危険物取扱者 乙4危険物の性質・火災予防・消火」一問一答(全17問)

危険物取扱者 乙種第4類の「危険物の性質・火災予防・消火」分野の練習問題です。「答えと解説を見る」を開くと正解と解説を確認できます。資格試験ドリルの編集・運営設備資格ドリル編集部が作成。4択の演習モードで解きたい方は危険物取扱者 乙4のドリルへ。

1第4類の危険物に共通する性状として、正しいものはどれか。

  1. a蒸気は空気より軽く、発生すると高い所に滞留する。
  2. bいずれも水によく溶けやすい。
  3. c引火性の液体で、電気の不良導体のものが多く静電気が蓄積しやすい。
  4. d比重はすべて1より大きく、水に沈む。
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正解:c. 引火性の液体で、電気の不良導体のものが多く静電気が蓄積しやすい。

第4類はいずれも引火性液体で、多くが電気の不良導体のため静電気を帯びやすく、放電火花が着火源になる。よって2が正しい。蒸気比重は1より大きく低所に滞留するので1は誤り。ガソリン等の多くは非水溶性なので1(水溶性)も誤り。液比重は1より小さく水に浮くものが多いので3も誤り。

2第4類危険物の蒸気の性質について、正しいものはどれか。

  1. a蒸気比重は1より小さいものが多い。
  2. b蒸気は低い場所に滞留し、離れた火源まで流れて引火することがある。
  3. c蒸気は無害で、多量に吸入しても人体に影響はない。
  4. d蒸気は空気とどのような割合でも燃焼する。
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正解:b. 蒸気は低い場所に滞留し、離れた火源まで流れて引火することがある。

第4類の蒸気は空気より重く低所に滞留し、床面などを伝って離れた火源に達し引火・逆火することがあるため2が正しい。蒸気比重は1より大きいので1は誤り。多くの蒸気は有毒・有害なので3は誤り。燃焼は燃焼範囲(爆発範囲)内でのみ起こるので4も誤り。

3第4類危険物の取扱いと静電気について、誤っているものはどれか。

  1. aガソリンなどは電気の不良導体で、静電気が発生・蓄積しやすい。
  2. b配管への注入速度を速くするほど静電気の発生を抑えられる。
  3. c蓄積した静電気の放電火花が蒸気の着火源になることがある。
  4. d容器や配管を接地(アース)して静電気を除去する。
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正解:b. 配管への注入速度を速くするほど静電気の発生を抑えられる。

流速(注入速度)を速くするほど静電気の発生は増えるので2が誤り。速度を遅くすることが予防策となる。1・3・4は正しい静電気対策・性質の記述。

4特殊引火物である二硫化炭素の性状として、正しいものはどれか。

  1. a比重は1より小さく、水に浮く。
  2. b発火点は約90℃で、第4類の中でも特に低い。
  3. c水によく溶ける。
  4. d蒸気は無毒である。
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正解:b. 発火点は約90℃で、第4類の中でも特に低い。

二硫化炭素の発火点は約90℃で第4類中でも低く、2が正しい。比重は約1.26で水より重く沈むので1は誤り。水に溶けにくく(蒸気発生防止のため水中貯蔵する)3も誤り。蒸気は有毒で、燃焼すると有毒な二酸化硫黄を生じるため4も誤り。

5特殊引火物のジエチルエーテルの性状として、誤っているものはどれか。

  1. a引火点は約-45℃と極めて低い。
  2. b特殊引火物に分類される。
  3. c蒸気には麻酔作用がある。
  4. d発火点は約500℃と高く、加熱してもほとんど発火しない。
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正解:d. 発火点は約500℃と高く、加熱してもほとんど発火しない。

ジエチルエーテルの発火点は約160℃であり、500℃ではないので4が誤り。引火点は約-45℃と極めて低く1は正しい。特殊引火物であり2も正しい。蒸気には麻酔性があり3も正しい。

