第二種電気工事士(筆記)配電理論・配線設計」一問一答(全37問)

第二種電気工事士 筆記試験(学科試験)の「配電理論・配線設計」分野の練習問題です。「答えと解説を見る」を開くと正解と解説を確認できます。資格試験ドリルの編集・運営設備資格ドリル編集部が作成。4択の演習モードで解きたい方は第二種電気工事士(筆記)のドリルへ。

問題データ最終更新 2026-08-09

1単相2線式回路で、負荷電流が10A、電線1線当たりの抵抗が0.15Ωのとき、この配線で生じる電圧降下[V]はいくらか。

  1. a1.5V
  2. b6.0V
  3. c4.5V
  4. d3.0V
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正解:d. 3.0V

単相2線式は往復2線に電流が流れるため、電圧降下 e=2×I×r=2×10×0.15=3.0V となる。1.5Vは往復を数えず1線分(I×r)だけで計算した誤り、6.0Vは係数を4倍した誤り、4.5Vは中途半端で根拠がない。

この問題のページ:単相2線式回路の電圧降下計算

2単相3線式回路で、両外側線(電圧線)にそれぞれ10Aの電流が流れ、負荷が平衡しているとき、中性線に流れる電流[A]はいくらか。

  1. a20A
  2. b0A
  3. c5A
  4. d10A
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正解:b. 0A

単相3線式で負荷が平衡していると両外側線の電流は互いに打ち消し合い、中性線電流は 10−10=0A となる。10Aや20Aは片側電流や両者の和を誤って中性線に当てたもので、平衡時には成立しない。

この問題のページ:単相3線式の中性線電流(平衡時)

3三相3線式回路で、線間電圧200V、線電流10A、負荷力率1.0のときの消費電力[W]に最も近い値はどれか。

  1. a約3460W
  2. b約4000W
  3. c約2000W
  4. d約6000W
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正解:a. 約3460W

三相電力は P=√3×V×I×cosθ=1.73×200×10×1.0≒3460W。2000Wは√3を掛け忘れた(V×I)誤り、6000Wは3倍した誤り、4000Wは2倍で、いずれも三相の係数√3を誤っている。

この問題のページ:三相3線式回路の消費電力計算

4600Vビニル絶縁電線(軟銅・単線)を空中に単独で施設する場合、直径2.0mmの許容電流として正しいものはどれか。

  1. a35A
  2. b48A
  3. c27A
  4. d61A
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正解:a. 35A

600Vビニル絶縁電線の許容電流は直径2.0mmで35Aである。27Aは1.6mm、48Aは2.6mm、61Aは断面積8mm²の値であり、太さを取り違えた誤り。

この問題のページ:600Vビニル絶縁電線の許容電流

5絶縁電線を金属管などに収めて施設する場合、同一管内の電線数が3本以下のときに適用する電流減少係数として正しいものはどれか。

  1. a0.80
  2. b0.63
  3. c0.70
  4. d0.56
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正解:c. 0.70

同一管内の電線数が3本以下のときの電流減少係数は0.70である。0.63は4本、0.56は5〜6本の値で、電線数を取り違えた誤り。0.80という区分は規定に存在しない。

この問題のページ:同一管内電線数による電流減少係数

6定格電流30Aの分岐回路に使用できる電線(軟銅単線)の最小の太さとして正しいものはどれか。

  1. a直径2.0mm
  2. b直径1.6mm
  3. c直径2.6mm
  4. d直径3.2mm
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正解:c. 直径2.6mm

30A分岐回路の電線は直径2.6mm(より線では断面積5.5mm²)以上と定められており、最小は2.6mmである。1.6mmは20A以下の分岐回路用、2.0mmは20A(ヒューズ)用で30Aには細すぎる。3.2mmは条件は満たすが最小ではない。

この問題のページ:分岐回路に応じた電線の最小太さ

7ある需要家の負荷設備容量の合計が10kW、最大需要電力が6kWであるとき、この需要家の需要率[%]はいくらか。

  1. a50%
  2. b40%
  3. c80%
  4. d60%
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正解:d. 60%

