危険物取扱者 乙4基礎的な物理学・化学」一問一答(全46問)

危険物取扱者 乙種第4類の「基礎的な物理学・化学」分野の練習問題です。「答えと解説を見る」を開くと正解と解説を確認できます。資格試験ドリルの編集・運営設備資格ドリル編集部が作成。4択の演習モードで解きたい方は危険物取扱者 乙4のドリルへ。

問題データ最終更新 2026-08-09

1燃焼が継続するために必要な「燃焼の3要素」の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. a可燃物・不燃物・触媒
  2. b可燃物・酸素供給源・点火源
  3. c可燃物・窒素・水分
  4. d酸素供給源・二酸化炭素・点火源
答えと解説を見る

正解:b. 可燃物・酸素供給源・点火源

燃焼の3要素は可燃物・酸素供給源(酸素供給体)・点火源(熱源)であり、これに連鎖反応を加えて燃焼の4要素とすることもある。他の選択肢は窒素・二酸化炭素・水分・不燃物など燃焼を助けない(むしろ抑制する)要素を含むため誤り。

この問題のページ:燃焼の3要素

2燃焼の種類に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a木材や石炭が熱分解せずそのまま蒸発して燃えるのは蒸発燃焼である
  2. b木炭やコークスが炎を出さず赤熱して燃えるのは分解燃焼である
  3. cニトロセルロースが分子内の酸素で燃えるのは自己燃焼である
  4. dガソリンや灯油などの引火性液体は表面燃焼で燃える
答えと解説を見る

正解:c. ニトロセルロースが分子内の酸素で燃えるのは自己燃焼である

ニトロセルロース・セルロイドなどは分子内に酸素を含み、その酸素で燃焼するため自己燃焼(内部燃焼)と呼ぶ。木炭・コークスは表面燃焼(分解燃焼ではない)、引火性液体は蒸発した蒸気が燃える蒸発燃焼(表面燃焼ではない)、木材・石炭は熱分解して生じる可燃性ガスが燃える分解燃焼(蒸発燃焼ではない)ため他は誤り。

この問題のページ:物質による燃焼形態の違い

3引火点と発火点に関する説明として、正しいものはどれか。

  1. a発火点は引火点より必ず低い温度である
  2. b引火点とは、点火源を近づけたとき燃え出すのに十分な蒸気を液面上に生じる最低の液温である
  3. c発火点とは、可燃性蒸気が燃焼範囲の下限に達するときの液温である
  4. d引火点とは、点火源なしで自然に燃え出す最低の液温である
答えと解説を見る

正解:b. 引火点とは、点火源を近づけたとき燃え出すのに十分な蒸気を液面上に生じる最低の液温である

引火点は、点火源を近づけたとき引火するのに十分な濃度(燃焼範囲下限)の蒸気を液面上に発生する最低液温であり、これを述べた記述が正しい。点火源なしで自然発火する温度は発火点であり、発火点は一般に引火点より高い。よって、引火点を点火源なしで自然に燃え出す最低の液温とする記述、発火点を可燃性蒸気が燃焼範囲の下限に達するときの液温とする記述、発火点は引火点より必ず低いとする記述は、いずれも誤り。

この問題のページ:引火点の定義

4ある可燃性蒸気の燃焼範囲(爆発限界)が1.4vol%〜7.6vol%である。この物質の蒸気の空気中濃度に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a濃度10vol%では下限を超えているため燃焼する
  2. b燃焼範囲が狭いほど危険性が大きい
  3. c濃度5.0vol%では上限を超えるため燃焼しない
  4. d濃度1.0vol%では下限未満のため点火源があっても燃焼(爆発)しない
答えと解説を見る

正解:d. 濃度1.0vol%では下限未満のため点火源があっても燃焼(爆発)しない

燃焼範囲は下限値〜上限値の間でのみ燃焼が起こる。1.0vol%は下限1.4vol%未満なので燃焼しない(正しい)。5.0vol%は範囲内なので燃焼する、10vol%は上限7.6vol%を超えるため燃焼しない、燃焼範囲は広いほど(かつ下限が低いほど)危険が大きい、ため他は誤り。

この問題のページ:可燃性蒸気の燃焼範囲と濃度判定

5物質の三態と状態変化について、正しいものはどれか。

  1. a固体が液体になる変化を凝固という
  2. b気体が液体になる変化を融解という
  3. c固体が液体を経ずに直接気体になる変化を昇華という
  4. d液体が気体になる変化を昇華という
答えと解説を見る

正解:c. 固体が液体を経ずに直接気体になる変化を昇華という

固体が液体を経ずに直接気体になる(またはその逆)変化を昇華といい、これを述べた記述が正しい。液体→気体は蒸発(気化)、気体→液体は凝縮(液化)、固体→液体は融解、液体→固体は凝固である。よって、液体が気体になる変化を昇華とする記述、気体が液体になる変化を融解とする記述、固体が液体になる変化を凝固とする記述は、いずれも用語が誤り。

この問題のページ:固体から気体への昇華

6蒸気比重(空気を1としたときの蒸気の重さ)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a蒸気比重は液比重と同じ値になる
  2. b第4類危険物の蒸気の多くは蒸気比重が1より小さい
  3. cガソリンの蒸気は蒸気比重が1より小さいので上方に拡散する
  4. d蒸気比重が1より大きい可燃性蒸気は低所に滞留しやすい
答えと解説を見る

