二級ボイラー技士ボイラーの取扱いに関する知識」一問一答(全38問)

二級ボイラー技士の「ボイラーの取扱いに関する知識」分野の練習問題です。「答えと解説を見る」を開くと正解と解説を確認できます。資格試験ドリルの編集・運営設備資格ドリル編集部が作成。4択の演習モードで解きたい方は二級ボイラー技士のドリルへ。

問題データ最終更新 2026-08-09

1ボイラーの点火前の点検・準備に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a二組の水面計の水位を対照し、正しい水位を示していることを確認する。
  2. b煙道の各ダンパを全閉にした状態で、炉内換気(プレパージ)を行う。
  3. c給水タンク内に、十分な量の水が確保されていることを確認する。
  4. d水面計で水位を確認するときは、水位が常用水位にあることを確かめる。
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正解:b. 煙道の各ダンパを全閉にした状態で、炉内換気(プレパージ)を行う。

点火前の炉内換気(プレパージ)は、炉内や煙道に滞留した未燃ガスを排出して爆発を防ぐために行うので、ダンパは開いて通風を確保する。全閉では換気にならず危険なので「煙道の各ダンパを全閉にした状態で、炉内換気(…」が誤り。常用水位の確認、二組の水面計の対照、給水の確保でいずれも点火前の基本点検として正しい。

この問題のページ:点火前の点検と準備

2油だきボイラーの逆火(バックファイヤ)の原因となるものとして、誤っているものはどれか。

  1. a炉内の通風力が不足していた。
  2. b点火の際に、着火が遅れた。
  3. c炉内の通風力が過大であった。
  4. d点火用バーナの燃料の圧力が低下していた。
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正解:c. 炉内の通風力が過大であった。

逆火は、着火遅れや通風不足などで炉内に未燃ガスがたまり、着火の瞬間に炎が炉外へ吹き返す現象。通風力が過大な場合はむしろ未燃ガスが滞留しにくく逆火の原因とはならないので「炉内の通風力が過大であった。」が誤り。着火遅れ、通風不足、バーナ燃料圧力低下(着火不良)はいずれも逆火の原因となる。

この問題のページ:逆火(バックファイヤ)の原因

3ボイラーのたき始めから圧力が上昇するまでの取扱いに関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a圧力計の指針の動きが円滑でなくても、圧力が上昇していれば異常はないと判断する。
  2. b空気抜き弁は、蒸気が発生して空気が排出されるまで開けておき、蒸気が出始めたら閉じる。
  3. cたき始めは燃焼量を急激に増加させず、時間をかけてゆっくりと圧力を上げる。
  4. d鋳鉄製ボイラーは、不同膨張による割れを防ぐため、特に急激なたき上げを避ける。
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正解:a. 圧力計の指針の動きが円滑でなくても、圧力が上昇していれば異常はないと判断する。

圧力計の指針の動きが円滑でない、または戻りが悪いなどの場合は圧力計やサイホン管の詰まりなどの異常が疑われ、正しい圧力を示していないおそれがあるので点検が必要。指針の動きが円滑でなくても圧力さえ上昇していれば異常はないと判断するとした記述が誤り。たき始めに燃焼量を急激に増加させず時間をかけて昇圧するとする記述、蒸気が出始めるまで空気抜き弁を開けておくとする記述、鋳鉄製ボイラーの急激なたき上げを避けるとする記述は、いずれも不同膨張・割れを防ぐ正しい取扱い。

この問題のページ:圧力計指針異常時の対応

4ボイラーの運転中における燃焼量の調整に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a不完全燃焼にならない範囲で、空気量を過剰にしないようにして燃焼させる。
  2. b火炎の色や煙の状態を観察して、適正な燃焼状態が保たれているか確認する。
  3. c燃焼量を減らすときは、先に燃料の供給量を減じてから空気量を減ずる。
  4. d燃焼量を増やすときは、先に燃料の供給量を増してから空気量を増す。
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正解:d. 燃焼量を増やすときは、先に燃料の供給量を増してから空気量を増す。

燃焼量を増やすときは、空気不足による不完全燃焼や逆火を防ぐため先に空気量を増してから燃料量を増す。「先に燃料の供給量を増してから空気量を増す」とする記述が誤り。逆に減らすときは先に燃料を減じてから空気を減らすので、燃焼量を減らすときの手順を述べる記述は正しい。不完全燃焼にならない範囲で空気量を過剰にしないとする記述、火炎の色や煙の状態を観察するとする記述も正しい。

この問題のページ:燃焼量増加時の燃料・空気の順序

5ボイラーの吹出し(ブロー)に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a直火だきの吹出しは、燃焼が軽く負荷が低いとき、又は運転前・運転停止後に行う。
  2. b鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、運転中に適宜行うのがよい。
  3. c1人で作業する場合、吹出しを行っている間は他の作業を同時に行ってはならない。
  4. d吹出しは、ボイラー水の不純物の濃度を下げ、スラッジを排出する目的で行う。
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正解:b. 鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、運転中に適宜行うのがよい。

鋳鉄製蒸気ボイラーは急冷による割れを防ぐため運転中に吹出しを行ってはならず、休止して冷却してから行う。「運転中に適宜行う」とする「鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、運転中に適宜行…」が誤り。吹出しの目的、水位が安定している時期に行うこと、吹出し中は弁から目を離さず他作業を兼ねないことで、いずれも正しい。

