検査は使用開始前に行うので「使用開始後のみ」とする(0)は誤り。竣工検査は絶縁抵抗・接地抵抗測定など通電前の検査が中心であり「必ず通電した状態でのみ」(2)は誤り。時期も目的も異なるので「呼び名が違うだけ」(3)も誤り。

22低圧屋内配線の竣工検査で、電路に通電(充電)した後に行うものとして正しいものはどれか。

  1. a電路と大地間の絶縁抵抗測定
  2. b接地極の接地抵抗測定
  3. c開閉器や機器の動作確認および結線(極性)の確認
  4. d配線の接続・断線を調べる導通試験
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正解:c. 開閉器や機器の動作確認および結線(極性)の確認

竣工検査では、通電前に目視点検・絶縁抵抗測定・接地抵抗測定・導通試験を行い、通電後に開閉器や機器が正しく動作するか、結線(極性)が正しいかを確認する。したがって通電後に行うのは(2)の動作確認・極性確認である。絶縁抵抗測定(0)・接地抵抗測定(1)・導通試験(3)はいずれも感電や短絡を避けるため通電前(停電状態)に行う検査であり、通電後に行うものではないので誤り。

23高圧または特別高圧の電気機器の金属製外箱などに施すA種接地工事の接地抵抗値は、原則として何Ω以下でなければならないか。

  1. a10
  2. b100
  3. c300
  4. d500
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正解:a. 10

A種接地工事の接地抵抗値は原則10Ω以下と定められている。高圧・特別高圧機器の外箱や避雷器などに施し、地絡時の外箱の電位上昇を小さく抑えるため、他の接地工事より厳しい10Ω以下とされる。100Ω以下は原則的なD種接地工事の値、300Ω・500ΩはいずれもA種の原則値ではない(500ΩはD種で0.5秒以内遮断装置がある場合の緩和値)。

24使用電圧が300Vを超える低圧の電気機器の金属製外箱などに施すC種接地工事の接地抵抗値について、正しいものはどれか。

  1. a原則10Ω以下だが、地絡時に0.5秒以内に電路を自動遮断する装置があれば500Ω以下でよい
  2. b原則100Ω以下で、緩和規定はない
  3. c使用条件にかかわらず常に300Ω以下でよい
  4. d原則500Ω以下でよい
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正解:a. 原則10Ω以下だが、地絡時に0.5秒以内に電路を自動遮断する装置があれば500Ω以下でよい

C種接地工事(使用電圧300Vを超える低圧用機器の外箱等)の接地抵抗値は原則10Ω以下で、低圧電路で地絡を生じたとき0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を施設する場合は500Ω以下に緩和される。よって選択肢1が正しい。100Ω以下(選択肢2)はD種の原則値との取り違え、300Ω以下(選択肢3)は基準に存在しない値、原則500Ω以下(選択肢4)は緩和値を原則と誤ったひっかけで、いずれも誤り。

25指示電気計器のうち、直流専用で交流回路の測定には使用できないものはどれか。

  1. a可動コイル形
  2. b可動鉄片形
  3. c誘導形
  4. d熱電形(熱電対形)
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正解:a. 可動コイル形

可動コイル形計器は永久磁石と可動コイルを用い、平均値に比例して指針が振れるため直流専用で、交流を加えても平均値が0となり正しく指示しない。可動鉄片形は交流・直流の実効値測定に使われ主に交流回路で用いる。誘導形は交流専用で電力量計などに使われる。熱電形は熱電対を用い交流・直流いずれも実効値を測定できる。したがって直流専用は可動コイル形のみで正解。

26指示電気計器の目盛板に記されている記号「〜」が表す意味として、正しいものはどれか。

  1. a交流回路用の計器であること
  2. b直流回路用の計器であること
  3. c計器を水平に置いて使用すること
  4. d計器の精度階級(許容誤差)を表すこと
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正解:a. 交流回路用の計器であること

指示電気計器では、正弦波を模した記号「〜」は交流回路用であることを表す。直流用は「⎓」(または横線)で示され、交直両用は両者を組み合わせた記号で表される。使用姿勢(水平・鉛直)は別の記号で示し、精度階級は数字(0.5、1.0級など)で表すため、選択肢2〜4はいずれも「〜」の意味ではなく誤り。

27対地電圧100Vの電灯分岐回路で絶縁抵抗を測定したところ0.08MΩであった。電気設備技術基準にもとづく判定として、正しいものはどれか。

  1. a基準値0.1MΩ以上を満たさないため、不合格である
  2. b基準値0.1MΩ以上を満たしており、合格である
  3. c基準値0.05MΩ以上を満たしており、合格である
  4. d対地電圧100Vの回路には絶縁抵抗の基準がなく、判定できない
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正解:a. 基準値0.1MΩ以上を満たさないため、不合格である