正解:d. 蒸気比重が1より大きい可燃性蒸気は低所に滞留しやすい

蒸気比重が1より大きい(空気より重い)蒸気は低所・床面付近に滞留しやすく、離れた点火源にも達して引火の危険がある。第4類危険物の蒸気の多くは空気より重く(蒸気比重>1)、ガソリン蒸気も空気より重い。蒸気比重と液比重は別の値である。よって他は誤り。

この問題のページ:蒸気比重と滞留のしやすさ

7液体の比重に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a二硫化炭素は水より軽いため水に浮く
  2. b第4類危険物はすべて水より比重が大きい
  3. cガソリンや灯油は水より比重が小さく、水に浮く
  4. d比重が水より小さい油の火災には注水が最も有効である
答えと解説を見る

正解:c. ガソリンや灯油は水より比重が小さく、水に浮く

ガソリン・灯油は比重が水より小さく(約0.65〜0.8)水に浮く(正しい)。二硫化炭素は比重約1.26で水より重く水に沈む、第4類には二硫化炭素など水より重いものもある、水に浮く油に注水すると油が水面に広がり火災が拡大するため注水は不適、よって他は誤り。

この問題のページ:危険物の液比重に関する性質

8静電気による災害を防止する対策として、誤っているものはどれか。

  1. a容器や配管を接地(アース)する
  2. b作業場の湿度を高く保つ
  3. c液体を配管内で流す速度(流速)を遅くする
  4. d導電性の低い床材や履物を用いる
答えと解説を見る

正解:d. 導電性の低い床材や履物を用いる

導電性の低い絶縁材を用いると静電気が逃げず蓄積しやすくなるため防止策として誤り。流速を遅くする・接地する・湿度を高く保つ(空気中の水分で電荷が逃げやすくなる)はいずれも正しい静電気防止策である。

この問題のページ:静電気災害防止対策の誤り

9酸化と還元、酸化剤・還元剤に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a物質が水素を失うことを還元という
  2. b物質が酸素と化合することを還元という
  3. c酸化剤は相手を酸化し、自身は還元される物質である
  4. d還元剤とは相手を還元し、自身も還元される物質である
答えと解説を見る

正解:c. 酸化剤は相手を酸化し、自身は還元される物質である

酸化剤は反応で相手を酸化し、自身は酸素を与える(または電子を受け取る)ため還元される物質である(正しい)。物質が酸素と化合するのは酸化、水素を失うのは酸化、還元剤は相手を還元し自身は酸化される、ため他は誤り。

この問題のページ:酸化剤の定義

10熱の移動と比熱に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a比熱とは、物質1gの温度を1K上げるのに必要な熱量
  2. b熱が物体中を高温部から低温部へ順次伝わる現象を放射という
  3. c太陽の熱が真空を隔てて地上に届くのは対流による
  4. d液体や気体が移動して熱を運ぶ現象を伝導という
答えと解説を見る

正解:a. 比熱とは、物質1gの温度を1K上げるのに必要な熱量

比熱は物質1gの温度を1K(1℃)上げるのに必要な熱量である(正しい)。物体中を順次伝わるのは伝導(放射ではない)、真空を隔てて届くのは放射(対流ではない)、流体が移動して熱を運ぶのは対流(伝導ではない)、ため他は誤り。

この問題のページ:比熱の定義

11水5kgの温度を20℃から60℃まで上げるのに必要な熱量はおよそいくらか。ただし水の比熱を4.2J/(g・K)とする。

  1. a約84kJ
  2. b約1260kJ
  3. c約336kJ
  4. d約840kJ
答えと解説を見る

正解:d. 約840kJ

熱量Q=質量×比熱×温度差=5000g×4.2J/(g・K)×(60−20)K=5000×4.2×40=840000J=840kJ。よって約840kJが正しく、他は計算が合わない。

この問題のページ:水の加熱に必要な熱量計算

12消火の理論(消火の4作用)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a連鎖反応を止める消火は抑制(負触媒)消火である
  2. b水をかけて燃焼物の温度を下げるのは除去消火である
  3. c酸素の供給を断って消火するのは冷却消火である
  4. d燃焼物を取り除いて消火するのは窒息消火である
答えと解説を見る

正解:a. 連鎖反応を止める消火は抑制(負触媒)消火である

燃焼の連鎖反応を化学的に断ち切る消火は抑制(負触媒)消火である(正しい)。燃焼物を取り除くのは除去消火(窒息ではない)、酸素供給を断つのは窒息消火(冷却ではない)、水で温度を下げるのは冷却消火(除去ではない)、ため他は誤り。

この問題のページ:消火の4作用に関する基礎知識

13二酸化炭素消火剤に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a窒息作用が主で、電気設備の火災にも使用できる
  2. b可燃物を化学的に酸化させて消火する
  3. c放射しても酸素濃度は下がらないため密閉室でも安全である
  4. d主として冷却作用により消火し、油火災には使用できない
答えと解説を見る

正解:a. 窒息作用が主で、電気設備の火災にも使用できる

二酸化炭素消火剤は空気中の酸素濃度を下げる窒息作用が主で、電気を通さないため電気火災にも有効である(正しい)。油火災(第4類)にも使える、放射すると酸素濃度が下がり密閉室では酸欠の危険がある、酸化させて消火することはない、ため他は誤り。

この問題のページ:二酸化炭素消火剤の性質

14第4類(引火性液体)の火災に対する消火剤の適応について、誤っているものはどれか。

  1. a泡消火剤は液面を泡で覆う窒息作用で有効である
  2. b粉末(りん酸塩類等)消火剤は抑制・窒息作用で有効である
  3. c棒状の水(注水)は液面を冷却するので最も有効である
  4. d二酸化炭素消火剤は窒息作用で有効である
答えと解説を見る