需要率=(最大需要電力/負荷設備容量の合計)×100=(6/10)×100=60%となる。40%は(4/10)など数値の取り違え、80%は分子分母の誤り、50%は根拠がない。

この問題のページ:需要率の計算方法

8低圧屋内配線の単相3線式回路における中性線の取扱いとして、正しいものはどれか。

  1. a中性線は接地してはならない
  2. b中性線には過電流遮断器(ヒューズ)を施設してはならない
  3. c中性線には必ずヒューズを施設しなければならない
  4. d中性線は電圧線より細い電線としなければならない
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正解:b. 中性線には過電流遮断器(ヒューズ)を施設してはならない

単相3線式の中性線が断線すると負荷側に異常電圧を生じるおそれがあるため、中性線には過電流遮断器(ヒューズ)を施設してはならない。中性線を電圧線より細くする規定はなく、ヒューズ設置義務も逆で誤り。中性線(接地側)はB種接地等で接地するため『接地してはならない』も誤り。

この問題のページ:単相3線式中性線への遮断器施設禁止

9金属管に絶縁電線(直径2.0mm、単独時の許容電流35A)を同一管内に4本収めて配線した。このときの1本あたりの許容電流に最も近いものはどれか。

  1. a30A
  2. b27A
  3. c22A
  4. d35A
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正解:c. 22A

同一電線管内に多数の電線を収めると放熱が悪くなるため、許容電流に電流減少係数を掛ける。電線数4本の減少係数は0.63。したがって35A×0.63=22.05≒22A。0.70は3本以下、0.56は5〜6本の係数なので、これらを使った27A(35×?)や30A・35A(減少を無視)は誤り。特に35Aは減少係数を掛け忘れた値で典型的なひっかけ。

この問題のページ:同一管内電線の許容電流低減

10単相3線式(100/200V)の中性線の扱いについて、誤っているものはどれか。

  1. a中性線が断線しても、両側の各負荷の端子電圧は定格電圧に保たれる
  2. b中性線が断線すると、抵抗の大きい(容量の小さい)負荷側の端子電圧が定格より高くなる
  3. c負荷が両側で平衡していれば、中性線に流れる電流は0となる
  4. d中性線には過電流遮断器(ヒューズ)を単独で施設してはならない
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正解:a. 中性線が断線しても、両側の各負荷の端子電圧は定格電圧に保たれる

中性線が断線すると、両側の負荷は200Vに直列接続された状態となり、抵抗の大きい(容量の小さい)負荷に高い電圧が分圧されて過電圧・焼損の恐れが生じる。したがって「端子電圧が定格に保たれる」とする記述が誤り。負荷が両側で平衡していれば中性線の電流は0となること、中性線に過電流遮断器を単独で施設してはならないこと(内線規程、断線時の異常電圧防止のため)、断線時に抵抗の大きい(容量の小さい)負荷側の端子電圧が定格より高くなることは、いずれも正しい記述。

この問題のページ:単相3線式の中性線断線時の異常電圧

11低圧屋内配線の分岐回路における、過電流遮断器の定格・接続できるコンセントの定格・電線の太さの組合せについて、誤っているものはどれか。

  1. a40A分岐回路:定格30A〜40Aのコンセント、断面積8mm²以上の軟銅線
  2. b20A分岐回路(配線用遮断器):定格15Aまたは20Aのコンセント、直径1.6mm以上の軟銅線
  3. c15A分岐回路:定格15A以下のコンセント、直径1.6mm以上の軟銅線
  4. d30A分岐回路:定格15Aのコンセント、断面積5.5mm²(直径2.6mm)以上の軟銅線
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正解:d. 30A分岐回路:定格15Aのコンセント、断面積5.5mm²(直径2.6mm)以上の軟銅線