対地電圧150V以下の低圧電路の絶縁抵抗は0.1MΩ以上と定められている。対地電圧100Vはこの区分に該当し、必要値は0.1MΩ以上だが、測定値0.08MΩはこれを下回るため不合格である。よって選択肢1が正しい。0.08MΩは0.1MΩ未満なので合格とする選択肢2は誤り、基準値を0.05MΩとする選択肢3も誤り、100V回路にも絶縁抵抗の基準は存在するため選択肢4も誤り。

28低圧屋内配線の竣工検査で通常行う項目として、当てはまらないものはどれか。

  1. a負荷が消費した電力量[kW·h]の測定
  2. b器具の取付や結線状態の目視点検
  3. c電路と大地間の絶縁抵抗の測定
  4. d接地極の接地抵抗の測定
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正解:a. 負荷が消費した電力量[kW·h]の測定

竣工検査は工事完成後・使用開始前に施工の適否を確認する検査で、目視点検・絶縁抵抗測定・接地抵抗測定・導通試験(通電後に極性/動作確認)を行う。負荷が消費した電力量[kW·h]の測定は電力量計による使用量の計量であり、施工の適否を確かめる竣工検査の項目ではないため選択肢1が当てはまらない=正解。目視点検・絶縁抵抗測定・接地抵抗測定はいずれも竣工検査の基本項目で当てはまる。

29運転中で絶縁抵抗の測定が困難な低圧電路について、漏えい電流を測定したところ0.8mAであった。絶縁性能の判定として正しいものはどれか。

  1. a漏えい電流が1mA以下であり、絶縁性能は保たれていると判定できる
  2. b漏えい電流が1mAを超えており、絶縁不良である
  3. c漏えい電流は0.1mA以下でなければ良好といえず、絶縁不良である
  4. d漏えい電流の値では絶縁性能は判定できない
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正解:a. 漏えい電流が1mA以下であり、絶縁性能は保たれていると判定できる

電気設備技術基準の解釈では、絶縁抵抗の測定が困難な低圧電路は漏えい電流を1mA以下に保てば絶縁性能があると判定してよいとされる。測定値0.8mAは1mA以下なので良好と判定でき、選択肢1が正しい。0.8mAは1mAを超えていないため選択肢2は誤り、判定基準は0.1mAではなく1mAなので選択肢3も誤り、漏えい電流は絶縁抵抗測定の代替として判定に用いられるため選択肢4も誤り。

30変圧器の低圧側中性点(中性点がない場合は低圧側の一端子)などに施すB種接地工事の主な目的として、正しいものはどれか。

  1. a高圧と低圧が混触したときに低圧側の電位上昇を抑え、危険を防止する
  2. b低圧機器の金属製外箱に人が触れたときの感電を直接防ぐ
  3. c避雷器を通じて雷サージを大地へ安全に逃がす
  4. d三相電動機の回転方向(相順)を正しく保つ
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正解:a. 高圧と低圧が混触したときに低圧側の電位上昇を抑え、危険を防止する

B種接地工事は、高圧・特別高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側中性点などに施し、高圧側と低圧側が混触したときに低圧側電路の電位上昇による感電・焼損などの危険を防止することを主目的とする。よって選択肢1が正しい。低圧機器外箱の感電防止はD種接地の目的、避雷器による雷サージ放電はA種接地に関係する目的、回転方向(相順)の確認は検相器の役割であり、いずれもB種接地の目的ではない。

31接地抵抗計(アーステスタ)が、測定用の電流に直流ではなく交流を用いる主な理由として、正しいものはどれか。

  1. a直流では接地極の分極(電気分解)作用によって測定値に誤差が生じるため
  2. b交流のほうが大地の抵抗を実際より小さく測定できるため
  3. c直流電源が入手できないため
  4. d交流でなければ補助接地極を地中に打ち込めないため
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正解:a. 直流では接地極の分極(電気分解)作用によって測定値に誤差が生じるため

接地極と大地(土壌の水分)との間に直流を流し続けると、電気分解によって電極付近に分極(成極)電圧が生じ、これが測定値に誤差を与える。これを避けるため接地抵抗計は測定電流に交流(低周波)を用いる。選択肢2は測定値を実際より小さくするためという誤った理由、選択肢3・4も交流を用いる本来の理由ではなく、いずれも誤り。

32電気設備技術基準・解釈で定める低圧電路の絶縁抵抗の最小値の区分として、正しいものはどれか。

  1. a使用電圧にかかわらず、低圧電路の絶縁抵抗は一律0.1MΩ以上あればよい
  2. b対地電圧150V以下は0.2MΩ、150Vを超え300V以下は0.4MΩ、300V超は0.6MΩ以上とする
  3. c対地電圧150V以下は0.1MΩ、使用電圧300V以下で対地電圧150V超は0.2MΩ、使用電圧300V超は0.4MΩ以上とする
  4. d使用電圧300V以下はすべて0.2MΩ、300V超は0.4MΩ以上とする
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正解:c. 対地電圧150V以下は0.1MΩ、使用電圧300V以下で対地電圧150V超は0.2MΩ、使用電圧300V超は0.4MΩ以上とする

