第三種冷凍機械責任者保安・据付・自動制御」一問一答(全10問)

第三種冷凍機械責任者の「保安・据付・自動制御」分野の練習問題です。「答えと解説を見る」を開くと正解と解説を確認できます。資格試験ドリルの編集・運営設備資格ドリル編集部が作成。4択の演習モードで解きたい方は第三種冷凍機械責任者のドリルへ。

1安全弁について正しいものはどれか。

  1. a安全弁は一度作動すると再び閉じず、取り替えが必要である
  2. b安全弁は圧力が異常に上昇すると開き、圧力が下がると再び閉じる
  3. c安全弁は温度の上昇によって溶融金属が溶けて開く
  4. d安全弁には放出管を取り付けてはならない
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正解:b. 安全弁は圧力が異常に上昇すると開き、圧力が下がると再び閉じる

安全弁はばね式で、異常な高圧になると開き、圧力が下がると再び閉じて繰り返し機能する。作動後に再閉止せず取替えが必要なのは破裂板や溶栓(0は誤り)。温度で溶融して開くのは溶栓(2は誤り)。安全弁には放出した冷媒を安全な場所へ導く放出管を設ける(3は誤り)。

2溶栓について正しいものはどれか。

  1. a圧力の異常上昇をばねで検知して作動する
  2. b一定温度で溶融金属が溶けて冷媒を放出し、一度作動すると再び閉じない
  3. c可燃性ガス又は毒性ガスを冷媒とする設備に用いるのが適する
  4. d作動後は自動的に放出が止まり、そのまま再使用できる
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正解:b. 一定温度で溶融金属が溶けて冷媒を放出し、一度作動すると再び閉じない

溶栓は温度が上がると溶融金属が溶けて開口し冷媒を放出、再閉止しない。圧力でなく温度で作動する(0は誤り)。放出が危険なため可燃性ガス・毒性ガス(アンモニア等)の設備には使用してはならない(2は誤り)。溶けきると全量放出され再使用できない(3は誤り)。

3冷凍設備の圧力試験について正しいものはどれか。

  1. a耐圧試験は気体で、気密試験は液体で行う
  2. b耐圧試験は液体で行うのが原則で、気密試験は気体で行う
  3. c耐圧試験も気密試験もともに液体で行う
  4. d耐圧試験も気密試験もともに気体で行う
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正解:b. 耐圧試験は液体で行うのが原則で、気密試験は気体で行う

耐圧試験は水などの液体で行うのが原則。液体は非圧縮性で、破壊しても蓄えるエネルギーが小さく危険が少ないため。気密試験は空気や窒素などの気体を用い、圧力を保持して漏れの有無を確認する。したがって耐圧=液体・気密=気体が正しい。

4液体を用いて耐圧試験を行う場合、耐圧試験圧力は許容圧力の何倍以上とするか。

  1. a1.0倍
  2. b1.25倍
  3. c1.5倍
  4. d3.0倍
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正解:c. 1.5倍

液体による耐圧試験圧力は許容圧力の1.5倍以上と定められている。やむを得ず気体で行う場合は1.25倍以上とされる。1.0倍(0)は許容圧力そのもので不足、3.0倍(3)は過大で誤り。

5高圧遮断装置(高圧圧力スイッチ)について正しいものはどれか。

  1. a安全弁が噴出する圧力よりも高い圧力で作動するように設定する
  2. b異常な高圧を検知して圧縮機を停止させ、原則として手動復帰式とする
  3. c吸込み側の低圧の低下を検知して作動する
  4. d冷媒の温度を検知して作動する
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正解:b. 異常な高圧を検知して圧縮機を停止させ、原則として手動復帰式とする

高圧遮断装置は異常な高圧を検知して圧縮機を停止させる保護装置で、原則手動復帰式とする。安全弁が噴出する前に作動させる必要があるため、作動圧力は安全弁の作動圧力以下に設定する(0は誤り)。検知するのは高圧であって低圧や温度ではない(2・3は誤り)。

6自動制御機器の説明として正しいものはどれか。

  1. a温度調節器(サーモスタット)は庫内温度が設定値に達すると圧縮機を発停させる
  2. b低圧圧力スイッチは吐出しガスの高圧を検知して作動する
  3. c高圧圧力スイッチは吸込み圧力の低下を検知して作動する
  4. d温度調節器は圧力を検知して庫内温度を制御する
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正解:a. 温度調節器(サーモスタット)は庫内温度が設定値に達すると圧縮機を発停させる