30A分岐回路に接続できるコンセントは定格20A以上30A以下と定められ、定格15Aのコンセントは接続できない(回路容量に対しコンセント側が過小になり過負荷の恐れ)。よって「30A分岐回路に定格15Aのコンセント」とする組合せが誤り。この組合せの電線の太さ(2.6mm/5.5mm²以上)自体は正しいが、コンセント定格が範囲外。他の三つ(15A回路=1.6mm、20A配線用遮断器=15/20Aコンセント・1.6mm、40A回路=30〜40Aコンセント・8mm²)はいずれも規程どおり。

この問題のページ:分岐回路の遮断器・電線太さの組合せ

12三相3線式回路で、電線1線あたりの抵抗が0.15Ω、線電流が10Aであるとき、この配線における電圧降下(線間)に最も近いものはどれか。ただしリアクタンスは無視する。

  1. a3.0V
  2. b2.6V
  3. c5.2V
  4. d1.5V
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正解:b. 2.6V

三相3線式の電圧降下は e=√3・I・R で求める。e=1.732×10×0.15≒2.6V。1.5V(=I×R)は1線分だけを見て√3を掛け忘れた値、3.0V(=2×I×R)は単相2線式の式を誤用した値で、いずれも典型的なひっかけ。5.2Vは2√3を掛けた過大誤り。単相2線式ならe=2IR、単相3線式(平衡時・電圧側〜中性線間)ならe=IR、三相3線式はe=√3IRと式が異なる点が要点。

この問題のページ:三相3線式の電圧降下計算

13単相3線式(100/200V)の低圧幹線で、一方の電圧側電線と中性線間に接続された負荷設備容量が2.4kVA、他方の電圧側電線と中性線間が1.6kVAである(両外線間200Vの負荷はないものとする)。この幹線の設備不平衡率はいくらか。

  1. a50%
  2. b20%
  3. c40%
  4. d33%
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正解:c. 40%

設備不平衡率=(中性線と各電圧側電線間に接続される負荷設備容量の差)÷(総負荷設備容量×1/2)×100。差=2.4−1.6=0.8kVA、総負荷=2.4+1.6=4.0kVA、その1/2=2.0kVA。よって0.8÷2.0×100=40%。単相3線式の設備不平衡率は原則40%以下と定められており、本問はちょうど限度値。20%(差÷総の誤計算)や50%(差÷総×?の誤り)は式の分母を1/2にしない等の典型ミス。

この問題のページ:単相3線式の設備不平衡率計算

14電動機などの誘導性負荷に、低圧進相コンデンサを並列に接続したときに得られる主な効果として、正しいものはどれか。

  1. a回路全体の力率が低下する
  2. b負荷にかかる電圧が上昇する
  3. c負荷の消費電力(有効電力)が増加する
  4. d電源側に流れる電流が減少する
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正解:d. 電源側に流れる電流が減少する

進相コンデンサは遅れ無効電力を補償して力率を改善するため、同じ有効電力を供給する場合でも電源側の線路電流が減少する(=線路損失や電圧降下の低減につながる)ので、電源側に流れる電流が減少するとする記述が正しい。負荷の消費電力(有効電力)が増加するとする記述は誤り——コンデンサは無効電力を補うだけで負荷の有効電力そのものは変わらない。負荷にかかる電圧が上昇するとする記述も誤り——力率改善が主目的であり昇圧装置ではない。回路全体の力率が低下するとする記述も誤り——目的は力率の改善(向上)であって低下ではない。

この問題のページ:進相コンデンサによる力率改善効果

15住宅などで、感電防止(人体保護)を主目的として施設する漏電遮断器の定格感度電流として、一般に用いられる値はどれか。

  1. a100 mA
  2. b300 mA
  3. c30 mA
  4. d500 mA
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正解:c. 30 mA

人体保護(感電防止)を目的とする高感度形の漏電遮断器は、定格感度電流30mA以下・動作時間0.1秒以内のものが一般に用いられるため「30 mA」が正しい。100mA・300mA・500mAはいずれも感度が低く、これらは漏電火災の防止など機器・設備保護を目的とする中感度形の領域で、人体の感電保護には用いない。