正解:c. 棒状の水(注水)は液面を冷却するので最も有効である

第4類の非水溶性液体に棒状注水すると、水より軽い油が水面に浮いて燃え広がり火災を拡大させるため不適で、この記述は誤り。泡・粉末・二酸化炭素はいずれも第4類火災に適応する有効な消火剤である。

この問題のページ:第4類火災への注水消火の適否

15有機化合物の一般的性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a一般に可燃性で、燃焼すると二酸化炭素と水を生じる
  2. b一般に燃えにくく、燃えても二酸化炭素や水を生じない
  3. c構成元素は主に金属元素である
  4. d一般に水によく溶け、無機化合物より融点・沸点が高い
答えと解説を見る

正解:a. 一般に可燃性で、燃焼すると二酸化炭素と水を生じる

有機化合物は主に炭素・水素などからなり可燃性で、完全燃焼すると二酸化炭素と水を生じるものが多い(正しい)。一般に水に溶けにくく無機化合物より融点・沸点が低い、燃えやすい、構成元素は炭素が主体で金属元素ではない、ため他は誤り。

この問題のページ:有機化合物の燃焼生成物

16液体の熱膨張に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a液体は温度が上昇すると一般に体積が膨張するため、容器に満量を注入すると危険である
  2. b液体は温度変化によって体積が変化することはほとんどない
  3. c液体を加熱すると体積は減少し、密度は増加する
  4. d液体の体膨張率は物質によらずすべて等しい
答えと解説を見る

正解:a. 液体は温度が上昇すると一般に体積が膨張するため、容器に満量を注入すると危険である

液体は温度上昇に伴い一般に体積が膨張するため、タンクや容器に液体を満量まで注入すると温度上昇時に溢れ出す危険があり、この記述は正しい。液体はほとんど体積変化しないという記述、体膨張率が物質によらず一定という記述、加熱すると体積が減少するという記述はいずれも誤りである。液体の体膨張率は物質ごとに異なり、ガソリン等は水より膨張しやすい。

この問題のページ:液体の熱膨張と満量注入の危険性

17沸点に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a気圧を下げると、液体の沸点は高くなる
  2. b沸点は液体の飽和蒸気圧が外圧と等しくなる温度である
  3. c沸点は液体の種類によらず、常に100℃で一定である
  4. d沸点は液体の密度によってのみ決まり、圧力とは無関係である
答えと解説を見る

正解:b. 沸点は液体の飽和蒸気圧が外圧と等しくなる温度である

沸点とは液体の飽和蒸気圧が外圧(大気圧)と等しくなる温度であり、これは正しい。沸点は物質ごとに異なり水以外は100℃とは限らないため誤り、気圧を下げると沸点は低くなる(高くなるは誤り)、沸点は外圧との関係で決まり密度のみで決まるわけではないため誤りである。

この問題のページ:沸点の定義

18密度と比重に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a密度は基準物質との比であり、比重は単位体積あたりの質量である
  2. b比重は単位体積あたりの質量そのものであり、単位を持つ
  3. c密度は単位体積あたりの質量、比重は基準物質との質量比である
  4. d密度も比重も、ともに単位はg/cm3で表され数値は必ず一致する
答えと解説を見る

正解:c. 密度は単位体積あたりの質量、比重は基準物質との質量比である

密度は単位体積あたりの質量(例:g/cm3)であり、比重は物質の質量と基準物質(通常水)の質量との比で単位を持たない無次元の量であるため、この記述は正しい。密度と比重の数値がg/cm3を基準とした場合近い値になることはあるが定義上「必ず一致する」とは言えず、また比重が単位体積あたりの質量そのものである、密度と比重の定義を入れ替えた記述はいずれも誤りである。

この問題のページ:密度と比重の違い

19物理変化と化学変化に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a氷が融けて水になる変化は化学変化であり、新しい物質が生成する
  2. b物理変化では必ず別の物質が新しく生成する
  3. c化学変化では物質の状態(固体・液体・気体)のみが変化し、物質そのものは変化しない
  4. dガソリンが燃焼して二酸化炭素と水を生じる変化は化学変化である
答えと解説を見る

正解:d. ガソリンが燃焼して二酸化炭素と水を生じる変化は化学変化である

ガソリンの燃焼のように物質そのものが変化し別の物質(二酸化炭素と水)が生じる変化は化学変化であり、この記述は正しい。氷が融けて水になるのは状態が変わるだけで物質は変化しない物理変化であるため誤り、物理変化で別の物質が生成するという記述、化学変化で物質そのものは変化しないという記述もいずれも定義に反し誤りである。

この問題のページ:燃焼における化学変化

20単体・化合物・混合物に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. aガソリンは炭化水素を主成分とする単一の化合物である
  2. b水は水素と酸素の混合物であり、化合物ではない
  3. c空気は窒素や酸素など複数の物質からなる混合物である
  4. d鉄や硫黄のように2種類以上の元素からなる純物質を単体という
答えと解説を見る

正解:c. 空気は窒素や酸素など複数の物質からなる混合物である

空気は窒素・酸素・アルゴン等複数の物質が混ざり合った混合物であり、この記述は正しい。ガソリンは種々の炭化水素の混合物であり単一の化合物ではないため誤り、水は水素と酸素からなる化合物であり混合物ではないため誤り、単体は1種類の元素のみからなる純物質であり2種類以上の元素からなるものは化合物であるため誤りである。