この問題のページ:ボイラーの吹出し操作

6水面計の機能試験を行う時期として、適切でないものはどれか。

  1. aボイラーの運転を停止して火を落とした後の、休止している間。
  2. bボイラー取扱いの担当者が交替し、次の担当者が引き継いだとき。
  3. c二つの水面計の水位に差異を認めたとき。
  4. dボイラーをたき始めて、蒸気圧力が上がり始めたとき。
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正解:a. ボイラーの運転を停止して火を落とした後の、休止している間。

水面計の機能試験は、水位を正しく監視する必要がある運転(圧力保持)の局面で行う。火を落として休止中は水位監視の必要がないので、運転を停止して火を落とした後の休止している間を挙げる記述は適切でない。たき始めて蒸気圧力が上がり始めたとき、二つの水面計の水位に差異を認めたとき、担当者が交替して次の担当者が引き継いだときは、いずれも機能試験を行うべき時期。

この問題のページ:水面計機能試験の実施時期

7ボイラーの安全弁に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a安全弁が2個ある場合、1個を最高使用圧力以下で作動するよう調整し、他の1個を最高使用圧力の3%増以下で作動するよう調整することができる。
  2. b調整ボルトを定められた位置に設定した後は、封印してみだりに調整できないようにする。
  3. c安全弁の手動試験は、最高使用圧力の75%程度以上の圧力で試験レバーを動かして行う。
  4. dエコノマイザ(節炭器)には安全弁も逃がし弁も設ける必要はない。
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正解:d. エコノマイザ(節炭器)には安全弁も逃がし弁も設ける必要はない。

エコノマイザ(節炭器)には、入口・出口を締め切ったときの過圧を逃がすため逃がし弁(安全弁)を備える必要があるので、安全弁も逃がし弁も設ける必要はないとする記述が誤り。安全弁が二つある場合の調整(一方を最高使用圧力以下、他方を最高使用圧力の3%増以下)を述べる記述、調整ボルト設定後に封印するとする記述、最高使用圧力の75%程度以上で試験レバーを動かす手動試験を述べる記述は、いずれも正しい。

この問題のページ:ボイラー安全弁の取扱い

8ボイラーの休止中の保存法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a乾燥保存法では、ボイラー水を全部排出して内外面を清掃・乾燥させ、吸湿剤を入れて密閉する。
  2. b乾燥保存法は、比較的長期間(おおむね3か月以上)休止する場合に採用する。
  3. c満水保存法は、凍結のおそれがある場合に適している。
  4. d満水保存法は、比較的短期間の休止に採用し、保存水はpH等を調整した薬液を用いる。
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正解:c. 満水保存法は、凍結のおそれがある場合に適している。

満水保存法は水を張ったまま保存するため、凍結すると膨張して機器を損傷するおそれがあり、凍結のおそれがある場合には適さないので「満水保存法は、凍結のおそれがある場合に適して…」が誤り。長期休止に用いる乾燥保存法の内容、短期休止に用いる満水保存法(薬液で水質調整)の内容で、いずれも正しい。

この問題のページ:満水保存法の適用条件

9ボイラーのキャリオーバ(プライミング・ホーミング)に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aキャリオーバが生じると蒸気の純度が低下し、水面計や水位制御装置が正しく作動しなくなることがある。
  2. bプライミング(水気立ち)は、ボイラー水が急激な沸騰などにより水滴となって蒸気とともに運び出される現象である。
  3. cホーミング(泡立ち)は、ボイラー水中の溶解物などにより水面に泡が発生し、蒸気に混入する現象である。
  4. dキャリオーバの防止には、ボイラー水の濃度をできるだけ高く保ち、負荷を急激に増加させるとよい。
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正解:d. キャリオーバの防止には、ボイラー水の濃度をできるだけ高く保ち、負荷を急激に増加させるとよい。

キャリオーバはボイラー水の過度の濃縮、高水位、負荷の急増などが原因で起こる。防止にはブローで濃度を下げ、急激な負荷変動を避ける。「濃度を高く保ち負荷を急増させる」とする記述は原因を助長する誤り。プライミング、ホーミング、障害(蒸気純度低下・水位制御の誤作動)はいずれも正しい。

この問題のページ:キャリオーバ現象の基礎知識

10ボイラーの低水位による事故の原因となるものとして、適切でないものはどれか。

  1. a水面計が詰まり、実際より高い水位を示していた。
  2. b給水弁を全開にした状態で、給水を継続した。
  3. c吹出し装置の弁の閉止が不完全で、ボイラー水が漏れ出した。
  4. d給水ポンプが故障して給水ができなくなった。
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正解:b. 給水弁を全開にした状態で、給水を継続した。

低水位事故は水が不足して起こる。給水弁を全開で給水を続けると水位はむしろ上がるため、低水位の原因とはならない。給水ポンプ故障(給水不能)、吹出し弁からの漏水、水面計詰まりによる高水位の誤認(実際は低水位)は、いずれも低水位事故につながる原因。

この問題のページ:低水位事故の原因

11ボイラーのスートブローに関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aスートブローは、一箇所に長く吹き付けて集中的に行うほど効果的である。
  2. bスートブローの前には、蒸気や空気を吹き出す前にドレンを十分に抜いておく。
  3. cスートブローは、最大負荷よりやや低いところで行い、燃焼量が低いときには行わない。
  4. dスートブローは、伝熱面に付着したすす(スート)を除去し、伝熱効率の低下を防ぐために行う。
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正解:a. スートブローは、一箇所に長く吹き付けて集中的に行うほど効果的である。