温度調節器は庫内温度を検知し、設定値になると圧縮機を運転・停止させて温度を保つ。低圧圧力スイッチは吸込み(低圧)側の圧力低下を検知する装置で、高圧を検知するのではない(1は誤り)。高圧圧力スイッチは高圧を検知する(2は誤り)。温度調節器は温度で作動し圧力では作動しない(3は誤り)。

7ポンプダウンについて正しいものはどれか。

  1. a運転停止時に低圧側・蒸発器内の冷媒を凝縮器・受液器側へ回収し、再始動時の液戻りを防ぐ操作である
  2. b圧縮機に冷凍機油を補給する操作である
  3. c冷媒を大気中に放出して設備内を空にする操作である
  4. d凝縮器の冷却水を止める操作である
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正解:a. 運転停止時に低圧側・蒸発器内の冷媒を凝縮器・受液器側へ回収し、再始動時の液戻りを防ぐ操作である

ポンプダウンは、停止前に圧縮機を運転して低圧側・蒸発器内の冷媒を凝縮器・受液器側に回収する操作で、停止中に低圧側へ冷媒がたまるのを防ぎ、再始動時の液戻り(液圧縮)を防止する。油の補給や冷媒放出、冷却水停止とは無関係(1・2・3は誤り)。

8液戻り(液圧縮)について正しいものはどれか。

  1. a蒸発器で蒸発しきれない液冷媒が圧縮機に吸い込まれる現象で、シリンダ内で液圧縮を起こし圧縮機を損傷させることがある
  2. b圧縮機の潤滑をよくするため、液戻りは多いほど望ましい
  3. c高圧側で液が停滞して流れなくなる現象をいう
  4. d液が戻っても気体と同様に圧縮できるので運転上の問題はない
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正解:a. 蒸発器で蒸発しきれない液冷媒が圧縮機に吸い込まれる現象で、シリンダ内で液圧縮を起こし圧縮機を損傷させることがある

液戻りは蒸発器で蒸発しきれなかった液冷媒が圧縮機に吸い込まれる現象。液体はほとんど圧縮できないため、シリンダ内で液圧縮を起こしバルブやピストンを損傷させる。潤滑を悪化させ油を洗い流すので望ましくない(1は誤り)。低圧・吸込み側で起こる現象で(2は誤り)、液は圧縮できず問題となる(3は誤り)。

9フルオロカーボン冷媒の漏れ検査法として適切でないものはどれか。

  1. a発泡液(石けん水)を塗って泡の発生を調べる
  2. b電気式(電子式)ガス検知器を用いる
  3. cハロゲンランプ(ハライドトーチ)の炎の色の変化を調べる
  4. d硫黄をつけた棒を近づけ白煙が生じるかを調べる
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正解:d. 硫黄をつけた棒を近づけ白煙が生じるかを調べる

硫黄との反応で白煙が生じるのはアンモニア漏れの検知法であり、フルオロカーボンには反応しないため適切でない。フルオロカーボンの漏れには発泡液、電子式ガス検知器、炎が緑色に変わるハライドトーチが用いられる(0・1・2は適切)。

10冷凍設備の材料・腐食について正しいものはどれか。

  1. aアンモニアは水分が存在すると銅及び銅合金を腐食させる
  2. bアンモニア冷媒の配管には銅管を用いるのが最も適する
  3. c炭素鋼は低温になるほど粘り強くなり、脆性破壊しにくくなる
  4. dフルオロカーボンはいかなる金属も腐食させないので材料選定は不要である
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正解:a. アンモニアは水分が存在すると銅及び銅合金を腐食させる

アンモニアは水分が共存すると銅・銅合金を腐食させるため、アンモニア設備には鋼が用いられ銅管は使わない(1は誤り)。炭素鋼は低温になるほど脆くなり脆性破壊(低温脆性)を起こしやすいため、低温用には適切な材料を選ぶ必要がある(2は誤り)。フルオロカーボンもマグネシウム合金等を侵すため材料選定は必要(3は誤り)。

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