この問題のページ:空気の混合物としての性質

21pH(水素イオン指数)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. apHの値が大きいほど酸性が強いことを示す
  2. bpHは水溶液の温度に関係なく常に一定の値をとる
  3. c中性の水溶液のpHは0である
  4. dpHが7より小さい水溶液は酸性、7より大きい水溶液はアルカリ性である
答えと解説を見る

正解:d. pHが7より小さい水溶液は酸性、7より大きい水溶液はアルカリ性である

水溶液のpHは7を中性とし、7より小さいほど酸性、7より大きいほどアルカリ性(塩基性)を示すため、この記述は正しい。pHの値が大きいほど酸性が強いという記述は逆であり誤り、中性のpHは7であって0ではないため誤り、pHは温度によって変化しうるため常に一定という記述も誤りである。

この問題のページ:pHによる水溶液の性質判定

22酸と塩基の中和反応に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a酸性の水溶液どうしを混ぜ合わせる反応を中和という
  2. b酸と塩基が反応すると、一般に塩(えん)と水を生じる
  3. c中和反応では酸と塩基が反応して新たに酸を生じる
  4. d中和反応では必ず気体が発生し、水は生じない
答えと解説を見る

正解:b. 酸と塩基が反応すると、一般に塩(えん)と水を生じる

酸と塩基が反応すると、一般に塩(えん)と水を生じる反応を中和といい、この記述は正しい。中和反応で必ず気体が発生するという記述、酸性どうしを混ぜる反応を中和とする記述、中和で新たに酸が生じるという記述はいずれも中和反応の定義に反し誤りである。

この問題のページ:酸と塩基の中和反応

23燃焼点に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a燃焼点は、引火点と全く同じ温度を指す別名にすぎない
  2. b燃焼点は、一般に引火点よりわずかに高い温度である
  3. c燃焼点は、可燃物が空気中で火源がなくても自ら発火する最低の温度である
  4. d燃焼点は、点火しても燃焼が継続せず消えてしまう最低の温度である
答えと解説を見る

正解:b. 燃焼点は、一般に引火点よりわずかに高い温度である

燃焼点とは、いったん点火した炎が消えずに燃焼を継続できる最低の液温であり、一般に引火点よりわずかに高い温度であるため、この記述は正しい。燃焼が継続せず消える温度とする記述は燃焼点の定義と逆であり誤り、空気中で火源がなくても自ら発火する最低の温度は発火点の説明であり誤り、燃焼点と引火点は異なる温度であるため同一とする記述も誤りである。

この問題のページ:燃焼点と引火点の関係

24自然発火に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a自然発火は、必ず外部からの火気の接触によって起こる
  2. b自然発火とは、外部から火源を与えなくても物質が自ら発熱し、発火点に達して燃え出す現象である
  3. c自然発火は、酸化熱などの蓄熱が起こりにくい状況で発生しやすい
  4. d自然発火する物質は、危険物第4類には一切存在しない
答えと解説を見る

正解:b. 自然発火とは、外部から火源を与えなくても物質が自ら発熱し、発火点に達して燃え出す現象である

自然発火とは、外部からの火源なしに物質自身が酸化熱等により発熱し、その熱が蓄積して発火点に達して燃え出す現象であり、この記述は正しい。外部からの火気接触によって起こるという記述は自然発火の定義と矛盾し誤り、蓄熱が起こりにくい状況で発生しやすいという記述も逆であり誤り、第4類にも自然発火性を持つ物質は存在するため誤りである。

この問題のページ:自然発火のしくみ

25静電気の発生に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a静電気は、液体が完全に静止している場合に最も発生しやすい
  2. b静電気は、湿度が高い環境ほど帯電しやすくなる
  3. c静電気は、液体が配管内を流動する際の摩擦によって発生する
  4. d静電気は、電気を良く通す金属体どうしが接触したときにのみ発生する
答えと解説を見る

正解:c. 静電気は、液体が配管内を流動する際の摩擦によって発生する

静電気は、液体が配管やホースの内部を流動する際に管壁との摩擦などにより発生する(流動帯電)ことがあり、この記述は正しい。金属どうしの接触時のみ発生するという記述、湿度が高いほど帯電しやすいという記述(実際は湿度が高いと放電しやすく帯電しにくい)、液体が静止時に最も発生しやすいという記述はいずれも誤りである。

この問題のページ:配管流動による静電気発生

26物質の比熱に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. aすべての物質の比熱は水と同じ値である
  2. b比熱が小さい物質ほど、同じ熱量を加えたときの温度上昇は小さい
  3. c比熱の大きい物質ほど、少ない熱量で温度が上昇しやすい
  4. d水は比熱が大きく、温まりにくく冷めにくい性質がある
答えと解説を見る

正解:d. 水は比熱が大きく、温まりにくく冷めにくい性質がある

水は多くの物質に比べて比熱が大きく、温まりにくく冷めにくいという性質があり、この記述は正しい。比熱が大きい物質ほど温度を上げるのに多くの熱量が必要で温まりにくいため、少ない熱量で温度上昇しやすいという記述は誤り、比熱がすべて水と同じという記述は誤り、比熱が小さい物質は少ない熱量で温度が大きく上昇するため、温度上昇が小さいとする記述も誤りである。

