ビル管理士給水及び排水の管理」一問一答(全38問)

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の「給水及び排水の管理」分野の練習問題です。「答えと解説を見る」を開くと正解と解説を確認できます。資格試験ドリルの編集・運営設備資格ドリル編集部が作成。4択の演習モードで解きたい方はビル管理士のドリルへ。

問題データ最終更新 2026-08-09

1建築物における給水及び排水の管理に関する用語とその単位の組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。

  1. a給水量 ── L/(人・日)
  2. bBOD容積負荷 ── kg/(m3・日)
  3. c色度 ── 度
  4. d残留塩素濃度 ── mg/L・時
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正解:d. 残留塩素濃度 ── mg/L・時

残留塩素濃度の単位はmg/L(質量濃度)であり、時間の次元は含まない。選択肢の『mg/L・時』は誤り。給水量はL/(人・日)、BOD容積負荷はkg/(m3・日)、色度は度(白金コバルト標準による)で、いずれも正しい組合せである。

この問題のページ:給排水管理の用語と単位の基礎知識

2給水設備における水道直結増圧方式に関する記述として、最も適当なものは次のうちどれか。

  1. a受水槽を設けて一時貯留するため、断水時にも給水を継続できる
  2. b水道本管の圧力に増圧ポンプを加えて建物各所へ給水し、受水槽を必要としない
  3. c高置水槽を屋上に設け、重力で各階に給水する方式である
  4. d井戸水を増圧ポンプで加圧して供給する方式である
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正解:b. 水道本管の圧力に増圧ポンプを加えて建物各所へ給水し、受水槽を必要としない

水道直結増圧方式は、水道本管からの給水に増圧ポンプで圧力を加えて中高層建物へ直接給水する方式で、受水槽・高置水槽を設けない。よって、水道本管の圧力に増圧ポンプを加えて給水し受水槽を必要としないとする記述が正しい。受水槽を設けるのは受水槽方式であり断水時に貯留水を使えるので、受水槽で一時貯留し断水時にも給水を継続できるとする記述は受水槽方式の説明である。高置水槽を屋上に設けて重力給水するとする記述や、井戸水を増圧ポンプで加圧して供給するとする記述とは異なる方式である。

この問題のページ:水道直結増圧方式の仕組み

3貯水槽・受水槽の管理に関する記述として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. a受水槽の清掃は、原則として1年以内ごとに1回、定期に行う
  2. b受水槽のオーバーフロー管の管端には、防虫網を設ける
  3. c受水槽の上部には、原則として飲料水以外の配管を通してはならない
  4. d天井・底・周壁は、建物躯体と兼用して構造の一部としてよい
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正解:d. 天井・底・周壁は、建物躯体と兼用して構造の一部としてよい

建築基準法関連の告示により、飲料水用受水槽は6面点検ができるよう天井・底・周壁を建物躯体と兼用してはならない(独立して設置)。よって、天井・底・周壁を建物躯体と兼用して構造の一部としてよいとする記述が誤り。清掃を1年以内ごとに1回定期に行うとする記述、オーバーフロー管端に防虫網を設けるとする記述、上部に飲料水以外の配管を通してはならないとする記述は、いずれも正しい管理基準である。

この問題のページ:受水槽の躯体兼用の可否

4飲料水の水質と残留塩素に関する記述として、正しいものは次のうちどれか。

  1. a給水栓における水の遊離残留塩素は、通常0.1mg/L以上を保持しなければならない
  2. b給水栓における水の色度は、5度以下でなければならない
  3. c給水栓における水の味・臭気は、消毒による臭気を含めて一切あってはならない
  4. d結合残留塩素の場合、給水栓で0.1mg/L以上を保持すればよい
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正解:a. 給水栓における水の遊離残留塩素は、通常0.1mg/L以上を保持しなければならない

建築物衛生法に基づき、給水栓における遊離残留塩素は平時0.1mg/L以上を保持する。よって、遊離残留塩素を通常0.1mg/L以上保持しなければならないとする記述が正しい。水質基準の色度は5度以下ではなく5度以下とされるが本問では臭気・結合残留塩素の記述で判別する。味・臭気は『消毒による臭気を除き異常でないこと』であり消毒臭は許容されるため、消毒による臭気を含めて一切あってはならないとする記述は誤り。結合残留塩素の場合は0.4mg/L以上が必要で、結合残留塩素でも0.1mg/L以上を保持すればよいとする記述は誤り。

この問題のページ:給水栓における水質基準

5給湯設備とレジオネラ属菌対策に関する記述として、最も適当なものは次のうちどれか。

  1. a中央式給湯設備では、貯湯槽内の湯を常時40℃程度に保てばよい
  2. bレジオネラ属菌対策として、給湯温度は貯湯槽内で60℃以上、末端給湯栓で55℃以上を保つことが望ましい
  3. c給湯循環配管では、湯を循環させず滞留させるほうが省エネで衛生的である
  4. dレジオネラ属菌は高温では死滅せず、低温ほど繁殖が抑制される
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正解:b. レジオネラ属菌対策として、給湯温度は貯湯槽内で60℃以上、末端給湯栓で55℃以上を保つことが望ましい

レジオネラ属菌は20〜50℃で繁殖しやすく、55℃以上で徐々に、60℃以上で速やかに死滅する。このため貯湯槽内60℃以上、末端給湯栓で55℃以上を保つのが望ましく、そのとおり述べる記述が正しい。貯湯槽内の湯を常時40℃程度に保てばよいとする記述は繁殖域での保持となり危険、湯を循環させず滞留させるほうが衛生的とする記述は繁殖を招き不適、高温では死滅せず低温ほど繁殖が抑制されるとする記述はレジオネラの温度特性と逆で誤り。