6特殊引火物のアセトアルデヒドの性状・区分として、正しいものはどれか。

  1. a沸点は約21℃と低く、常温付近で沸騰しやすい。
  2. b水にはまったく溶けない。
  3. c第1石油類に分類される。
  4. d引火点は常温よりかなり高い。
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正解:a. 沸点は約21℃と低く、常温付近で沸騰しやすい。

アセトアルデヒドの沸点は約21℃と低く、常温付近で沸騰・蒸発しやすいため1が正しい。水によく溶けるので2は誤り。特殊引火物に分類されるので3(第1石油類)は誤り。引火点は約-39℃で常温よりはるかに低く4も誤り。

7ガソリンの性状として、誤っているものはどれか。

  1. a引火点は-40℃以下で、常温でも引火の危険がある。
  2. b蒸気比重は空気より大きい。
  3. c発火点は約100℃で、灯油より低い。
  4. d自動車ガソリンはオレンジ色(橙色)に着色されている。
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正解:c. 発火点は約100℃で、灯油より低い。

ガソリンの発火点は約300℃であり、約100℃とする3が誤り。引火点は-40℃以下で常温でも危険なため1は正しい。蒸気比重は約3〜4で空気より重く2は正しい。自動車ガソリンは識別のため橙色に着色され4も正しい。

8第1石油類のベンゼンおよびトルエンについて、正しいものはどれか。

  1. aいずれも水によく溶ける。
  2. bベンゼンの引火点は約-11℃、トルエンは約4℃で、ともに常温以下である。
  3. c比重は1より大きく、水に沈む。
  4. d蒸気に毒性はない。
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正解:b. ベンゼンの引火点は約-11℃、トルエンは約4℃で、ともに常温以下である。

ベンゼンの引火点は約-11℃、トルエンは約4℃でともに常温以下であり2が正しい。ともに非水溶性で1は誤り。比重は約0.88・0.87で水に浮くため3は誤り。とくにベンゼンは蒸気の毒性が強く4も誤り。

9アセトンの性状と品名の区分について、正しいものはどれか。

  1. a水に溶けない非水溶性の液体である。
  2. b第1石油類(水溶性)に該当し、指定数量は400Lである。
  3. c引火点は約70℃である。
  4. dアルコール類に分類される。
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正解:b. 第1石油類(水溶性)に該当し、指定数量は400Lである。

アセトンは水溶性の第1石油類で指定数量は400Lであり2が正しい。水によく溶けるので1(非水溶性)は誤り。引火点は約-20℃で3は誤り。アルコール類ではなく第1石油類なので4も誤り。

10アルコール類のメタノールの性状として、誤っているものはどれか。

  1. a水によく溶ける。
  2. b毒性があり、誤飲すると失明などのおそれがある。
  3. c炎の色が淡く、明るい場所では炎が認識しにくい。
  4. d引火点は約70℃で、常温では引火しない。
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正解:d. 引火点は約70℃で、常温では引火しない。

メタノールの引火点は約11℃で常温でも引火の危険があり、約70℃とする4が誤り。水によく溶け1は正しい。毒性が強く誤飲で失明・死のおそれがあり2は正しい。炎が淡く昼間は見えにくく3も正しい。

11メタノールとエタノールの比較として、正しいものはどれか。

  1. aどちらもアルコール類で、水によく溶ける。
  2. bメタノールは無毒だが、エタノールは有毒である。
  3. cいずれも比重が1より大きく、水に沈む。
  4. d引火点はともに100℃以上である。
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正解:a. どちらもアルコール類で、水によく溶ける。

メタノール・エタノールはともにアルコール類で水によく溶けるため1が正しい。毒性はメタノールが強くエタノール(酒類の成分)は比較的低いので、逆に述べた2は誤り。比重はともに約0.79で水に浮き3は誤り。引火点はそれぞれ約11℃・13℃で100℃未満、4も誤り。