この問題のページ:水の比熱の大きさ

27液体の気化熱(蒸発潜熱)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a気化熱は、液体の温度を上昇させるために使われる熱量である
  2. b気化する際には、周囲から熱を奪うため、周囲の温度は下がる
  3. c液体が気化するときには、熱の出入りは一切生じない
  4. d液体が気化する際には、周囲に熱を放出するため、周囲の温度が上がる
答えと解説を見る

正解:b. 気化する際には、周囲から熱を奪うため、周囲の温度は下がる

液体が気体になる際には気化熱(蒸発潜熱)として周囲から熱を奪うため周囲の温度は下がり、この記述は正しい。周囲に熱を放出して温度が上がるという記述は逆であり誤り、気化熱は状態変化に使われる熱であって温度上昇に使われる熱ではないため誤り、気化時に熱の出入りが生じないとする記述も誤りである。

この問題のページ:気化熱による吸熱・冷却作用

28熱伝導に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a一般に金属は熱をよく伝え、空気は熱を伝えにくい性質がある
  2. b液体は固体よりも常に熱をよく伝える性質がある
  3. c熱伝導のしやすさは、物質の種類によらずすべて同じである
  4. d気体は固体よりも熱をよく伝え、伝導による熱の移動が最も速い
答えと解説を見る

正解:a. 一般に金属は熱をよく伝え、空気は熱を伝えにくい性質がある

一般に金属のような固体は熱をよく伝える一方、空気のような気体は熱を伝えにくい性質があり、この記述は正しい。気体が固体よりも熱をよく伝えるという記述は事実に反し誤り、熱伝導のしやすさが物質によらず同じという記述、液体が固体より常に熱を伝えやすいという記述もいずれも誤りである。

この問題のページ:金属と空気の熱伝導性の違い

29燃焼範囲(爆発限界)の一般的性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a燃焼範囲は、可燃物の種類にかかわらずすべて同じ数値になる
  2. b燃焼範囲は可燃性蒸気と空気との混合割合の範囲であり、下限値・上限値は物質によって異なる
  3. c燃焼範囲が広い物質ほど、燃焼(引火)の危険性は低いといえる
  4. d可燃性蒸気の濃度が燃焼範囲の下限より低くても、常に燃焼が起こる
答えと解説を見る

正解:b. 燃焼範囲は可燃性蒸気と空気との混合割合の範囲であり、下限値・上限値は物質によって異なる

燃焼範囲(爆発限界)とは可燃性蒸気と空気との混合気体が燃焼しうる濃度の範囲であり、その下限値・上限値は物質ごとに固有の値を持つため、この記述は正しい。可燃物の種類によらず同じ数値になるという記述は誤り、濃度が下限より低いと燃料が薄すぎて燃焼が起こらないため常に燃焼が起こるとする記述も誤り、燃焼範囲が広いほど発火しうる濃度域が広く危険性は高いため、危険性が低いとする記述も誤りである。

この問題のページ:燃焼範囲の上限値・下限値

30液体の蒸気圧と温度の関係に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a液温が高くなるほど、その液体の飽和蒸気圧は小さくなる
  2. b液体の蒸気圧は液体の色によって決まり、温度とは無関係である
  3. c液体の蒸気圧は液温にかかわらず常に一定である
  4. d液温が高くなるほど、その液体の飽和蒸気圧は大きくなる
答えと解説を見る

正解:d. 液温が高くなるほど、その液体の飽和蒸気圧は大きくなる

液体の飽和蒸気圧は液温の上昇とともに増大し、これを図示したものが蒸気圧曲線である。よって正しいのは液温が高いほど蒸気圧が大きくなるとする記述である。液温上昇で蒸気圧が小さくなるとする記述は関係が逆であり誤り。蒸気圧が液温によらず一定とする記述は温度依存性を無視しており誤り。蒸気圧は分子の運動エネルギーに関わる物理量であり液体の色とは無関係なので、色で決まるとする記述も誤りである。

この問題のページ:液温と飽和蒸気圧の関係

31一定温度における気体の圧力と体積の関係(ボイルの法則)として、正しいものはどれか。

  1. a気体の体積は圧力にも温度にも関係なく常に一定である
  2. b圧力が一定のとき、気体の体積は温度に反比例する
  3. c温度が一定のとき、気体の体積は圧力に比例する
  4. d温度が一定のとき、気体の体積は圧力に反比例する
答えと解説を見る

正解:d. 温度が一定のとき、気体の体積は圧力に反比例する

ボイルの法則は、温度が一定のとき気体の体積は圧力に反比例するという法則であり、圧力を上げると体積は小さくなる。体積が圧力に比例するとする記述は関係が逆であり誤り。圧力一定で体積が温度に反比例するという記述はシャルルの法則(体積は温度に比例)と矛盾しており誤り。気体の体積が圧力・温度に無関係に一定とする記述も、状態方程式に反するため誤りである。

この問題のページ:ボイルの法則

32一定圧力における気体の体積と温度の関係(シャルルの法則)として、正しいものはどれか。

  1. a気体の体積は、圧力や温度によらず常に一定に保たれる
  2. b圧力が一定のとき、気体の体積は絶対温度に比例する
  3. c圧力が一定のとき、気体の体積は絶対温度に反比例する
  4. d温度が一定のとき、気体の体積は絶対温度に比例する
答えと解説を見る

正解:b. 圧力が一定のとき、気体の体積は絶対温度に比例する

シャルルの法則は、圧力が一定のとき気体の体積は絶対温度に比例するという法則であり、温度を上げると体積は増加する。体積が絶対温度に反比例するとする記述は関係が逆であり誤り。「温度が一定のとき」体積が絶対温度に比例するという記述は条件設定自体が矛盾しており誤り。気体の体積が圧力・温度に無関係に一定とする記述も状態方程式に反し誤りである。