スートブローを一箇所に長く吹き付け続けると、伝熱管の局部を過度に浸食・損傷させるおそれがあり、適度に移動させて行う。「一箇所に長く集中」とする「スートブローは、一箇所に長く吹き付けて集中的…」が誤り。目的、実施時期(通風を確保できるやや高負荷時、低燃焼時は避ける)、事前のドレン抜きは、いずれも正しい。

この問題のページ:スートブローの吹付け方法

12ボイラー水などの水管理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a給水やボイラー水の硬度成分は、主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンである。
  2. bpHを酸性側に保つほど、鋼材の腐食は抑えられる。
  3. c腐食を抑えるため、ボイラー水は一般に弱アルカリ性に保つよう管理する。
  4. d常温(25℃)において、pHが7未満は酸性、7は中性、7を超えるものはアルカリ性である。
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正解:b. pHを酸性側に保つほど、鋼材の腐食は抑えられる。

鋼材は酸性側で腐食が促進されるため、ボイラー水は弱アルカリ性に保って腐食を抑えるのが基本。「pHを酸性側に保つほど腐食が抑えられる」とする記述が誤り。常温におけるpHと酸性・中性・アルカリ性の関係を述べる記述、硬度成分をカルシウムイオンとマグネシウムイオンとする記述、ボイラー水を弱アルカリ性に保つ管理を述べる記述は、いずれも正しい。

この問題のページ:ボイラー水pHと腐食の関係

13ボイラー清缶剤のうち軟化剤に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a軟化剤は、ボイラー水中の硬度成分と反応させて、スケールとなりにくい軟らかい沈殿物(スラッジ)を生成させる。
  2. b軟化剤は、蒸気とともに運び出されたシリカを不活性化する目的で用いる。
  3. c軟化剤は、ボイラー水のpHをアルカリ側から中性付近に下げるために用いる。
  4. d軟化剤は、ボイラー水中の溶存酸素を除去し、鋼材の腐食を防止するために用いる。
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正解:a. 軟化剤は、ボイラー水中の硬度成分と反応させて、スケールとなりにくい軟らかい沈殿物(スラッジ)を生成させる。

軟化剤はボイラー水中の硬度成分と反応させてスケールとなりにくい軟らかい沈殿物(スラッジ)を生成させる、と述べる記述が正しい。軟化剤(リン酸ナトリウム等)は給水・ボイラー水中のカルシウムやマグネシウムなどの硬度成分と反応し、スケールになりにくい軟らかい沈殿物(スラッジ)に変えて吹出しで排出しやすくする清缶剤である。溶存酸素を除去して鋼材の腐食を防止するために用いるとする記述は誤り——溶存酸素の除去は脱酸素剤の役割。pHをアルカリ側から中性付近に下げるために用いるとする記述は誤り——pHをアルカリ側から下げるのではなく、水管理では一般に弱アルカリ性に保つ。運び出されたシリカを不活性化する目的で用いるとする記述は誤り——シリカの不活性化という機能は軟化剤にはない。

この問題のページ:軟化剤の働きと役割

14ボイラー清缶剤のうち脱酸素剤に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a脱酸素剤として、亜硫酸ナトリウムやヒドラジンなどが用いられる。
  2. b脱酸素剤は、ボイラー水の硬度成分を沈殿させ、スケールの生成を防止する目的で用いる。
  3. c脱酸素剤は、ボイラー水中の溶存酸素を除去し、鋼材の腐食(点食)を防止する。
  4. dヒドラジンは、溶存酸素と反応しても不揮発性の固形物を生じないため、高圧ボイラーに適している。
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正解:b. 脱酸素剤は、ボイラー水の硬度成分を沈殿させ、スケールの生成を防止する目的で用いる。

誤りは、脱酸素剤をボイラー水の硬度成分を沈殿させてスケールの生成を防止する目的で用いる、と述べる記述。硬度成分を沈殿させてスケール生成を防ぐのは軟化剤の役割であり、脱酸素剤の目的ではないのでこの記述が誤り。溶存酸素の除去による点食防止、亜硫酸ナトリウム・ヒドラジンを脱酸素剤として用いる点、ヒドラジンが固形物を残さず高圧ボイラーに適するとする点は、いずれも正しい。

この問題のページ:脱酸素剤の使用目的

15ボイラー水のアルカリ度(pH)調整に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aアルカリ度が高すぎると、リベット継手部などの応力集中部でカセイ脆化(苛性ぜい化)を起こすおそれがある。
  2. bボイラー水のpH(アルカリ度)を調整するために、清缶剤として水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)などが用いられる。
  3. cアルカリ度を過度に高くすると、ホーミング(泡立ち)を助長するおそれがある。
  4. dアルカリ度調整剤は、蒸気とともに運び出されて過熱器に付着し、伝熱を阻害する主な原因物質である。
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正解:d. アルカリ度調整剤は、蒸気とともに運び出されて過熱器に付着し、伝熱を阻害する主な原因物質である。

誤りは、アルカリ度調整剤が蒸気とともに運び出されて過熱器に付着し伝熱を阻害する主な原因物質である、と述べる記述。過熱器への付着物として問題となる主な原因はシリカなどの不純物であり、アルカリ度調整剤自体が過熱器伝熱阻害の主因ではないのでこの記述が誤り。水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)によるpH調整、過度のアルカリ度によるカセイ脆化のおそれ、過度のアルカリ度がホーミングを助長する点は、いずれも正しい。