この問題のページ:漏電遮断器の定格感度電流

16幹線の太さ(許容電流)を求めるとき、接続される負荷の設備容量の合計に「需要率」を乗じて最大需要電力を算出する。需要率に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a需要率は、力率とまったく同じ意味である
  2. b需要率は、必ず100%を超える値になる
  3. c需要率は、最大需要電力を負荷設備容量の合計で割った値である
  4. d需要率が小さいほど、幹線は太くしなければならない
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正解:c. 需要率は、最大需要電力を負荷設備容量の合計で割った値である

需要率=(最大需要電力÷負荷設備容量の合計)で定義される割合なので、需要率は最大需要電力を負荷設備容量の合計で割った値であるとする記述が正しい。需要率が必ず100%を超えるとする記述は誤り——すべての負荷が同時に最大で使われることはまれで、需要率は通常100%以下となる。需要率が小さいほど幹線を太くしなければならないとする記述も誤り——需要率が小さいほど実際に流れる最大電流は小さくなり、幹線はむしろ細くできる。需要率は力率とまったく同じ意味であるとする記述も誤り——需要率は同時使用の割合を表す概念で、電圧と電流の位相差を表す力率とは別物である。

この問題のページ:需要率の定義

17低圧屋内配線において、接地側電線(中性線)に用いる絶縁電線の色別として、一般に定められているものはどれか。

  1. a
  2. b
  3. c
  4. d
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正解:a.

接地側電線(中性線)には白色を用いると定められているため「白」が正しい。黒・赤は非接地側(電圧側)電線に用いる色で、接地側には使わない。緑は保護のための「接地線(アース線)」に用いる色であり、電路の一部である接地側電線(中性線)とは役割が異なるため誤り。接地側電線=白、接地線=緑、と区別することがポイント。

この問題のページ:接地側電線の絶縁電線色別

18三相3線式200Vの回路に、力率80%・線電流10Aの平衡三相負荷が接続されている。この負荷の消費電力(有効電力)に最も近い値はどれか。

  1. a約3.5 kW
  2. b約2.8 kW
  3. c約1.6 kW
  4. d約2.0 kW
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正解:b. 約2.8 kW

平衡三相負荷の有効電力は P=√3×線間電圧×線電流×力率 で求める。P=√3×200×10×0.8≒1.732×1600≒2771W≒2.8kW となるため「約2.8 kW」が正しい。1.6kWは√3を掛け忘れた誤り(200×10×0.8=1600W)。約3.5kWは力率を掛け忘れた誤り(√3×200×10≒3464W)。2.0kWはどの計算とも一致しない。

この問題のページ:三相3線式の有効電力計算

19VVF(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形)の許容電流に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a導体の太さが同じなら、心線数に関係なく1心あたりの許容電流は一定である
  2. bビニルシースで覆われているため、周囲温度が変化しても許容電流は変わらない
  3. c導体の太さが同じでも、電流を流す心線数が多いほど1心あたりの許容電流は小さくなる
  4. d導体が太いほど許容電流は小さくなる
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正解:c. 導体の太さが同じでも、電流を流す心線数が多いほど1心あたりの許容電流は小さくなる

心線数が多いほど束ねられた発熱源が増えて放熱が悪くなるため、電流減少係数を乗じて1心あたりの許容電流は小さくなる(例:3心のものは2心のものより小さい)。よって「心線数が多いほど1心あたりの許容電流は小さくなる」とする記述が正しい。心線数に関係なく1心あたりの許容電流は一定とする記述は誤り——心線数が増えれば減少係数が働き一定ではない。周囲温度が変化しても許容電流は変わらないとする記述は誤り——許容電流は周囲温度(通常30℃)を基準に定められ、高温では小さく補正する。導体が太いほど許容電流は小さくなるとする記述は誤り——導体が太いほど許容電流は大きくなり、方向が逆。