この問題のページ:シャルルの法則

33水2kgを100℃ですべて水蒸気にするのに必要な熱量はおよそいくらか。ただし水の蒸発潜熱を2,260J/gとする。

  1. a約4,520kJ
  2. b約1,130kJ
  3. c約2,260kJ
  4. d約9,040kJ
答えと解説を見る

正解:a. 約4,520kJ

水2kgは2,000gであり、必要熱量は質量×蒸発潜熱で求められるので2,000g×2,260J/g=4,520,000J、すなわち約4,520kJとなる。約2,260kJは質量を1,000g(1kg)として計算した場合に相当し、2kgを1kgと取り違えた誤りである。約1,130kJは質量を500gとして計算した場合に相当する誤りである。約9,040kJは質量を4,000g(4kg)として計算した場合に相当し、いずれも正しい計算結果ではない。

この問題のページ:水の蒸発潜熱と必要熱量の計算

34毛管現象(毛細管現象)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a毛管現象は、液体の温度が0℃以下に下がって凝固し始めるときにのみ生じる特殊な現象であり、常温においては生じない
  2. b毛管現象は、細い管の中を気体が移動する場合にのみ生じる現象であって、水や油などの液体においては生じることのない現象である
  3. c細い管を液体に差し込むと、管内の液面が周囲の液面より上昇したり下降したりする現象で、液体の種類や管の太さによって程度が異なる
  4. d毛管現象は、液体の種類や表面張力、管の太さにかかわらず、細い管を差し込めば常に同じ高さまで液面が上昇する現象である
答えと解説を見る

正解:c. 細い管を液体に差し込むと、管内の液面が周囲の液面より上昇したり下降したりする現象で、液体の種類や管の太さによって程度が異なる

毛管現象は、細い管の中で液体の表面張力等により液面が周囲より上昇または下降する現象であり、その程度は液体の種類や管の太さによって異なる。液体の種類・管の太さに関係なく同じ高さになるとする記述は程度差を無視しており誤り。毛管現象は液体で生じる現象であり、気体のみで生じるとする記述は誤り。特定の低温条件でのみ生じる特殊現象とする記述も事実に反し誤りである。

この問題のページ:毛管現象のしくみ

35液体の表面張力に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a水は一般に表面張力が極めて小さく、油類より小さい液体の代表例である
  2. b表面張力とは、液体が表面積を小さくしようとして働く力のことである
  3. c表面張力とは、液体の内部で気体の泡ができるときにのみ働く力のことである
  4. d表面張力は液体の種類によらず、すべての液体で同じ大きさになる
答えと解説を見る

正解:b. 表面張力とは、液体が表面積を小さくしようとして働く力のことである

表面張力は液体の表面が自らの表面積を最小にしようとして働く力であり、水滴が丸くなる現象などに現れる。内部で気泡ができるときにのみ働く力とする記述は表面現象の説明として誤り。水は油類などに比べてむしろ表面張力が大きい液体の代表例であり、極めて小さいとする記述は誤り。表面張力の大きさは液体の種類によって異なるため、すべて同じとする記述も誤りである。

この問題のページ:液体の表面張力

36溶解度と飽和溶液に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a溶解度は、溶質の種類にかかわらず、すべての物質で同じ値になる
  2. b飽和溶液とは、溶質が全く溶けていない状態の溶液のことである
  3. c一定温度において、溶媒にそれ以上溶質を溶かすことができない状態の溶液を飽和溶液という
  4. d溶解度は、溶媒の温度によって変化することはない
答えと解説を見る

正解:c. 一定温度において、溶媒にそれ以上溶質を溶かすことができない状態の溶液を飽和溶液という

一定温度・一定量の溶媒に溶質を溶かしていき、それ以上溶けなくなった状態の溶液を飽和溶液といい、そのときに溶けている溶質の量が溶解度である。溶質が全く溶けていない状態を飽和溶液とする記述は定義と逆であり誤り。溶解度は溶質と溶媒の組み合わせによって異なる値をとるため、すべて同じとする記述は誤り。溶解度は一般に溶媒の温度によって変化するため、温度に無関係とする記述も誤りである。

この問題のページ:溶解度と飽和溶液

37コロイドに関する記述として、正しいものはどれか。

  1. aコロイド溶液に光を当てても、光の通路が見えることはない
  2. bコロイドは気体にのみ存在し、液体中には存在しない
  3. cコロイド粒子は原子や単純なイオンよりもさらに小さく、半透膜も自由に通過する
  4. dコロイド粒子は、真の溶液の溶質粒子よりも大きく、ろ紙は通過するが半透膜は通過できない程度の大きさの粒子である
答えと解説を見る

正解:d. コロイド粒子は、真の溶液の溶質粒子よりも大きく、ろ紙は通過するが半透膜は通過できない程度の大きさの粒子である

コロイド粒子は原子・分子・イオンなどより大きく、ろ紙は通過できるが半透膜は通過できない程度の大きさの粒子であり、この性質を利用して真の溶液と区別できる。半透膜も自由に通過するとする記述は粒子の大きさの説明として誤り。コロイド溶液に光を当てると粒子により光が散乱されて光の通路が見えるチンダル現象が生じるため、見えることはないとする記述は誤り。コロイドは気体・液体・固体いずれの分散媒にも存在しうるため、気体のみとする記述も誤りである。