この問題のページ:ボイラー水のアルカリ度調整

16ボイラーの伝熱面に付着するスケールに関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aスケールは熱の不良導体であり、伝熱面に付着すると伝熱を阻害する。
  2. bスケールは、ボイラー水中のカルシウムやマグネシウムなどの硬度成分を主成分とする。
  3. cスケールは熱の良導体であるため、付着しても伝熱効率にはほとんど影響しない。
  4. dスケールの付着した伝熱面は局部的に過熱され、ボイラーの焼損や破裂の原因となることがある。
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正解:c. スケールは熱の良導体であるため、付着しても伝熱効率にはほとんど影響しない。

誤りは、スケールが熱の良導体であるため付着しても伝熱効率にはほとんど影響しない、と述べる記述。スケールは熱の不良導体であり、伝熱面に付着すると伝熱を著しく阻害するため、この記述は誤り。熱の不良導体であるとする点、スケールの付着による局部過熱で焼損・破裂の危険があるとする点、カルシウム・マグネシウムなどの硬度成分を主成分とするとする点は、いずれも正しい。

この問題のページ:スケール付着と伝熱効率の関係

17ボイラー水中のスラッジに関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aスラッジは、スケールと異なり伝熱面に沈積しないため、放置しても差し支えない。
  2. bスラッジは、伝熱面などに沈積すると、スケールと同様に局部過熱の原因となることがある。
  3. cスラッジは、吹出し(ブロー)によってボイラー外に排出することができる。
  4. dスラッジは、ボイラー水中の不純物が軟らかい泥状の沈殿物となったものである。
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正解:a. スラッジは、スケールと異なり伝熱面に沈積しないため、放置しても差し支えない。

誤りは、スラッジはスケールと異なり伝熱面に沈積しないため放置しても差し支えない、と述べる記述。スラッジも伝熱面や低流速部に沈積して局部過熱や腐食の原因となり得るため、放置してよいとするこの記述は誤り。不純物が軟らかい泥状の沈殿物となったものであるとする点、沈積するとスケールと同様に局部過熱の原因となり得るとする点、吹出し(ブロー)によってボイラー外に排出できるとする点は、いずれも正しい。

この問題のページ:スラッジの伝熱面への沈積

18ボイラー水中のシリカ及びキャリオーバによる障害に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a蒸気に伴われたシリカは、過熱器管内壁や蒸気タービンの羽根などに付着することがある。
  2. bシリカはボイラー水中で沈殿しやすいため、蒸気に同伴し系外に運び出されることはない。
  3. cシリカによる過熱器管への付着物は、伝熱を阻害し、過熱器の焼損の原因となることがある。
  4. dボイラー水中のシリカ分は、キャリオーバに伴って蒸気とともに運び出されることがある。
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正解:b. シリカはボイラー水中で沈殿しやすいため、蒸気に同伴し系外に運び出されることはない。

誤っているのは、シリカは沈殿しやすいため蒸気に同伴して系外に運び出されることはないと述べる記述。シリカはキャリオーバに伴って蒸気中に同伴されやすいので、この記述は誤り。シリカ分がキャリオーバに伴って蒸気とともに運び出されることがあると述べる記述、蒸気に伴われたシリカが過熱器管内壁やタービン羽根に付着すると述べる記述、その付着物が伝熱を阻害し過熱器の焼損の原因となると述べる記述はいずれも正しい。

この問題のページ:シリカによるキャリオーバ障害

19ボイラーの運転を停止するときの一般的な操作手順に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a燃料の供給を停止し、燃焼を停止する。
  2. b燃焼停止後、ダンパを開いて炉内及び煙道の換気(ポストパージ)を行う。
  3. c運転停止後は水位が変動しないよう、直ちに給水弁及び蒸気弁を含むすべての弁を密閉し、それ以降一切点検を行わない。
  4. d蒸気弁を閉じ、給水を行って水面計の水位を常用水位に保ちながら圧力を下げる。
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正解:c. 運転停止後は水位が変動しないよう、直ちに給水弁及び蒸気弁を含むすべての弁を密閉し、それ以降一切点検を行わない。

誤っているのは、運転停止後に直ちにすべての弁を密閉し、それ以降一切点検を行わないと述べる記述。停止後も水位や圧力の状態を継続して監視・点検する必要があるため、この記述は誤り。燃料の供給を停止して燃焼を止めると述べる記述、燃焼停止後にダンパを開いて炉内及び煙道の換気(ポストパージ)を行うと述べる記述、蒸気弁を閉じ給水して水位を常用水位に保ちながら圧力を下げると述べる記述はいずれも正しい停止手順。

この問題のページ:ボイラー運転停止の手順

20運転中に水面計の水位が見えなくなったときの措置に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a水面計のコックの操作や配管の詰まりなどを疑い、直ちに原因を確認する。
  2. b水面計を軽くたたいて水位が現れれば、それ以上の点検は不要であるとして運転を継続する。
  3. c原因が判明せず水位が確認できない場合は、ボイラーの使用を中止する。
  4. d水位が確認できるまでは、燃焼を継続してはならない。
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正解:b. 水面計を軽くたたいて水位が現れれば、それ以上の点検は不要であるとして運転を継続する。

誤っているのは、水面計を軽くたたいて水位が現れればそれ以上の点検は不要として運転を継続すると述べる記述。一時的に水位が現れても詰まりなどの根本原因が解消したとは限らず、それだけで点検不要と判断するのは危険であり誤り。コックの操作や配管の詰まりを疑って直ちに原因を確認すると述べる記述、水位が確認できるまで燃焼を継続してはならないと述べる記述、原因が判明せず水位が確認できない場合はボイラーの使用を中止すると述べる記述はいずれも正しい対応。