低圧電路の絶縁抵抗の最小値は3区分で、(a)使用電圧300V以下で対地電圧150V以下は0.1MΩ、(b)使用電圧300V以下で対地電圧150V超は0.2MΩ、(c)使用電圧300V超は0.4MΩと定められており、選択肢2が正しい。選択肢0は区分を無視した一律0.1MΩで誤り。選択肢1は各値を1段階ずつ大きくしたひっかけで数値が誤り。選択肢3は対地電圧による0.1/0.2の区分を無視しており誤り。

33接地工事の種類と、その原則の接地抵抗値の組合せとして、誤っているものはどれか。

  1. aA種接地工事 ── 原則10Ω以下
  2. bC種接地工事 ── 原則10Ω以下
  3. cD種接地工事 ── 原則100Ω以下
  4. dA種接地工事 ── 原則100Ω以下
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正解:d. A種接地工事 ── 原則100Ω以下

A種接地工事の接地抵抗値は原則10Ω以下であり、選択肢3の『A種 ── 100Ω以下』は誤り=正解。選択肢0(A種10Ω以下)が正しい値であり、同一種別で矛盾する記述になっている点がひっかけ。選択肢1のC種は原則10Ω以下、選択肢2のD種は原則100Ω以下(いずれも地絡を0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500Ω以下に緩和)でともに正しい組合せ。

34低圧の検電器に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a電路の絶縁抵抗の値[MΩ]を数値で読み取るための器具である
  2. b電路に電圧が加わっているか(充電の有無)を調べる器具で、停電作業の前に無電圧であることの確認に用いる
  3. c三相電路の相順(相の回転方向)を調べるための器具である
  4. d電路を切り離さずに、負荷電流の大きさ[A]を測定するための器具である
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正解:b. 電路に電圧が加わっているか(充電の有無)を調べる器具で、停電作業の前に無電圧であることの確認に用いる

検電器は電路が充電されているか(電圧が加わっているか)を調べる器具で、停電して作業する前に無電圧であることを確認する用途に使うため、選択肢1が正しい。絶縁抵抗値の測定は絶縁抵抗計(選択肢0は誤り)、相順の確認は検相器(選択肢2は誤り)、回路を切らずに負荷電流を測るのはクランプ形電流計(選択肢3は誤り)であり、いずれも検電器の機能ではない。

35低圧の電気機械器具に対する接地工事の省略に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a電気機械器具は、いかなる場合も接地工事を省略することはできない
  2. b電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の電気機械器具は、接地工事を省略することができる
  3. c水気のある場所に施設する機械器具ほど、接地工事を省略しやすい
  4. d使用電圧が高い機械器具ほど、接地工事を省略できる
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正解:b. 電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の電気機械器具は、接地工事を省略することができる

二重絶縁構造(電気用品安全法の適用を受けるもの)の電気機械器具は、それ自体で感電防止が図られているため接地工事を省略できる。したがって選択肢1が正しい。省略できる場合は複数あるので『いかなる場合も省略できない』とする選択肢0は誤り。接地は感電防止のためであり、水気のある場所ほど省略しやすいとする選択肢2は逆で誤り。省略の可否は使用電圧の高低で決まるものではないため選択肢3も誤り(むしろ対地電圧150V以下・乾燥した場所などが省略の条件)。

36低圧屋内配線の竣工検査における絶縁性能の確認方法に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a低圧屋内配線の竣工検査では、絶縁抵抗の測定に代えて必ず絶縁耐力試験を行う
  2. b絶縁耐力試験は主に高圧以上の機器やケーブルに対して行うもので、一般の低圧屋内配線の竣工検査では絶縁抵抗の測定によって絶縁性能を確認する
  3. c絶縁耐力試験とは、絶縁抵抗計で1MΩ以上あることを確認する試験のことである
  4. d低圧屋内配線では、絶縁性能の確認は一切行う必要がない
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正解:b. 絶縁耐力試験は主に高圧以上の機器やケーブルに対して行うもので、一般の低圧屋内配線の竣工検査では絶縁抵抗の測定によって絶縁性能を確認する

一般の低圧屋内配線の竣工検査では、絶縁抵抗計による絶縁抵抗の測定で絶縁性能を確認する。規定の試験電圧を一定時間加える絶縁耐力試験は、主に高圧・特別高圧の機器やケーブル等を対象とするもので、選択肢1が正しい。低圧屋内配線で絶縁耐力試験を必ず行うとする選択肢0は誤り。絶縁耐力試験は高電圧を印加して耐えるかを確かめる試験であり、絶縁抵抗計で抵抗値を読む絶縁抵抗測定とは別物なので選択肢2は誤り。竣工検査では絶縁性能の確認が必要であり選択肢3も誤り。

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