この問題のページ:VVFケーブルの心線数と許容電流

20600Vビニル絶縁電線などの許容電流は、通常周囲温度30℃を基準に定められている。周囲温度がこの基準より高くなった場合の扱いとして、正しいものはどれか。

  1. a周囲温度が変わっても、許容電流は変化しない
  2. b周囲温度が高くなるほど、許容電流は小さくなる
  3. c周囲温度が基準より高い場合は、許容電流を2倍にできる
  4. d周囲温度が高くなるほど、許容電流は大きくなる
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正解:b. 周囲温度が高くなるほど、許容電流は小さくなる

周囲温度が高いと導体・絶縁物が許容最高温度に達しやすくなるため、1未満の周囲温度補正係数を乗じて許容電流を小さくする。よって「周囲温度が高くなるほど、許容電流は小さくなる」が正しい。逆で誤り。温度補正の考え方そのものを否定しており誤り。高温では減らす方向であり、増やすことはできないため誤り。

この問題のページ:周囲温度と許容電流の関係

21電動機等が接続される低圧幹線を保護する過電流遮断器の定格電流に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a必ず幹線の許容電流の2.5倍ちょうどにしなければならない
  2. b幹線の許容電流とは無関係に、いくら大きくしてもよい
  3. c幹線の許容電流の10倍まで大きくできる
  4. d許容電流の2.5倍を超えない値としなければならない
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正解:d. 許容電流の2.5倍を超えない値としなければならない

幹線を保護する過電流遮断器の定格は、電動機定格電流の合計の3倍にその他の負荷電流を加えた値(3IM+IH)以下、かつ幹線の許容電流IWの2.5倍以下と定められる。したがって「2.5倍を超えない」とする「許容電流の2.5倍を超えない値としなければな…」が正しい。上限規定を無視しており、過大だと幹線を保護できないため誤り。「2.5倍以下」であって「ちょうど2.5倍に固定」する規定ではないため誤り。

この問題のページ:幹線保護遮断器の定格電流上限

22低圧屋内配線の一般的な分岐回路について、正しいものはどれか。

  1. a1つの分岐回路には、コンセントを必ず4個以上接続しなければならない
  2. b1つの分岐回路に接続できるコンセントの個数に、法令上の制限はない
  3. cコンセントを接続する分岐回路には、過電流遮断器を設けてはならない
  4. d1つの分岐回路には、コンセントを2個までしか接続できない
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正解:b. 1つの分岐回路に接続できるコンセントの個数に、法令上の制限はない

一般の分岐回路に接続できるコンセントの個数を制限する法令上の規定はなく、想定される負荷に応じて回路の数や容量を設計する。よって、コンセントの個数に法令上の制限はないとする記述が正しい。コンセントを2個までしか接続できないとする記述、必ず4個以上接続しなければならないとする記述は、そのような個数規定が存在せず誤り。コンセントを接続する分岐回路に過電流遮断器を設けてはならないとする記述も誤り——分岐回路には過電流遮断器(配線用遮断器等)を施設して保護するのが原則で、記述は逆である。

この問題のページ:分岐回路のコンセント個数制限

23低圧幹線に、電動機の定格電流の合計IM=30A、電動機以外の負荷電流IH=10Aが接続され、この幹線の許容電流IW=50Aである。この幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の最大値[A]として正しいものはどれか。

  1. a90A
  2. b100A
  3. c125A
  4. d110A
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正解:b. 100A

過電流遮断器の定格は「3IM+IH」以下、かつ「2.5×IW」以下の、いずれか小さい方までとれる。3IM+IH=3×30+10=100A、2.5×IW=2.5×50=125A。小さい方の100Aが最大値となるため「100A」が正しい。90Aは3IM(=90)にIHを足し忘れた誤り、125Aは2.5×IWだけを見て3IM+IHの上限を無視した誤り、110Aはどちらの式とも一致しない。