この問題のページ:水面計の水位不明時の点検手順

21ボイラーの給水内管の取付けに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a給水内管は、腐食を防止するため、常用水位より上方の乾いた部分に取り付ける。
  2. b給水内管は、点検が不要なため取付け位置に特に定めはない。
  3. c給水内管は、給水を吹出し管に直接注水できるよう、吹出し管出口の直上に取り付ける。
  4. d給水内管は、その上面が安全低水面よりも下方になる位置に取り付ける。
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正解:d. 給水内管は、その上面が安全低水面よりも下方になる位置に取り付ける。

正しいのは、給水内管の上面が安全低水面よりも下方になる位置に取り付けると述べる記述。給水を安定して水中に供給し、局部的な温度変化や乾き面への噴出を避けるためである。吹出し管出口の直上に取り付けるとする記述は誤り——そこに設けるものではない。常用水位より上方の乾いた部分に取り付けるとする記述は誤り——かえって熱応力等の問題を招く。取付け位置に特に定めはないとする記述も誤り——取付け位置は定められている。

この問題のページ:給水内管の取付け位置

22ボイラーの給水・復水系統における腐食に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a給水中に溶存する炭酸ガスは、復水系統の配管を腐食させる原因となることがある。
  2. b復水系統の腐食を抑制するため、中和防錆剤(アミン系薬剤など)を用いることがある。
  3. c給水中の溶存酸素を除去することは、給水系統の腐食防止にも有効である。
  4. d復水系統の腐食は蒸気に接する系統に限られ、給水系統の腐食対策とは無関係である。
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正解:d. 復水系統の腐食は蒸気に接する系統に限られ、給水系統の腐食対策とは無関係である。

誤っているのは、復水系統の腐食は蒸気に接する系統に限られ給水系統の腐食対策とは無関係と述べる記述。復水系統と給水系統は同一の水・蒸気サイクルでつながっており、溶存酸素除去などの給水系統の腐食対策は復水系統の腐食防止にも関連するため、無関係とするのは誤り。給水中に溶存する炭酸ガスが復水系統の配管を腐食させる原因となると述べる記述、中和防錆剤(アミン系薬剤など)を用いることがあると述べる記述、溶存酸素の除去が給水系統の腐食防止に有効と述べる記述はいずれも正しい。

この問題のページ:ボイラー給水系統の腐食要因

23油だきボイラーの点火操作に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a点火後、所定時間内に着火を確認できないときは、直ちに燃料弁を閉じ、炉内換気を行う。
  2. b点火操作の際は、点火用火種を燃焼室内のバーナに近づけてから、燃料弁を開いて点火する。
  3. c点火は、点火用パイロットバーナなどで着火を確認した後、主バーナの燃料弁を開く。
  4. d点火に失敗した場合は、原因を除かないまま直ちに再点火操作を繰り返す。
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正解:d. 点火に失敗した場合は、原因を除かないまま直ちに再点火操作を繰り返す。

誤っているのは、点火に失敗した場合に原因を除かないまま直ちに再点火操作を繰り返すと述べる記述。原因を除かずに再点火を繰り返すと未燃ガスが滞留し爆発(逆火)の危険が高まるため誤り。点火用パイロットバーナなどで着火を確認した後に主バーナの燃料弁を開くと述べる記述、点火用火種を燃焼室内のバーナに近づけてから燃料弁を開いて点火すると述べる記述、所定時間内に着火を確認できないときは直ちに燃料弁を閉じて炉内換気を行うと述べる記述はいずれも正しい安全手順。

この問題のページ:油だきボイラーの点火手順

24ボイラーへの給水温度に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. aエコノマイザ(節炭器)を用いると、排ガスの熱を回収して給水を予熱することができる。
  2. b給水温度が低すぎると、ボイラー本体に熱応力を生じさせるおそれがある。
  3. c給水温度を高くしすぎると、給水ポンプでキャビテーションを起こしやすくなる。
  4. d給水温度は高いほどよく、上限を考慮する必要はない。
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正解:d. 給水温度は高いほどよく、上限を考慮する必要はない。

誤っているのは、給水温度は高いほどよく上限を考慮する必要はないと述べる記述。給水温度を高くしすぎるとポンプ入口で水が飽和状態に近づきキャビテーションを起こしやすくなるため、上限を考慮する必要があり、この記述は誤り。給水温度が低すぎるとボイラー本体に熱応力を生じさせるおそれがあると述べる記述、エコノマイザ(節炭器)で排ガスの熱を回収して給水を予熱できると述べる記述、給水温度を高くしすぎると給水ポンプでキャビテーションを起こしやすくなると述べる記述はいずれも正しい。

この問題のページ:給水温度の上限に関する留意点

25ボイラー水の分析のための試料採取に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a試料の採取は、ボイラー水の性状に変化がないよう、運転停止後1週間以上経過してから行う。
  2. b試料は、採水冷却器などで常温付近まで冷却してから採取する。
  3. c試料は、冷却することなく高温のまま採取し、直ちに分析する。
  4. d試料は、吹出し管の直後で採取した水を、冷却せずそのまま用いるのが最も正確である。
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正解:b. 試料は、採水冷却器などで常温付近まで冷却してから採取する。