この問題のページ:レジオネラ対策の給湯温度基準

6排水トラップと封水に関する記述として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. aトラップの封水深は、一般に50mm以上100mm以下とする
  2. b1つの排水系統に2つのトラップを直列に設ける二重トラップは避ける
  3. cトラップは、下水管からの臭気やガス・害虫の室内侵入を防ぐ役割をもつ
  4. d毛管現象や自己サイホン作用による封水損失を防ぐため、封水深はできるだけ浅くする
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正解:d. 毛管現象や自己サイホン作用による封水損失を防ぐため、封水深はできるだけ浅くする

自己サイホン作用・蒸発・毛管現象などによる封水損失(破封)を防ぐには、適正な封水深(50〜100mm)を確保する必要があり、浅くするのは破封を招くため逆である。よって、封水損失を防ぐため封水深をできるだけ浅くするとする記述が誤り。封水深を50mm以上100mm以下とする記述、二重トラップを避けるとする記述、臭気・ガス・害虫の侵入を防ぐトラップの機能を述べる記述は、いずれも正しい。

この問題のページ:排水トラップと封水の基礎知識

7排水・通気設備の管理に関する記述として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. a排水槽の清掃は、汚水・雑排水を対象とし6か月以内ごとに1回、定期に行う
  2. b通気管は、排水管内の圧力変動を緩和し、トラップの封水を保護する
  3. c排水ポンプは、点検・整備を1か月に1回程度行うことが望ましい
  4. d通気管の末端は、窓・換気口の近くに開口させ室内へ通気させる
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正解:d. 通気管の末端は、窓・換気口の近くに開口させ室内へ通気させる

通気管の末端(通気口)は、臭気の室内侵入を防ぐため窓・換気口・出入口等から離し、屋外の大気に開放する。したがって、通気管の末端を窓・換気口の近くに開口させ室内へ通気させるとする記述が誤り。排水槽の清掃を6か月以内ごとに1回行うとする記述、通気管が排水管内の圧力変動を緩和し封水を保護するとする記述、排水ポンプの点検・整備を1か月に1回程度行うとする記述はいずれも正しい。

この問題のページ:通気管末端の開口位置

8雑用水(排水再利用水・雨水利用)の水質基準に関する記述として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. a散水・修景・清掃用水として利用する雑用水には、大腸菌が検出されないことが求められる
  2. b水洗便所用水として利用する雑用水の遊離残留塩素は、0.1mg/L以上を保持する
  3. c水洗便所用水の雑用水は、し尿を含む水を原水として再利用してはならない
  4. d雑用水の水質検査のうち、pH値・臭気・外観は7日以内ごとに1回行う
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正解:c. 水洗便所用水の雑用水は、し尿を含む水を原水として再利用してはならない

雑用水の原水にはし尿を含む水(便所排水等)を用いてもよく、処理して水洗便所用水等に再利用できる。よって『し尿を含む水を原水としてはならない』とする記述が誤り。散水・修景・清掃用水で大腸菌が検出されないことを求めるとする記述、水洗便所用水の遊離残留塩素を0.1mg/L以上保持するとする記述、pH値・臭気・外観を7日以内ごとに1回検査するとする記述はいずれも正しい。

この問題のページ:雑用水の水質基準に関する知識

9排水トラップの封水が失われる(破封)現象の原因として、最も不適当なものはどれか。

  1. a自己サイフォン作用
  2. b毛細管現象
  3. c封水部の長期間の蒸発
  4. d通気管の接続
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正解:d. 通気管の接続

破封の主な原因は、自己サイフォン作用、誘導サイフォン作用(吸出し・跳出し)、毛細管現象、封水の蒸発などである。通気管の接続は排水時に生じる管内圧力変動を緩和し、封水の吸出しや跳出しを防いで破封を防止するための対策であって、原因ではない。したがって最も不適当。

この問題のページ:排水トラップの破封原因

10中央式給湯設備におけるレジオネラ属菌対策に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a貯湯槽内の湯は、常時60℃以上に保持することが望ましい。
  2. b給湯栓における湯の温度は、55℃以上を保持することが望ましい。
  3. cレジオネラ属菌は、おおむね20〜50℃で繁殖し、特に36℃前後で繁殖しやすい。
  4. d省エネルギーのため、給湯温度を40℃程度に下げて維持することが推奨される。
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正解:d. 省エネルギーのため、給湯温度を40℃程度に下げて維持することが推奨される。

省エネルギーのため給湯温度を40℃程度に下げて維持することが推奨されるとする記述が誤り。40℃程度はレジオネラ属菌の繁殖至適温度域に入り、かえって菌を増殖させるため不適当である。中央式給湯設備では、貯湯槽内を60℃以上、給湯栓(末端)で55℃以上に保持して増殖を抑制する。貯湯槽内の湯を常時60℃以上に保持するとする記述、給湯栓における湯の温度を55℃以上に保持するとする記述、レジオネラ属菌がおおむね20〜50℃(特に36℃前後)で繁殖するとする記述は、いずれも正しい。

この問題のページ:中央式給湯設備のレジオネラ対策

11飲料水の貯水槽の清掃及び清掃後の措置に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a貯水槽の清掃は、1年以内ごとに1回、定期に行う。
  2. b清掃後の消毒には、有効塩素濃度50〜100mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム溶液等を用いる。
  3. c清掃終了後、給水を開始する前に、給水栓における水の遊離残留塩素濃度が0.2mg/L以上であることを確認する。
  4. d水槽内部に立ち入る清掃作業では、酸素欠乏のおそれがないため換気や照明の措置は不要である。
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正解:d. 水槽内部に立ち入る清掃作業では、酸素欠乏のおそれがないため換気や照明の措置は不要である。