この問題のページ:電動機混在幹線の遮断器定格計算

24配電設備の設計に用いる『不等率』に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a各負荷の最大需要電力の合計を、合成最大需要電力で割った値
  2. b必ず1未満の値となり、小さいほど設備を有効に利用できる
  3. c合成最大需要電力を、各負荷の最大需要電力の合計で割った値で、一般に1以下となる
  4. d最大需要電力を、負荷設備容量の合計で割った値である
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正解:a. 各負荷の最大需要電力の合計を、合成最大需要電力で割った値

不等率=(各負荷の最大需要電力の合計)÷(合成最大需要電力)である。各負荷の最大が同時刻に発生することはまれで分子が分母以上となるため、不等率は一般に1以上になる。よって「各負荷の最大需要電力の合計を、合成最大需要電…」が正しい。分子分母が逆で、これは常に1以下となる別量(不等率の逆数に相当)。『需要率』の定義であり不等率とは別物。不等率が1未満とする点が誤りで、値は1以上である。

この問題のページ:不等率の定義

253つの負荷の最大需要電力がそれぞれ4kW、3kW、3kWであり、これらを合成したときの合成最大需要電力が8kWであった。この場合の不等率はいくらか。

  1. a1.25
  2. b1.60
  3. c1.00
  4. d0.80
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正解:a. 1.25

不等率=(各負荷の最大需要電力の合計)÷(合成最大需要電力)=(4+3+3)÷8=10÷8=1.25。よって「1.25」が正しい。0.80は分子と分母を逆にした値(8÷10、不等率の逆数)で誤り。1.00は全負荷が同時にピークになる場合の値で本問の条件(合成8kW)と一致しない。1.60は根拠のない値。

この問題のページ:不等率の計算

26低圧屋内配線で、電線のこう長(供給点から最遠の負荷までの長さ)が60m以下である場合、電圧降下の標準的な許容値として一般に用いられる値はどれか。

  1. a2%以下
  2. b10%以下
  3. c5%以下
  4. d15%以下
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正解:a. 2%以下

内線規程では、こう長60m以下の需要場所の電圧降下は標準で2%以下とされるため「2%以下」が正しい。こう長が長くなるほど許容値は段階的に緩和され、電気事業者から低圧で供給を受ける場合は120m以下で4%、200m以下で5%、200mを超えるもので6%が目安となる(構内の変圧器から供給する場合はそれぞれ3%・5%・6%・7%)。5%・10%・15%はいずれも過大で、電圧降下が大きすぎると照明のちらつきや電動機のトルク低下など機器が正常に動作しない。

この問題のページ:電圧降下の許容値(こう長60m以下)

27低圧配線における電圧降下の許容値の考え方として、正しいものはどれか。

  1. aこう長にかかわらず、電圧降下は常に0%でなければならない
  2. b電線のこう長が長くなるほど、許容される電圧降下の割合(%)は小さくなる
  3. c電線のこう長が長くなるほど、許容される電圧降下の割合(%)は段階的に大きくなる
  4. d電圧降下の許容値は、電線のこう長とは無関係に一律10%と定められている
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正解:c. 電線のこう長が長くなるほど、許容される電圧降下の割合(%)は段階的に大きくなる

こう長が長い配線ほど電線抵抗による電圧降下は避けにくいため、許容値はこう長に応じて区分され、長くなるほど緩和される。電気事業者から低圧で供給を受ける場合は60m以下2%→120m以下4%→200m以下5%→200m超6%が目安である(構内の変圧器から供給する場合は3%・5%・6%・7%)。よって「電線のこう長が長くなるほど、許容される電圧降下の割合(%)は段階的に大きくなる」が正しい。増減の方向が逆とする記述は誤り。電線に抵抗がある以上0%は実現できず誤り。こう長で区分される規定を無視し一律10%とする記述も誤り。