採水冷却器などで常温付近まで冷却してから採取するとする記述が正しい。ボイラー水の試料は高温高圧のままでは正確な分析や安全な取り扱いができないため、常温付近まで冷却してから採取・分析する。冷却することなく高温のまま採取するとする記述と、吹出し管の直後で採取した水を冷却せずそのまま用いるのが最も正確とする記述はいずれも誤り——冷却せず高温のまま採取するのは危険かつ不正確。運転停止後に長期間経過してから採取するとする記述も誤り——性状を代表する試料は運転中の状態で採取すべきで、停止後長期間経過してからでは意味がない。

この問題のページ:ボイラー水試料の採取方法

26ボイラーを他のボイラーと連絡させて蒸気を送り出すときの取扱いに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a主蒸気弁は、圧力差を考慮せず一気に全開にしてから、圧力を合わせるようにする。
  2. b送気を開始するボイラーの圧力を、連絡している他のボイラーの圧力とほぼ同じ圧力まで上昇させてから、主蒸気弁を徐々に開く。
  3. c送気を開始する際は、他のボイラーの圧力よりも十分低い圧力のまま主蒸気弁を全開にするのがよい。
  4. d主蒸気管の暖管(ウォーミングアップ)やドレン抜きは、送気開始後に行えばよい。
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正解:b. 送気を開始するボイラーの圧力を、連絡している他のボイラーの圧力とほぼ同じ圧力まで上昇させてから、主蒸気弁を徐々に開く。

連絡送気では、まず送気側ボイラーの圧力を相手側とほぼ等しくし、主蒸気管の暖管(ウォーミングアップ)・ドレン抜きを行ってから主蒸気弁を徐々に開いて送気する。圧力差が大きいまま弁を急開すると、ウォーターハンマや圧力の急変を招くため危険である。したがって、他のボイラーとほぼ同じ圧力まで上昇させてから主蒸気弁を徐々に開くとする記述が正しい。圧力差を考慮せず一気に全開にしてから圧力を合わせるとする記述は誤り。暖管・ドレン抜きは送気開始後に行えばよいとする記述は、これらを送気前に行うため誤り。他のボイラーの圧力よりも十分低い圧力のまま主蒸気弁を全開にするとする記述は、圧力差による逆流や衝撃の危険があり誤り。

この問題のページ:ボイラー連絡送気時の操作手順

27ボイラーの運転中に、水面計で水位が確認できないほどの異常低水位となったときの措置として、正しいものはどれか。

  1. a空だきによる過熱のおそれはないため、燃焼を継続したまま原因を調査する。
  2. bただちに燃料の供給を止めて燃焼を停止し、原因確認まで給水しない。
  3. c燃焼はそのまま継続し、給水量だけを徐々に増やして様子をみる。
  4. d水位を早く回復させるため、直ちに給水弁を全開にして大量に給水する。
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正解:b. ただちに燃料の供給を止めて燃焼を停止し、原因確認まで給水しない。

異常低水位のとき、過熱した伝熱面にいきなり給水すると急激な熱応力で破裂などの重大事故を招くおそれがあるため、直ちに燃料の供給を止めて燃焼を停止し、原因(漏水・給水系統の故障等)を確認したうえで対応するのが基本である。したがって、ただちに燃料の供給を止めて燃焼を停止し原因確認まで給水しないとする記述が正しい。給水弁を全開にして大量に給水するとする記述は、過熱部への注水による危険を考慮しておらず誤り。燃焼をそのまま継続して給水量だけを徐々に増やすとする記述も誤り。空だきによる過熱のおそれはないとして燃焼を継続したまま調査するとする記述も誤り。

この問題のページ:異常低水位時の緊急措置

28ボイラーに用いる圧力計のコック(バルブ)の取付けに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a圧力計のコックは、ハンドルが管軸と同一方向になったときに開くよう取り付ける。
  2. b圧力計のコックの向きは、開閉の状態を区別できれば方向に関する定めはない。
  3. c圧力計にはコックを設けず、配管に直結して常時開放しておかなければならない。
  4. d圧力計のコックは、ハンドルが管軸と直角方向になったときに開くように取り付ける。
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正解:a. 圧力計のコックは、ハンドルが管軸と同一方向になったときに開くよう取り付ける。

圧力計のコックは、開閉の状態を一見して判別できるよう、ハンドルの向きが管軸と同一方向になったときに開くように取り付けることとされている。したがって、ハンドルが管軸と同一方向になったときに開くよう取り付けるとする記述が正しい。ハンドルが管軸と直角方向で開くとする記述は誤り。コックを設けず配管に直結して常時開放するとする記述は、圧力計の試験・取替えのためコック又は弁を設ける必要があるため誤り。向きに関する定めはないとする記述も誤り。

この問題のページ:圧力計コックの取付け方向

29ボイラーの吹出し弁を2個直列に設けている場合の開閉操作の順序として、正しいものはどれか。

  1. a開閉の順序に定めはなく、どちらの弁を先に操作してもよい。
  2. b開くときは漸開弁を先に開いて急開弁を徐々に開き、閉じるときは急開弁を先に閉じて漸開弁を閉じる。
  3. c開くときは急開弁を先に開いて漸開弁を開き、閉じるときは漸開弁を先に閉じて急開弁を閉じる。
  4. d吹出しを行うときは、2個の弁を同時に急開・急閉するのがよい。
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正解:c. 開くときは急開弁を先に開いて漸開弁を開き、閉じるときは漸開弁を先に閉じて急開弁を閉じる。