貯水槽内部は密閉空間であり、酸素欠乏や衛生上のリスクがあるため、換気・照明・防護具等の安全衛生措置が必要。「不要」は誤り。他は正しく、清掃は1年以内ごと1回、消毒は有効塩素50〜100mg/L、清掃後は遊離残留塩素0.2mg/L以上(または結合残留塩素1.5mg/L以上)を確認する。

この問題のページ:貯水槽清掃時の酸欠対策

12雑用水の水質管理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a散水、修景又は清掃の用に供する雑用水は、濁度を2度以下とする。
  2. b水洗便所の用に供する雑用水には、濁度の基準は定められていない。
  3. cいずれの用途の雑用水も、大腸菌が検出されないこと及びpH値5.8以上8.6以下であることが求められる。
  4. d雑用水の遊離残留塩素濃度は、いずれの用途でも1.0mg/L以上を保持しなければならない。
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正解:d. 雑用水の遊離残留塩素濃度は、いずれの用途でも1.0mg/L以上を保持しなければならない。

雑用水も飲料水と同様、給水栓で遊離残留塩素0.1mg/L以上(結合残留塩素0.4mg/L以上)を保持すればよく、1.0mg/L以上は誤り。他は正しく、散水・修景・清掃用は濁度2度以下、水洗便所用には濁度基準がなく、両用途とも大腸菌が検出されないこと・pH5.8〜8.6・臭気・外観の基準がある。

この問題のページ:雑用水の水質管理基準

13給水方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. a高置水槽方式は、高置水槽から重力で給水するため、給水圧力の変動が比較的小さい。
  2. b水道直結増圧方式は、増圧給水設備により中高層建築物へ直接給水する方式で、受水槽を必要としない。
  3. cポンプ直送方式は、受水槽の水をポンプで直接加圧して給水する方式である。
  4. d高置水槽方式は、停電時には高置水槽内に残った水を一切利用できない。
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正解:d. 高置水槽方式は、停電時には高置水槽内に残った水を一切利用できない。

高置水槽方式は重力で給水するため、停電でポンプが停止しても高置水槽内に残っている水は利用できる。これは同方式の利点の一つであり、停電時に高置水槽内に残った水を「一切利用できない」とする記述が誤り。高置水槽方式は重力給水のため給水圧力の変動が比較的小さいとする記述、水道直結増圧方式は増圧給水設備により中高層建築物へ直接給水し受水槽を必要としないとする記述、ポンプ直送方式は受水槽の水をポンプで直接加圧して給水するとする記述は、いずれも正しい。

この問題のページ:高置水槽方式の停電時利用

14給水設備における逆流防止に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aクロスコネクションとは、飲料水系統とその他の系統とが配管・装置により直接接続されることをいい、禁止されている。
  2. b吐水口空間とは、給水栓の吐水口端とあふれ縁との間の垂直距離をいい、逆サイフォン作用による逆流防止に有効である。
  3. cバキュームブレーカーは、配管内に生じた負圧を破壊し、逆サイフォン作用による汚水の逆流を防止する器具である。
  4. d大気圧式バキュームブレーカーは、常時水圧(背圧)のかかる配管部分に設置する。
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正解:d. 大気圧式バキュームブレーカーは、常時水圧(背圧)のかかる配管部分に設置する。

大気圧式バキュームブレーカーは、常時水圧や背圧のかからない配管部分(使用時以外は大気に開放される部分)に設置する。常時圧力のかかる箇所には圧力式バキュームブレーカーを用いる。したがって、大気圧式バキュームブレーカーを常時水圧(背圧)のかかる配管部分に設置するとする記述が誤り。クロスコネクションを飲料水系統とその他の系統の直接接続とし禁止されるとする記述、吐水口空間を吐水口端とあふれ縁との垂直距離とし逆流防止に有効とする記述、バキュームブレーカーが配管内の負圧を破壊して逆サイフォン作用による逆流を防ぐとする記述は、いずれも正しい。

この問題のページ:バキュームブレーカーの設置位置

15受水槽の有効容量として最も適当なものは、次のうちどれか(1日予想給水量に対する割合)。

  1. a1日予想給水量の約1/10
  2. b1日予想給水量の約4/10〜6/10
  3. c1日予想給水量と同量
  4. d1日予想給水量の約2倍
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正解:b. 1日予想給水量の約4/10〜6/10

受水槽の有効容量は1日予想給水量の約4/10〜6/10(おおむね1/2)を標準とするため、約4/10〜6/10とする記述が正解。1日予想給水量の約1/10とする記述は高置水槽(高架水槽)の目安であり受水槽としては過小で誤り。1日予想給水量と同量とする記述や約2倍とする記述は過大で、槽内の滞留時間が長くなり残留塩素の低下・水質悪化を招くため不適当。

この問題のページ:受水槽の有効容量比率

16受水槽まわりの配管・水抜きに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. aオーバーフロー管の管径は、流入管(給水管)の管径以上とする
  2. bオーバーフロー管や水抜き管は、排水口空間を設けた間接排水とする
  3. cオーバーフロー管および通気管の開口部には、防虫網を設ける
  4. dオーバーフロー管は、一般の排水管に直接接続してよい
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正解:d. オーバーフロー管は、一般の排水管に直接接続してよい

オーバーフロー管を排水管へ直接接続すると、排水の逆流や汚染物質の侵入により貯留水を汚染するおそれがあるため、必ず排水口空間を設けた間接排水としなければならない。よって「直接接続してよい」は誤りで正解。オーバーフロー管径は流入管以上、水抜き・オーバーフローは間接排水、開口部への防虫網設置はいずれも正しい。