この問題のページ:こう長による電圧降下許容値の考え方

28電気設備技術基準の解釈では、金属製外箱を有する機械器具で、使用電圧が一定値を超える低圧のものを人が触れるおそれのある場所に施設する場合、原則として漏電遮断器を施設しなければならない。この『一定値』として正しいものはどれか。

  1. a60V
  2. b300V
  3. c150V
  4. d30V
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正解:a. 60V

金属製外箱を有する使用電圧が60Vを超える低圧の機械器具を、人が触れるおそれのある場所に施設する場合は、地絡(漏電)時の感電防止のため原則として漏電遮断器を施設する。したがって60Vが正しい。30Vは施設義務の境界としての規定値ではない。150Vは対地電圧に関する別の基準、300Vは絶縁変圧器の二次電圧などの基準値であり、施設義務の境界電圧ではない。

この問題のページ:漏電遮断器施設義務の電圧区分

29金属製外箱をもつ低圧の機械器具について、漏電遮断器の施設を省略できる場合として、正しいものはどれか。

  1. a使用電圧300Vの機械器具を水気のある場所に施設する場合
  2. b対地電圧200Vの機械器具を湿気の多い場所に施設する場合
  3. c金属製外箱の接地を省略して施設する場合
  4. d二重絶縁の構造の機械器具を施設する場合
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正解:d. 二重絶縁の構造の機械器具を施設する場合

二重絶縁の構造の機械器具は外箱に危険な電圧が現れにくいため、漏電遮断器の施設を省略できる。よって「二重絶縁の構造の機械器具を施設する場合」が正しい。ように水気・湿気の多い場所で使用電圧(対地電圧)の高い機器を施設する場合は、むしろ漏電遮断器が必要となる典型例で省略条件ではない。接地の省略は感電の危険をかえって高めるもので、漏電遮断器を省略してよい根拠にはならない。

この問題のページ:漏電遮断器の施設省略条件

30低圧屋内配線の20Aの分岐回路のうち、過電流遮断器としてヒューズ(配線用遮断器ではない)を用いる分岐回路に使用できる軟銅線の最小の太さとして正しいものはどれか。

  1. a直径1.6mm
  2. b断面積8mm²
  3. c直径2.6mm
  4. d直径2.0mm
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正解:d. 直径2.0mm

20A分岐回路でも保護方式で必要な電線太さが異なる。配線用遮断器で保護する場合は直径1.6mm以上でよいが、ヒューズで保護する20A分岐回路では直径2.0mm以上とする必要がある。よって2.0mmが正しい。1.6mmは配線用遮断器の20A回路(およびヒューズ15A回路)用でヒューズ20Aには細すぎる。2.6mm(5.5mm²)は30A回路、8mm²は40A回路用で、条件は満たすが最小ではない。

この問題のページ:ヒューズ分岐回路の電線最小太さ

31定格電流50Aの分岐回路に使用できる電線(軟銅より線)の最小の太さ(断面積)として正しいものはどれか。

  1. a22mm²
  2. b5.5mm²
  3. c14mm²
  4. d8mm²
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正解:c. 14mm²

分岐回路の種類では、30A回路は断面積5.5mm²(直径2.6mm)以上、40A回路は8mm²以上、50A回路は14mm²以上と定められている。よって50A回路の最小は14mm²で「14mm²」が正しい。5.5mm²は30A、8mm²は40A回路用で50Aには細すぎる。22mm²は条件を満たすが最小の太さではない。

この問題のページ:50A分岐回路の電線最小断面積

32低圧幹線から分岐して分岐回路用の過電流遮断器を施設する場合、電線の許容電流を大きくするなどの条件を満たさないときの、分岐点から過電流遮断器までの距離の原則的な上限として正しいものはどれか。

  1. a5m以下
  2. b15m以下
  3. c3m以下
  4. d8m以下
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正解:c. 3m以下