吹出し弁を直列に設ける場合、ボイラーに近い方を急開弁、遠い方を漸開弁とし、開くときは急開弁を先に全開してから漸開弁を徐々に開いて吹出し量を調節する。閉じるときはその逆順で、漸開弁を先に閉じてから急開弁を閉じる。したがって、開くときは急開弁を先に開いて漸開弁を開き、閉じるときは漸開弁を先に閉じて急開弁を閉じるとする記述が正しい。漸開弁を先に開いて急開弁を徐々に開き、閉じるときは急開弁を先に閉じるとする記述は開閉の順序が逆で誤り。開閉の順序に定めがないとする記述も誤り。二つの弁を同時に急開・急閉するのがよいとする記述は、水撃(ウォーターハンマ)や過大な吹出しを招くおそれがあり誤り。

この問題のページ:吹出し弁2個直列時の開閉順序

30油だきボイラーの油ろ過器の取扱いに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a油ろ過器の目づまりは、燃料の霧化状態には影響を及ぼさない。
  2. b油ろ過器は、燃焼用空気中のちりを除去するための装置である。
  3. c油ろ過器は、一度取り付ければ点検・清掃を行う必要はない。
  4. d油ろ過器の入口側と出口側の圧力差が大きくなってきたときは、ろ過網の目づまりを疑い、清掃する。
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正解:d. 油ろ過器の入口側と出口側の圧力差が大きくなってきたときは、ろ過網の目づまりを疑い、清掃する。

油ろ過器(オイルストレーナ)はノズルの閉塞やバーナの故障を防ぐため燃料油中の異物を除去する装置で、目づまりが進むと入口・出口の圧力差(差圧)が増大する。このため差圧の上昇を目安に清掃時期を判断する。したがって、入口側と出口側の圧力差が大きくなってきたときは目づまりを疑って清掃するとする記述が正しい。一度取り付ければ点検・清掃を行う必要はないとする記述は誤り。目づまりは燃料の霧化状態に影響しないとする記述は、目づまりにより油量不足・霧化不良を招くため誤り。燃焼用空気中のちりを除去する装置とする記述は、燃焼用空気ではなく燃料油をろ過する装置であり誤り。

この問題のページ:油ろ過器の目づまり点検

31油だきボイラーの油加熱器(オイルヒータ)の取扱いに関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a油加熱器は、重油の粘度を下げて噴霧を良好にするために、燃料油を適温まで加熱する装置である。
  2. b加熱温度が高すぎると、油の一部が気化してベーパロックを起こしたり、油が炭化してノズルを詰まらせたりするおそれがある。
  3. c油加熱器は、加熱温度が高いほど霧化・燃焼状態が良くなるため、上限を特に考慮する必要はない。
  4. d加熱温度が低すぎると、霧化が不良となり、ばい煙や未燃分の発生が増えるおそれがある。
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正解:c. 油加熱器は、加熱温度が高いほど霧化・燃焼状態が良くなるため、上限を特に考慮する必要はない。

油加熱器は重油を噴霧に適した粘度まで予熱する装置だが、加熱しすぎると油の気化によるベーパロックや炭化・ノズル閉塞のおそれがあるため、燃料の性状に応じた適正な温度範囲で管理する必要があり、上限を考慮しなくてよいとする「油加熱器は、加熱温度が高いほど霧化・燃焼状態…」が誤り。目的、過熱時の弊害、低温時の霧化不良はいずれも正しい。

この問題のページ:油加熱器の加熱温度上限

32ボイラーの給水ポンプの取扱いに関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a運転前に、ポンプ及び電動機の軸受部の潤滑油量やグランドパッキンの状態を点検する。
  2. b給水ポンプ運転中は、吐出し圧力や電流値に異常がないか随時確認する。
  3. c予備の給水ポンプがある場合、主ポンプが故障したときに直ちに切り替えられるよう、定期的に運転して機能を維持しておく。
  4. d予備の給水ポンプは、故障時にのみ点検すればよく、平常時に運転・点検する必要はない。
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正解:d. 予備の給水ポンプは、故障時にのみ点検すればよく、平常時に運転・点検する必要はない。

予備の給水ポンプは、いざというときに確実に作動するよう平常時から定期的に運転・点検して機能を維持しておく必要があり、故障時にのみ点検すればよく平常時に運転・点検する必要はないとする記述は誤り。運転前に軸受部の潤滑油量やグランドパッキンの状態を点検するという記述、予備ポンプを定期的に運転して機能を維持するという記述、運転中に吐出し圧力や電流値の異常を随時確認するという記述はいずれも正しい取扱い。

この問題のページ:予備給水ポンプの平常点検

33ボイラーに設けられる低水位燃料遮断装置(渇水防止装置)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a水位が安全低水面以下に低下したときに、自動的に燃料の供給を遮断して燃焼を停止させる装置である。
  2. b給水ポンプが故障したときに、自動的に給水量を増加させる装置である。
  3. c燃料の性状を検知し、不良な燃料の供給を自動的に遮断する装置である。
  4. d水位が常用水位を超えて上昇したときに、自動的に燃料の供給を遮断する装置である。
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正解:a. 水位が安全低水面以下に低下したときに、自動的に燃料の供給を遮断して燃焼を停止させる装置である。

低水位燃料遮断装置(渇水防止装置)は、水位が安全低水面以下まで低下したことを検知すると自動的に燃料の供給を遮断し、空だきによる焼損・破裂を防止する安全装置である。水位上昇時としており誤り。燃料性状の検知装置ではなく誤り。給水量を増加させる装置ではなく、燃料を遮断する装置であり誤り。