この問題のページ:オーバーフロー管の排水接続

17クロスコネクションに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a飲料水の給水系統と、その他の系統(井水・雑用水等)の配管を直接接続することをいい、禁止されている
  2. b止水弁を介して接続すれば、クロスコネクションには当たらない
  3. c水質が同等の系統どうしであれば、系統をまたいで接続してよい
  4. d逆止弁を設ければ、飲料水系統と雑用水系統を接続してよい
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正解:a. 飲料水の給水系統と、その他の系統(井水・雑用水等)の配管を直接接続することをいい、禁止されている

クロスコネクションとは飲料水系統と他系統(井水・雑用水・工業用水等)を配管で接続することで、飲料水汚染防止の観点からいかなる場合も禁止されている。したがって、飲料水の給水系統とその他の系統の配管を直接接続することをいい禁止されているとする記述が正解。止水弁や逆止弁を介しても、弁の故障や逆圧・逆サイホン作用で汚染が生じ得るため接続は認められず、止水弁を介せば当たらないとする記述、水質が同等なら系統をまたいで接続してよいとする記述、逆止弁を設ければ接続してよいとする記述はいずれも誤り。

この問題のページ:クロスコネクションの禁止規定

18バキュームブレーカに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  1. a逆サイホン作用による給水系統への逆流・汚染を防止する器具である
  2. b大気圧式バキュームブレーカは、常時水圧がかかる配管部分に設置する
  3. c大気圧式バキュームブレーカは、器具のあふれ縁より上方の所定高さに設置する
  4. d圧力式バキュームブレーカは、常時水圧がかかる配管に用いることができる
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正解:b. 大気圧式バキュームブレーカは、常時水圧がかかる配管部分に設置する

大気圧式バキュームブレーカは常時水圧がかからない配管部分(器具への給水口の下流側など)に設置する器具であり、「常時水圧がかかる配管に設置する」は誤りで正解。常時加圧される配管には圧力式を用いる。逆サイホン作用の防止という目的、あふれ縁上方への設置、圧力式が常時加圧配管に使用可、はいずれも正しい。

この問題のページ:大気圧式バキュームブレーカの設置位置

19ループ通気方式に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  1. aループ通気管は、最上流の器具排水管が排水横枝管に接続する箇所のすぐ下流から立ち上げる
  2. b1個の器具トラップのみを対象として、各トラップごとに設ける通気方式である
  3. c通気管を設けず、排水立て管頂部を延長した伸頂通気のみで兼用する方式である
  4. dループ通気管の取出し口は、排水横枝管の中心線より低い位置とする
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正解:a. ループ通気管は、最上流の器具排水管が排水横枝管に接続する箇所のすぐ下流から立ち上げる

ループ通気管は、最上流の器具排水管が排水横枝管に接続する箇所のすぐ下流側から立ち上げ、通気立て管等へ接続して2個以上の器具トラップを一括して保護する方式であり、最上流の器具排水管が排水横枝管に接続する箇所のすぐ下流から立ち上げるとする記述が正解。各トラップごとに設けるとする記述は各個通気の説明であり誤り。通気管を設けず伸頂通気のみとするとの記述は別方式で誤り。取出しは排水横枝管の上部から行うため、取出し口を中心線より低い位置とするとの記述も誤り。

この問題のページ:ループ通気管の立上げ位置

20給湯設備の方式(局所式・中央式)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a局所式給湯は、給湯箇所の近くに加熱器を設けるため配管が短く、放熱による熱損失が少ない。
  2. b中央式給湯設備では、湯を循環させる必要がないため循環ポンプを設けない。
  3. c局所式給湯は、多数の給湯箇所をもつ大規模建築物への一括供給に最も適する。
  4. d瞬間湯沸器などの局所式給湯は、必ず貯湯槽に湯を貯えてから給湯する。
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正解:a. 局所式給湯は、給湯箇所の近くに加熱器を設けるため配管が短く、放熱による熱損失が少ない。

局所式(個別式)は使用箇所の近傍に加熱器を置くため配管が短く、循環を要さず放熱損失が小さいので、給湯箇所の近くに加熱器を設けるため配管が短く放熱による熱損失が少ないとする記述が正しい。中央式は機械室で一括加熱し配管網へ供給するため湯を循環させる循環ポンプが必須で、中央式に循環ポンプを設けないとする記述は誤り。多数箇所への一括供給に適するのは中央式であり局所式ではないので、局所式が大規模建築物への一括供給に最も適するとする記述も誤り。瞬間湯沸器は貯湯槽をもたず必要時に加熱するため、必ず貯湯槽に湯を貯えてから給湯するとする記述も誤り。

この問題のページ:局所式給湯の熱損失特性

21排水トラップの種類に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. aSトラップは自己サイホン作用が起こりにくく、封水が破られにくい。
  2. bドラムトラップは封水量が少なく破封しやすいため、実験用流しには使用しない。
  3. cわんトラップ(ベルトラップ)は、わんを外すと封水が保持できず、封水が不安定になりやすい。
  4. d隔壁で封水を形成しない非水封式(可動部式)トラップが、衛生器具用として標準的に推奨される。
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正解:c. わんトラップ(ベルトラップ)は、わんを外すと封水が保持できず、封水が不安定になりやすい。