この問題のページ:コロイド粒子の大きさ

38化学反応式と質量保存の法則に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a質量保存の法則は、気体が関わる反応には適用されない
  2. b化学反応が起こると、反応前後で物質全体の質量の総和は必ず減少する
  3. c化学反応の前後で、反応に関わる物質全体の質量の総和は変化しない
  4. d化学反応が起こると、反応前後で物質全体の質量の総和は必ず増加する
答えと解説を見る

正解:c. 化学反応の前後で、反応に関わる物質全体の質量の総和は変化しない

質量保存の法則により、化学反応が起きても反応に関与する物質全体の質量の総和は反応前後で変化しない。質量が必ず増加するとする記述、必ず減少するとする記述はいずれもこの法則に反し誤りである。質量保存の法則は反応系全体(気体を含む)について成り立つ法則であり、気体が関わる反応には適用されないとする記述も誤りである。

この問題のページ:質量保存の法則

39物質量(モル)に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a1molには、約6.02×10^23個の粒子が含まれる
  2. bモルは体積の単位であり、常に1mol=1Lである
  3. c1molの物質に含まれる粒子の数は、物質の種類によって異なる
  4. dモルは質量の単位であり、常に1mol=1gである
答えと解説を見る

正解:a. 1molには、約6.02×10^23個の粒子が含まれる

1molは、アボガドロ数(約6.02×10^23個)の粒子を含む物質量の単位であり、この個数は物質の種類によらず一定である。物質の種類によって1molあたりの粒子数が異なるとする記述は誤り。モルは物質量の単位であって質量の単位ではなく、1molに対応する質量(モル質量)は物質ごとに異なるため、常に1mol=1gとする記述は誤り。同様にモルは体積の単位でもないため、常に1mol=1Lとする記述も誤りである。

この問題のページ:物質量(モル)とアボガドロ数

40発熱反応と吸熱反応に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a発熱反応・吸熱反応という分類は、燃焼のような酸化反応には当てはまらない
  2. b吸熱反応とは、反応が進むときに周囲へ熱を放出する反応のことである
  3. c燃焼のように、反応が進むときに周囲から熱を吸収する反応を発熱反応という
  4. d燃焼のように、反応が進むときに周囲へ熱を放出する反応を発熱反応という
答えと解説を見る

正解:d. 燃焼のように、反応が進むときに周囲へ熱を放出する反応を発熱反応という

反応の進行に伴い周囲へ熱を放出する反応を発熱反応といい、燃焼はその代表例である。周囲から熱を吸収する反応を発熱反応とする記述は定義が逆であり誤り。吸熱反応は反応の進行に伴い周囲から熱を吸収する反応であるため、周囲へ熱を放出するとする記述は定義が逆で誤り。燃焼は酸化反応であり発熱反応の典型例であるため、酸化反応には当てはまらないとする記述も誤りである。

この問題のページ:発熱反応と吸熱反応の違い

41触媒に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a触媒は、反応が進むにつれて自身も消費され、反応後には残らない物質である
  2. b触媒は、必ず反応の速さを遅くする働きしか持たない物質である
  3. c触媒は、反応の前後で自身は変化せず、反応の速さを変える物質である
  4. d触媒を加えると、反応によって生じる生成物の種類が別の物質に変わる
答えと解説を見る

正解:c. 触媒は、反応の前後で自身は変化せず、反応の速さを変える物質である

触媒は反応の前後でそれ自身の質量・組成が変化せず、反応の活性化エネルギーに影響を与えて反応速度を変化させる物質である。反応につれて消費され残らないとする記述は触媒の定義に反し誤り。触媒は反応速度を変化させるものであり、生成物の種類自体を変えるものではないため、生成物が別の物質に変わるとする記述は誤り。触媒には反応を速める働きをするものが一般的であり、必ず遅くする働きしか持たないとする記述も誤りである。

この問題のページ:触媒のはたらき

42酸化数に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a原子の酸化数が反応前後で増加したとき、その原子は酸化されたという
  2. b酸化数は物質の色を数値化したものであり、化学的な変化とは無関係である
  3. c酸化数は、分子やイオン中の原子の質量を表す数値である
  4. dある原子の酸化数が反応前後で増加したとき、その原子は還元されたという
答えと解説を見る

正解:a. 原子の酸化数が反応前後で増加したとき、その原子は酸化されたという

酸化数は原子の酸化の程度を表す数値であり、反応の前後で酸化数が増加した原子は酸化されたと判断する。酸化数の増加を還元とする記述は定義が逆であり誤り。酸化数は原子の質量を表す数値ではなく、酸化・還元の程度を示す指標であるため、質量を表すとする記述は誤り。酸化数は化学的な酸化・還元の変化と密接に関わる数値であり、物質の色を数値化したものとする記述も誤りである。

この問題のページ:酸化数の増減と酸化

43金属のイオン化傾向と異種金属接触腐食に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. aイオン化傾向の異なる2種類の金属が接触した状態で水分などに触れると、イオン化傾向の大きい金属の方が腐食(酸化)されやすい
  2. bイオン化傾向の異なる2種類の金属が接触した状態で水分などに触れても、それぞれの金属の腐食(酸化)の進み方に違いは生じない
  3. cイオン化傾向の小さい金属ほど、他の金属と接触していない単独の状態に比べて腐食(さび)が著しく進みやすい性質を持つ
  4. d異種金属接触腐食は、接触する2種類の金属のイオン化傾向の差が小さいほど激しく進行し、差が大きいほど穏やかになる
答えと解説を見る