12第2石油類の灯油・軽油について、誤っているものはどれか。

  1. a引火点は常温(20℃前後)より高く、通常は液温を上げないと引火しにくい。
  2. b霧状にしたり布にしみ込ませたりすると引火しやすくなる。
  3. cガソリンが混ざると引火点が下がり、危険性が増す。
  4. d比重が1より大きく水に沈むので、水をかければ安全に消火できる。
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正解:d. 比重が1より大きく水に沈むので、水をかければ安全に消火できる。

灯油・軽油は比重が1より小さく水に浮くため、注水すると油が広がって火災を拡大させる。よって4が誤り。引火点は約40〜45℃以上で常温では引火しにくく1は正しい。霧状化・布への浸潤で引火しやすくなり2も正しい。ガソリン混入で引火点が下がり危険が増すため3も正しい。

13第3石油類の重油の性状として、正しいものはどれか。

  1. a引火点は21℃未満で、常温でも容易に引火する。
  2. b比重は1より小さく、水に浮く。
  3. c水によく溶ける。
  4. d常温での引火の危険が非常に大きい。
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正解:b. 比重は1より小さく、水に浮く。

重油の比重は約0.9〜1.0で1より小さく水に浮くため2が正しい。引火点は約60〜150℃と高く、21℃未満とする1、常温で引火危険が大きいとする4はいずれも誤り。非水溶性なので3も誤り。

14第3石油類のグリセリンおよびクレオソート油について、正しいものはどれか。

  1. aグリセリンは水に溶けない。
  2. bグリセリンは水溶性で、指定数量は4000Lである。
  3. cクレオソート油の比重は1より小さい。
  4. dいずれも引火点は21℃未満である。
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正解:b. グリセリンは水溶性で、指定数量は4000Lである。

グリセリンは水溶性の第3石油類で指定数量は4000Lであり2が正しい。グリセリンは水によく溶けるので1は誤り。クレオソート油の比重は1より大きい(水に沈む)ため3は誤り。第3石油類の引火点は70℃以上200℃未満で、21℃未満とする4も誤り。

15第4石油類および動植物油類について、正しいものはどれか。

  1. a動植物油類のうちヨウ素価の高い乾性油は、自然発火しやすい。
  2. b第4石油類は引火点が低く、常温で容易に引火する。
  3. c動植物油類は不燃性である。
  4. d第4石油類の指定数量は200Lである。
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正解:a. 動植物油類のうちヨウ素価の高い乾性油は、自然発火しやすい。

ヨウ素価の高い乾性油(アマニ油など)は酸化されやすく、布などに染み込んで蓄熱すると自然発火しやすいため1が正しい。第4石油類の引火点は200℃以上250℃未満と高く、常温では引火しにくいので2は誤り。動植物油類も可燃性で3は誤り。第4石油類の指定数量は6000Lで4も誤り。

16第4類危険物の火災の消火方法として、誤っているものはどれか。

  1. a泡・粉末・二酸化炭素による窒息消火が有効である。
  2. b棒状の水は油が浮いて燃え広がるため、一般に適さない。
  3. c水溶性液体の火災には通常の泡がよく効くので、耐アルコール泡は不要である。
  4. d二酸化炭素消火剤を狭い室内で使うと、酸欠に注意が必要である。
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正解:c. 水溶性液体の火災には通常の泡がよく効くので、耐アルコール泡は不要である。

アルコールなどの水溶性液体の火災では通常の泡が消泡(破壊)されてしまうため、水溶性液体用泡(耐アルコール泡)が必要であり3が誤り。第4類は窒息消火が基本で1は正しい。棒状注水は油を浮かせ延焼させるため不適で2は正しい。二酸化炭素は密閉空間で酸欠のおそれがあり4も正しい。

17ガソリン400Lと軽油2000Lを同一の場所で貯蔵する場合、指定数量の倍数はいくつになるか。

  1. a2倍
  2. b3倍
  3. c4倍
  4. d5倍
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正解:c. 4倍

ガソリン(第1石油類・非水溶性)の指定数量は200Lなので400÷200=2倍。軽油(第2石油類・非水溶性)の指定数量は1000Lなので2000÷1000=2倍。合計は2+2=4倍となり3が正しい。

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