わんトラップは伏せたわん(ベル)で封水を形成するため、わんを取り外すと封水が失われ、構造上封水が不安定になりやすいので、わんを外すと封水が保持できず不安定になりやすいとする記述が正しい。Sトラップは流下水がそのまま満流になりやすく自己サイホン作用が起こりやすいので、Sトラップは自己サイホン作用が起こりにくく封水が破られにくいとする記述は誤り。ドラムトラップは胴部に多量の封水を保持し安定するため実験用流し等に用いられ、封水量が少なく破封しやすいので実験用流しには使用しないとする記述は逆で誤り。衛生器具用は可動部のない水封式が基本で、非水封式(可動部式)は封水機能を失うおそれがあり推奨されないので、非水封式が衛生器具用として標準的に推奨されるとする記述も誤り。

この問題のページ:排水トラップの種類と特性

22排水を間接排水(排水口空間を設けて一般排水系統と縁を切る排水)としなければならない機器・設備として、最も不適当なものはどれか。

  1. a飲料用受水槽のオーバーフロー管
  2. b冷蔵庫・製氷機の排水
  3. c食器洗浄機の排水
  4. d大便器の排水
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正解:d. 大便器の排水

大便器はトラップを備え排水管に直接接続する器具であり、間接排水の対象ではないので、大便器の排水を挙げる記述が最も不適当。飲料水を扱う受水槽のオーバーフロー管、飲食物を扱う冷蔵庫・製氷機、食器洗浄機の排水は、排水の逆流や汚染を防ぐため排水口空間を設けた間接排水としなければならず、これら三つを挙げる記述はいずれも間接排水の対象として適切。

この問題のページ:間接排水を要する機器

23排水槽の構造及び管理に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a排水槽のマンホールは、直径45cm以上の円が内接できる大きさとする。
  2. b排水槽の底部には吸込みピットを設け、その方向に1/15以上1/10以下の勾配をつける。
  3. c排水槽の通気管は、他の排水系統の通気管とまとめて接続してよい。
  4. d汚水槽・雑排水槽の清掃は、1年以内ごとに1回、定期に行えばよい。
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正解:b. 排水槽の底部には吸込みピットを設け、その方向に1/15以上1/10以下の勾配をつける。

排水槽の底部は汚泥の堆積を防ぐため吸込みピットへ向けて1/15以上1/10以下の勾配をつけるので、吸込みピットとその勾配を述べる記述が正しい。マンホールは点検・清掃のため直径60cm以上の円が内接できる大きさとするので、直径45cm以上の円が内接できればよいとする記述は誤り。排水槽の通気管は硫化水素等を含むため単独で直接大気へ開放し、他系統とまとめないので、他の排水系統の通気管とまとめて接続してよいとする記述は誤り。汚水槽・雑排水槽の清掃は6か月以内ごとに1回であり、1年以内ごとに1回でよいとする記述も頻度が不足で誤り。

この問題のページ:排水槽の構造と管理基準

24衛生器具の給水と必要圧力に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a一般の給水栓の最低必要水圧は、大便器洗浄弁より高く設定される。
  2. b洗浄タンク(ロータンク)式大便器は、給水時に瞬間的な大流量を必要とする。
  3. c大便器の洗浄弁(フラッシュバルブ)には、一般に最低70kPa程度の給水圧力が必要である。
  4. d給水器具の必要最低水圧は、低いほど吐水性能が向上するため低く保つのがよい。
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正解:c. 大便器の洗浄弁(フラッシュバルブ)には、一般に最低70kPa程度の給水圧力が必要である。

大便器洗浄弁(フラッシュバルブ)は短時間に多量の水を流すため最低70kPa(0.07MPa)程度の給水圧力が必要で、洗浄弁に最低70kPa程度が必要とする記述が正しい。一般給水栓の最低必要水圧は約30kPaで洗浄弁より低いので、一般の給水栓の最低必要水圧が大便器洗浄弁より高いとする記述は誤り。瞬間的な大流量を要するのは洗浄弁式であり、タンク式はタンクへゆっくり給水するため、洗浄タンク(ロータンク)式が瞬間的な大流量を必要とするとの記述は逆で誤り。必要最低水圧を下回ると吐水量・洗浄性能が不足するため、水圧は低いほどよいとする記述も誤り。

この問題のページ:衛生器具の給水圧力の基礎

25給水設備におけるウォーターハンマー(水撃作用)の防止に関する記述として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. a給水管内の流速は、一般に1.5〜2.0m/s以下となるように設計する
  2. b電磁弁やレバー式(シングルレバー)水栓など、瞬時に閉止する器具は水撃作用を生じやすい
  3. c水撃防止器(エアチャンバー等)は、水撃を生じやすい器具のできるだけ近くに設ける
  4. d給水管内の流速を大きくするほど、水撃作用は発生しにくくなる
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正解:d. 給水管内の流速を大きくするほど、水撃作用は発生しにくくなる

ウォーターハンマーは流速の速い流れが急に止められたときの運動エネルギーで生じるため、流速を大きくするほど発生しやすくなる。よって、流速を大きくするほど水撃作用は発生しにくくなるとする記述が誤り。防止には流速を1.5〜2.0m/s以下に抑えるものであり、給水管内の流速を1.5〜2.0m/s以下となるよう設計するとする記述は正しい。急閉止する電磁弁・レバー式水栓では発生しやすく、瞬時に閉止する器具は水撃作用を生じやすいとする記述も正しい。水撃防止器は原因器具の近傍に設けるものであり、水撃防止器を水撃を生じやすい器具のできるだけ近くに設けるとする記述も正しい。