正解:a. イオン化傾向の異なる2種類の金属が接触した状態で水分などに触れると、イオン化傾向の大きい金属の方が腐食(酸化)されやすい

イオン化傾向の異なる金属が接触し電解質(水分など)が介在すると電池が形成され、イオン化傾向の大きい(卑な)金属側が優先的に酸化されて腐食が進む異種金属接触腐食が生じる。接触しても腐食の進み方に違いが生じないとする記述はこの現象を否定するもので誤り。イオン化傾向の小さい金属はもともと腐食しにくい性質を持つため、単独より進みやすいとする記述は誤り。異種金属接触腐食はイオン化傾向の差が大きいほど激しく進行するため、差が小さいほど激しいとする記述も誤りである。

この問題のページ:イオン化傾向と異種金属腐食

44有機化合物の分類に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. aエステルは、金属と酸素が直接結合してできる無機化合物の一種である
  2. bエーテルは炭素と酸素と水素のみからなり、必ずヒドロキシ基(-OH)を持つ化合物である
  3. cアルコールは炭化水素基にヒドロキシ基(-OH)が結合した化合物である
  4. dケトンは、炭化水素基のみからなり酸素原子を全く含まない化合物である
答えと解説を見る

正解:c. アルコールは炭化水素基にヒドロキシ基(-OH)が結合した化合物である

アルコールは炭化水素基の水素原子がヒドロキシ基(-OH)に置き換わった構造を持つ有機化合物である。エーテルは酸素原子に2つの炭化水素基が結合した構造を持ちヒドロキシ基は持たないため、必ずヒドロキシ基を持つとする記述は誤り。エステルはカルボン酸とアルコールなどから生じる有機化合物であり、金属と酸素からなる無機化合物ではないため誤り。ケトンは炭素骨格中にカルボニル基(酸素原子を含む構造)を持つ化合物であり、酸素原子を全く含まないとする記述も誤りである。

この問題のページ:有機化合物の構造による分類

45静電気の帯電と放電・引火の危険性に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a帯電列上で離れた位置にある物質どうしを摩擦すると帯電しやすく、蓄積した静電気が放電火花を生じて可燃性蒸気に引火するおそれがある
  2. b帯電列上で近い位置にある物質どうしほど、摩擦したときに大きく帯電する
  3. c静電気は蓄積しても放電火花を発生させることはなく、引火の原因にはならない
  4. d静電気による放電火花のエネルギーは、可燃性蒸気の引火に必要な最小着火エネルギーよりも常に小さい
答えと解説を見る

正解:a. 帯電列上で離れた位置にある物質どうしを摩擦すると帯電しやすく、蓄積した静電気が放電火花を生じて可燃性蒸気に引火するおそれがある

帯電列上で離れた位置にある物質どうしを摩擦すると帯電しやすく、蓄積した電荷が一気に放電すると火花放電を生じ、周囲に可燃性蒸気があれば引火する危険がある。静電気の放電火花は引火源となり得るため、放電を起こさず引火の原因にならないとする記述は誤り。帯電列上で近い位置にある物質どうしは一般に帯電しにくいため、近いほど大きく帯電するとする記述は誤り。静電気放電のエネルギーは可燃性蒸気の最小着火エネルギーを超えることがあり、常に小さいとする記述も誤りである。

この問題のページ:静電気の帯電と放電の危険性

46完全燃焼と不完全燃焼に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. a完全燃焼では一酸化炭素が生じ、不完全燃焼では二酸化炭素のみが生じる
  2. b不完全燃焼で生じる一酸化炭素は、無色・刺激臭があるため容易に気付くことができる
  3. c燃焼が完全か不完全かは、供給される酸素の量にかかわらず可燃物の種類だけで決まる
  4. d酸素が十分に供給されて完全燃焼すると二酸化炭素と水を生じ、酸素が不足した不完全燃焼では一酸化炭素やすすが生じやすい
答えと解説を見る

正解:d. 酸素が十分に供給されて完全燃焼すると二酸化炭素と水を生じ、酸素が不足した不完全燃焼では一酸化炭素やすすが生じやすい

可燃物が十分な酸素の下で完全燃焼すると最終的に二酸化炭素と水を生じ、酸素が不足する不完全燃焼では一酸化炭素やすす(炭素の微粒子)などが発生しやすい。完全燃焼で一酸化炭素が生じ不完全燃焼で二酸化炭素のみ生じるとする記述は逆であり誤り。燃焼の完全・不完全は供給される酸素量に大きく左右されるため、酸素量にかかわらず可燃物の種類だけで決まるとする記述は誤り。一酸化炭素は無色・無臭の気体であり刺激臭を持たず気付きにくい有毒ガスであるため、刺激臭があり容易に気付けるとする記述も誤りである。

この問題のページ:完全燃焼と不完全燃焼の違い

危険物取扱者 乙4を4択ドリルで演習する →本番形式・分野別・ミックスから選べます(無料)

広告「基礎的な物理学・化学」以外の分野もまとめて対策するなら危険物乙4の対策講座(SAT)を見る

関連サービス手元のテキストや写真からAIが4択問題を作る姉妹サービスもありますシカクモン Studio を無料で試す →

危険物取扱者 乙4 の他の分野
危険物取扱者 乙4 の勉強法・過去問ガイド

実施団体:一般財団法人 消防試験研究センター。受験資格・試験日程・受験料など変動する情報は、必ず公式サイトでご確認ください。