この問題のページ:低水位燃料遮断装置のしくみ

34蒸気を送気する際の主蒸気弁の操作に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a主蒸気弁を開く前のドレン抜きは、かえって配管を傷めるため行ってはならない。
  2. b主蒸気弁の開閉速度は、ウォーターハンマの発生とは関係がない。
  3. c主蒸気弁は、ウォーターハンマを防ぐため、まず少し開いてドレンを排出してから徐々に全開にする。
  4. d主蒸気弁は、送気開始時から一気に全開にして、蒸気を早く行き渡らせるのがよい。
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正解:c. 主蒸気弁は、ウォーターハンマを防ぐため、まず少し開いてドレンを排出してから徐々に全開にする。

送気開始時に主蒸気弁を急激に全開にすると、配管内に滞留した水滴(ドレン)が蒸気に押し流されてウォーターハンマ(水撃作用)を起こし配管や弁を損傷させるおそれがあるため、まず少し開いてドレンを抜きながら徐々に全開にする。一気に全開とし危険であり誤り。ドレン抜きを否定しており誤り。ウォーターハンマと弁操作速度の関係を否定しており誤り。

この問題のページ:主蒸気弁の送気操作手順

35ボイラーの運転中における巡視・点検に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a運転中は、圧力計の指示・水面計の水位・燃焼状態などを定期的に巡視し、異常の有無を確認する。
  2. b各種計器の指示値だけでなく、五感による確認(においや音の変化など)も点検に役立てる。
  3. c異音や異常な振動を感じたときは、原因を確認せず様子を見てそのまま運転を継続する。
  4. d巡視の結果、異常を認めたときは、その内容を運転日誌などに記録しておく。
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正解:c. 異音や異常な振動を感じたときは、原因を確認せず様子を見てそのまま運転を継続する。

運転中に異音や異常振動を感じたときは、直ちに原因を調査し、必要に応じて燃焼を停止するなどの措置をとるべきであり、原因を確認せず様子を見てそのまま運転を継続するとした記述は誤り。圧力計の指示・水面計の水位・燃焼状態などを定期的に巡視するという記述、五感による確認も点検に役立てるという記述、異常を認めたときは運転日誌などに記録するという記述はいずれも適切な取扱いである。

この問題のページ:運転中の巡視点検の心得

36燃焼安全装置(火炎検出器)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a火炎検出器は、ボイラー水の水位を検出するための装置である。
  2. b火炎検出器は、燃焼用空気の温度を検出し、空気予熱器を制御する装置である。
  3. c火炎検出器は、バーナの火炎の有無を検出し、失火したときに自動的に燃料の供給を遮断する装置である。
  4. d火炎検出器が故障しても、燃焼の安全性には影響しない。
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正解:c. 火炎検出器は、バーナの火炎の有無を検出し、失火したときに自動的に燃料の供給を遮断する装置である。

火炎検出器は、光電管やフレームロッドなどによりバーナの火炎の有無を監視し、失火(立ち消え)を検知すると自動的に燃料弁を閉じて燃料供給を遮断し、未燃ガスの滞留による爆発を防止する燃焼安全装置である。水位検出装置ではなく誤り。空気予熱器の制御装置ではなく誤り。火炎検出器の故障が失火時の燃料遮断機能の喪失につながり燃焼安全性に重大な影響を及ぼすため誤り。

この問題のページ:火炎検出器の役割

37ボイラーの給水弁及び給水逆止め弁に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a給水弁と給水逆止め弁は、給水ポンプが停止してもボイラー水が逆流しないよう、通常ボイラーに近い側に設けられる。
  2. b給水逆止め弁が正常に作動しないと、ポンプ停止時にボイラー水が給水系統側へ逆流するおそれがある。
  3. c給水弁・給水逆止め弁は消耗部品ではないため、一度取り付けた後は分解点検を行う必要がない。
  4. d給水逆止め弁は、給水ポンプ側からボイラー側への水の流れのみを許し、逆流を防止する。
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正解:c. 給水弁・給水逆止め弁は消耗部品ではないため、一度取り付けた後は分解点検を行う必要がない。

給水弁・給水逆止め弁は使用に伴い弁体やシート部が摩耗・腐食することがあるため、定期的な分解点検・整備が必要であり、点検不要とした「給水弁・給水逆止め弁は消耗部品ではないため、…」が誤り。逆止め弁の逆流防止機能、ボイラー近くへの設置、逆止め弁不良時の逆流のおそれはいずれも正しい。

この問題のページ:給水弁と給水逆止め弁の基礎知識

38ボイラーの高低水位警報装置に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. a高低水位警報装置は、水位に異常があっても表示灯やブザーで知らせる必要はなく、記録のみでよい。
  2. b高低水位警報装置は、水位が異常に上昇又は低下したときに、警報を発して運転員に知らせる装置である。
  3. c高低水位警報装置の機能は、定期的に作動確認を行い、正常に作動することを確かめておく必要がある。
  4. d高水位警報は水面計の水位が異常に上昇したとき、低水位警報は異常に低下したときに作動する。
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正解:a. 高低水位警報装置は、水位に異常があっても表示灯やブザーで知らせる必要はなく、記録のみでよい。

高低水位警報装置は、水位異常時に運転員が速やかに気付けるよう表示灯やブザーなどで警報を発する必要があり、表示灯やブザーで知らせる必要はなく記録のみでよいとする記述は誤り。水位が異常に上昇又は低下したときに警報を発して運転員に知らせる装置であるという記述、定期的に作動確認を行って正常な作動を確かめておく必要があるという記述、高水位警報は水位が異常に上昇したとき・低水位警報は異常に低下したときに作動するという記述はいずれも正しい。

この問題のページ:高低水位警報装置の警報方法

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