この問題のページ:ウォーターハンマーの防止策

26FRP(繊維強化プラスチック)製貯水槽の管理に関する記述として、正しいものは次のうちどれか。

  1. a光を透過しやすく槽内で藻類が繁殖するおそれがあるため、遮光性の確保が必要である
  2. b鋼板製より機械的強度が高いため、大容量の貯水槽に最も適する
  3. c断熱性が高く、直射日光を受けても槽内水温はほとんど上昇しない
  4. d貯水槽の材質は水質に影響しないため、藻類対策や遮光は考慮しなくてよい
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正解:a. 光を透過しやすく槽内で藻類が繁殖するおそれがあるため、遮光性の確保が必要である

FRP製貯水槽は光を透過しやすく、槽内に光が入ると藻類が繁殖するおそれがあるため遮光対策が必要で、光を透過しやすく藻類が繁殖するおそれがあるので遮光性の確保が必要とする記述が正しい。FRPは軽量だが機械的強度は鋼板製より劣り、大容量では補強や鋼板製が用いられるため、鋼板製より機械的強度が高く大容量の貯水槽に最も適するとする記述は誤り。日射・外気温で水温が上昇し残留塩素の低下や水質悪化を招くため、断熱性が高く直射日光を受けても槽内水温はほとんど上昇しないとする記述は誤り。材質・遮光は水質保持上考慮が必要で、材質は水質に影響しないので藻類対策や遮光は考慮しなくてよいとする記述も誤り。

この問題のページ:FRP製貯水槽の遮光対策

27飲料水用貯水槽(受水槽)の点検に関する記述として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. aマンホールの施錠・密閉状態を点検し、汚水や異物の混入を防ぐ
  2. bボールタップや定水位弁が正常に作動し、水位が適正に保たれているかを点検する
  3. cオーバーフロー管・通気管の防虫網に破損や詰まりがないかを点検する
  4. d1年以内ごとに1回の清掃時にのみ行えばよく、日常的な外観点検は不要
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正解:d. 1年以内ごとに1回の清掃時にのみ行えばよく、日常的な外観点検は不要

貯水槽は1年以内ごとに1回の清掃とは別に、日常的な外観点検(水漏れ・亀裂・周辺の清潔・付属品の作動等)が必要であり、清掃時にのみ行えばよく日常的な外観点検は不要とする記述が誤り。マンホールの施錠・密閉状態を点検するとする記述、ボールタップ・定水位弁の作動と水位を点検するとする記述、オーバーフロー管・通気管の防虫網の破損・詰まりを点検するとする記述は、いずれも点検すべき項目として正しい。

この問題のページ:受水槽の日常点検の頻度

28排水通気設備の各個通気方式に関する記述として、正しいものは次のうちどれか。

  1. a各器具のトラップごとに通気管を設けるもので、封水保護の効果が最も確実な方式である
  2. b各個通気管は、トラップよりも上流側(器具側)の器具排水管から取り出す
  3. c2個以上の器具トラップをまとめて1本の通気管で保護する方式である
  4. d各個通気方式では、伸頂通気管を併用してはならない
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正解:a. 各器具のトラップごとに通気管を設けるもので、封水保護の効果が最も確実な方式である

各個通気方式は器具トラップごとに通気管を設けるため封水保護の効果が最も確実で、各器具のトラップごとに通気管を設け封水保護の効果が最も確実とする記述が正しい。各個通気管はトラップの下流側(器具排水管が排水横枝管へ接続する位置の手前で、トラップウェアより下流)から取り出すため、トラップよりも上流側(器具側)の器具排水管から取り出すとする記述は誤り。2個以上の器具トラップをまとめて1本の通気管で保護するのはループ通気であり、それを各個通気方式とする記述は誤り。伸頂通気の併用は妨げられず、各個通気方式では伸頂通気管を併用してはならないとする記述も誤り。

この問題のページ:各個通気方式の特徴

29排水立て管に設ける結合通気管(ヨークベント)に関する記述として、正しいものは次のうちどれか。

  1. a高層建物で排水立て管内の圧力変動を緩和するため、排水立て管と通気立て管を接続する通気管である
  2. b1個の器具トラップのみを保護するために、各トラップごとに設ける通気管である
  3. c排水横枝管の最下流端に水平に設ける通気管である
  4. d設けると排水立て管内が過度に加圧されるため、高層建物では設けてはならない
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正解:a. 高層建物で排水立て管内の圧力変動を緩和するため、排水立て管と通気立て管を接続する通気管である

結合通気管は、高層建物で排水立て管内に生じる圧力変動を緩和するため、排水立て管と通気立て管を数階(ブランチ間隔)ごとに接続する通気管であり、排水立て管内の圧力変動を緩和するため排水立て管と通気立て管を接続する通気管とする記述が正しい。器具トラップごとに設けて1個のトラップのみを保護するのは各個通気であり、それを結合通気管とする記述は誤り。立て管系統の圧力緩和が目的であって排水横枝管の最下流端に水平に設けるものではないため、その記述も誤り。圧力変動を緩和して破封を防ぐための通気であり、設けると立て管内が過度に加圧されるので高層建物では設けてはならないとする記述も誤り。

この問題のページ:結合通気管(ヨークベント)の役割

30排水管に設ける掃除口(そうじこう)に関する記述として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. a掃除口は、排水の流れと反対方向またはこれと直角の方向に開口するように設ける
  2. b排水横管の起点や、管径・方向・こう配が大きく変わる箇所に設ける
  3. c掃除口の口径は、原則として排水管と同一口径とする(大口径管では規定の最小口径以上とする)
  4. d掃除口は、清掃器具が挿入しにくいよう、排水の流れと同じ方向に向けて設ける
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正解:d. 掃除口は、清掃器具が挿入しにくいよう、排水の流れと同じ方向に向けて設ける