分岐回路を保護する過電流遮断器は、原則として分岐点から3m以下の箇所に施設する。ただし分岐した電線の許容電流が幹線側の過電流遮断器の定格電流の35%以上であれば8m以下、55%以上であれば距離の制限なく施設できる。したがって原則の上限は3mで「3m以下」が正しい。8mは35%以上という緩和条件付きの値で原則ではない。5m・15mはこの規定に存在しない値。

この問題のページ:分岐回路の過電流遮断器の設置距離

33低圧幹線で、接続される電動機の定格電流の合計が30A、電動機以外の負荷(電熱器など)の定格電流の合計が10Aである。この幹線の許容電流の最小値[A]として、正しいものはどれか。

  1. a47.5A
  2. b40A
  3. c43A
  4. d50A
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正解:a. 47.5A

電技解釈第148条の幹線許容電流Iwの規定による。電動機電流合計IM=30Aが他負荷IH=10Aより大きく、かつIM≦50Aなので式はIw≧1.25×IM+IH=1.25×30+10=47.5A。したがって最小値は47.5A。40AはIM≦IHのとき用いる式(IM+IH)で本問には適用できない。43Aは1.1×IM+IH(IM>50Aのときの式)で誤り。50Aは条件を満たすが最小値ではない。

この問題のページ:電動機混在幹線の許容電流計算

34低圧幹線に接続される電動機の定格電流の合計が20A、電動機以外の負荷の定格電流の合計が5A、幹線の許容電流が50Aである。この幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の最大値[A]として、正しいものはどれか。

  1. a150A
  2. b60A
  3. c65A
  4. d125A
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正解:c. 65A

幹線を保護する過電流遮断器の定格電流IBは、「3×IM+IH」と「2.5×幹線許容電流Iw」の小さい方以下とする。3×20+5=65A、2.5×50=125Aで、小さい方は65A。よって最大値は65A。125Aは2.5Iwだけを見て小さい方を取らなかった誤り。60Aは3×IMのみでIHの加算を忘れた値。150Aは根拠がなく上限を超える。

この問題のページ:幹線を保護する過電流遮断器の定格電流

35三相負荷が三角(デルタ)結線されており、各相の抵抗が20Ω、電源の線間電圧が200Vである。この負荷に流れる線電流[A]に最も近い値はどれか。ただしリアクタンスは無視する。

  1. a5.8A
  2. b17.3A
  3. c10A
  4. d30A
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正解:b. 17.3A

デルタ結線では各相にかかる電圧(相電圧)が線間電圧に等しいので、相電流=200÷20=10A。デルタ結線の線電流は相電流の√3倍なので、10×√3≒17.3A。10Aは相電流であって線電流ではない。5.8Aは相電流を√3で割った誤り(デルタでは掛ける)。30Aは相電流の3倍で誤り。

この問題のページ:三角結線の線電流計算

36単相負荷に電圧100Vを加えたとき、有効電力(消費電力)が1200W、力率が80%であった。この負荷に流れる電流[A]として、正しいものはどれか。

  1. a9.6A
  2. b15A
  3. c12A
  4. d18.75A
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正解:b. 15A

単相交流では有効電力P=V×I×cosθなので、電流I=P÷(V×cosθ)=1200÷(100×0.8)=15A。12Aは力率を無視してP÷Vとした誤り。9.6Aは力率を掛けてP×cosθ÷Vとした誤り。18.75Aは力率を二乗して割った誤り(1200÷(100×0.64))。

この問題のページ:力率から負荷電流を求める計算

37三相3線式回路で、線間電圧200V、線電流10A、負荷の力率が80%であるとき、この回路の消費電力[W]に最も近い値はどれか。

  1. a3464W
  2. b4000W
  3. c2770W
  4. d1600W
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正解:c. 2770W

三相電力はP=√3×線間電圧×線電流×力率で求める。P=√3×200×10×0.8≒2770W。3464Wは力率を掛け忘れた値(√3×200×10)で、力率1.0のときの値。1600Wは√3を掛け忘れた誤り(200×10×0.8)。4000Wは根拠のない値。

この問題のページ:力率80%時の三相消費電力計算

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