掃除口は清掃器具(ワイヤ等)を挿入しやすくするため、排水の流れと反対方向またはこれと直角の方向に開口させる。清掃器具が挿入しにくいよう流れと同じ方向に向けて設けるとした記述が誤り。流れと反対方向または直角方向に開口するよう設けるとする記述、排水横管の起点や管径・方向・こう配が大きく変わる箇所に設けるとする記述、口径は排水管と同一口径(大口径管は規定の最小口径以上)とする記述はいずれも正しい。

この問題のページ:排水管掃除口の設置方向

31建築物衛生法に基づく雑用水(排水再利用水等)の原水及び水質に関する記述として、正しいものは次のうちどれか。

  1. a散水、修景又は清掃の用に供する雑用水には、し尿を含む水を原水として用いてはならない
  2. b散水・修景・清掃用の雑用水には濁度基準がなく、水洗便所用にのみ濁度2度以下が求められる
  3. c水洗便所の用に供する雑用水は、し尿を含む水を原水として用いてはならない
  4. d雑用水は、いずれの用途でも大腸菌が検出されてもよい
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正解:a. 散水、修景又は清掃の用に供する雑用水には、し尿を含む水を原水として用いてはならない

散水・修景・清掃の用に供する雑用水は人が接触するおそれがあるため、し尿を含む水を原水として用いてはならず、この記述が正しい。濁度2度以下の基準は散水・修景・清掃用に課され、水洗便所用には濁度基準がないため、散水等には濁度基準がなく水洗便所用にのみ濁度2度以下が求められるとする記述は逆で誤り。水洗便所用にはし尿を含む水を原水にできるため、水洗便所用にし尿を含む水を用いてはならないとする記述は誤り。雑用水はいずれの用途でも大腸菌が検出されないことが求められ、大腸菌が検出されてもよいとする記述も誤り。

この問題のページ:雑用水の原水に関する制限

32大便器の洗浄方式に関する記述として、正しいものは次のうちどれか。

  1. aサイホンゼット式は、ゼット孔からの噴水でサイホン作用を強め、封水面が広く汚物の付着や臭気が少ない
  2. b洗い出し式は封水面が広く、汚物の付着や臭気が最も少ない方式である
  3. cブローアウト式は、低い給水圧力で使用できるため住宅用として最も普及している
  4. d洗い落とし式は、サイホン作用によって汚物を吸引して排出する方式である
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正解:a. サイホンゼット式は、ゼット孔からの噴水でサイホン作用を強め、封水面が広く汚物の付着や臭気が少ない

サイホンゼット式はゼット孔からの噴水でサイホン作用を促進し、封水部が深く封水面が広いため汚物の付着や臭気・洗浄音が少なく、これを述べる記述が正しい。洗い出し式は溜水部が浅く汚物が露出しやすいため臭気を発しやすく、洗い出し式を封水面が広く臭気が最も少ない方式とする記述は誤り。ブローアウト式は噴出穴から強い水勢で吹き飛ばす方式で高い給水圧力を要し洗浄音も大きいため、低い給水圧力で使えて住宅用に最も普及しているとする記述は誤り。洗い落とし式は水の落差で押し流す方式でサイホン作用を利用しないため、洗い落とし式をサイホン作用で汚物を吸引排出する方式とする記述も誤り。

この問題のページ:大便器の洗浄方式の特徴

33衛生器具設備の分類に関する記述として、正しいものは次のうちどれか。

  1. a衛生器具設備は、給水器具・水受け容器・排水器具・付属品の4種類に大別される
  2. b大便器や洗面器は、排水器具に分類される
  3. c給水栓や洗浄弁、ボールタップは、水受け容器に分類される
  4. dトラップや床排水口は、給水器具に分類される
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正解:a. 衛生器具設備は、給水器具・水受け容器・排水器具・付属品の4種類に大別される

衛生器具設備は、給水器具・水受け容器・排水器具・付属品に大別され、この分類を述べる記述が正しい。大便器・洗面器・浴槽・流し等は水を受ける『水受け容器』であり排水器具ではないため、大便器や洗面器を排水器具とする記述は誤り。給水栓・洗浄弁・ボールタップは水を供給する『給水器具』であり、これらを水受け容器とする記述は誤り。トラップ・床排水口は水を排出する『排水器具』であり、これらを給水器具とする記述も誤り。

この問題のページ:衛生器具設備の分類

34給水設備における逆流防止のための吐水口空間に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a吐水口空間とは、給水栓の吐水口端と水受け容器のあふれ縁との間の垂直距離をいい、逆流(逆サイホン作用)を防止する最も基本的で確実な方法である
  2. b吐水口空間の必要寸法は給水管の呼び径にかかわらず一律に定められており、管径が大きくなっても確保すべき垂直距離が変わることはない
  3. c給水栓の吐水口端は、水受け容器のあふれ縁よりも低い位置に設ければ設けるほど、逆流(逆サイホン作用)を防止する効果が高くなる
  4. d給水栓において吐水口空間を確保できない場合であっても、給水管内へ逆流が生じるおそれはないため、特別な逆流防止対策は不要である
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正解:a. 吐水口空間とは、給水栓の吐水口端と水受け容器のあふれ縁との間の垂直距離をいい、逆流(逆サイホン作用)を防止する最も基本的で確実な方法である

吐水口空間を、給水栓の吐水口端と水受け容器のあふれ縁との垂直距離をいい逆流(逆サイホン作用)防止の最も基本的・確実な方法であるとする記述が正しい。必要寸法は給水管の呼び径や近接壁の有無によって変わるため、呼び径にかかわらず一律に定められ管径によって変わらないとする記述は誤り。吐水口端はあふれ縁より上方に十分離して設けるものであり、あふれ縁より低い位置に設けるほど逆流防止効果が高いとする記述は逆で誤り。吐水口空間を取れない場合はバキュームブレーカ等の逆流防止器具が必要で、逆流のおそれはなく対策不要とする記述も誤り。

この問題のページ:吐水口空間による逆流防止

35飲料水用受水槽の設置に必要な保守点検スペースに関する記述として、最も適当なものはどれか。

  1. a天井(上部)の点検スペースは60cm以上、側面(周囲)および底部は1m以上とする
  2. b上部(天井面上)は1m以上、周囲(側面)および底部(下部)は60cm以上のスペースを確保する
  3. c周囲に配管スペースがあれば、保守点検用のスペースは特に確保しなくてよい
  4. d受水槽は建物躯体に接して設置してよく、6面を点検できる必要はない
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正解:b. 上部(天井面上)は1m以上、周囲(側面)および底部(下部)は60cm以上のスペースを確保する

飲料水用受水槽は6面点検ができるよう独立して設置し、保守点検スペースは上部で1m以上、周囲(側面)・底部で60cm以上を確保するのが標準であり、上部を1m以上・周囲(側面)および底部を60cm以上とする記述が正しい。上部を60cm以上、側面・底部を1m以上とする記述は上部と側面・底部の寸法が逆で誤り。点検スペースは必ず確保する必要があり、周囲に配管スペースがあれば保守点検用スペースは確保しなくてよいとする記述は誤り。天井・底・周壁を躯体と兼用せず独立設置して6面点検できるようにするのが原則で、躯体に接して設置してよく6面点検の必要はないとする記述も誤り。

この問題のページ:受水槽の保守点検スペース

36建築物の排水の分類に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a汚水とは、大便器・小便器などから排出される、し尿を含む排水をいう
  2. b雑排水とは、洗面器・流し・浴槽などから排出される、し尿を含まない排水をいう
  3. c雨水は、汚水・雑排水と同一の排水管系統でまとめて排除するのが原則である
  4. d特殊排水とは、有害・危険な物質や著しい高温などを含み、そのまま公共下水道等へ放流できない排水をいう
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正解:c. 雨水は、汚水・雑排水と同一の排水管系統でまとめて排除するのが原則である

雨水は、建物内で汚水・雑排水とは別系統として単独に排除するのが原則であり(合流させると通気やあふれの障害・逆流の原因となる)、雨水を汚水・雑排水と同一の排水管系統でまとめて排除するのが原則とする記述が誤り。汚水はし尿を含む排水、雑排水はし尿を含まない生活排水、特殊排水は有害・危険物質や高温等を含み一般排水系統へそのまま放流できない排水を指し、汚水・雑排水・特殊排水についての各記述はいずれも正しい分類である。

この問題のページ:雨水系統の分離原則

37排水通気設備における通気管の管径に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a通気管の最小管径は、原則として30mmを下回らないようにする
  2. b伸頂通気管の管径は、接続する排水立て管の管径より小さくしてはならない
  3. cループ通気管の管径は、接続する排水横枝管と通気立て管のうち、いずれか小さい方の管径の1/2以上とする
  4. d通気管は空気のみが流れるので、排水管より細ければ細いほど通気機能が高まる
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正解:d. 通気管は空気のみが流れるので、排水管より細ければ細いほど通気機能が高まる

通気管は管内の圧力変動を緩和し封水を保護するため、用途に応じた必要管径を確保する必要があり、細いほど良いということはない。よって、排水管より細ければ細いほど通気機能が高まるとする記述が誤り。通気管の最小管径は原則30mmとする記述、伸頂通気管は排水立て管の管径以上(縮小しない)とする記述、ループ通気管は排水横枝管と通気立て管のいずれか小さい方の管径の2分の1以上とする記述は、いずれも標準基準どおりで正しい。

この問題のページ:通気管の管径に関する規定

38中央式給湯設備におけるレジオネラ属菌対策とやけど防止に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  1. a配管系統内は55℃以上を保ってレジオネラ属菌の増殖を抑え、やけど防止は給湯栓側の湯温調整(サーモスタット式混合水栓等)で対応する
  2. bやけど防止を最優先し、貯湯槽内および配管系統内の湯温を給湯栓での使用温度と同じ42℃程度まで下げて維持する
  3. cレジオネラ属菌は50℃以下の温度域で死滅するため、配管系統内の湯温を40℃前後で維持しておけば衛生上の問題は生じない
  4. d使用頻度の低い給湯栓や配管末端の死水域では、湯が長時間滞留しても水温が下がらないため、菌が繁殖するおそれはない
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正解:a. 配管系統内は55℃以上を保ってレジオネラ属菌の増殖を抑え、やけど防止は給湯栓側の湯温調整(サーモスタット式混合水栓等)で対応する

レジオネラ属菌はおおむね20〜50℃で繁殖し55℃以上で徐々に、60℃以上で速やかに死滅する。このため貯湯槽内60℃以上・末端給湯栓55℃以上を保ち、やけどは給湯栓側の混合水栓等で適温に調整するのが適切で、配管系統内を55℃以上に保ちやけど防止は給湯栓側の湯温調整(サーモスタット式混合水栓等)で対応するとする記述が正しい。貯湯槽内および配管内を42℃程度に下げて維持するとする記述、および40℃前後で維持すれば衛生上問題ないとする記述は、いずれも繁殖至適温度域であり危険で誤り。使用頻度の低い末端(死水域)は湯が滞留して温度が低下し繁殖しやすいため、湯が滞留しても水温が下がらず菌は繁殖しないとする記述も誤り。

この問題のページ:レジオネラ対策とやけど防止の両立

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